うつろな眼の色 溶かしたミルク

読書記録、日々の呟き、サークル「蝸牛のささやき」活動記録。

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伯爵に男爵に

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池袋は暑かった〜。
でも古書市、すごく楽しかったです。
三時間みっちり見ても、まだまだ全ては見尽くせなかった。
何しろ、今回は紙物がテーマなので、ポスター絵葉書パンフなどなど細かいものが一杯。

一瞬欲しいと思ったのが、戦勝消印(?)を集めた小さなスタンプ帳。
ガダルカナル陥落とかの感じで日本軍が功を収めるたびに押されたみたいなもので。
笑えないポケモンラリー状態。
でも3冊セットで高くて手が出せませんでした。

松田修さんは、なんというか僕にとっては外れのない人です。
ものすごくあっちの匂いが漂うのだけど、この映画論をぱらぱらめくってると、あっちの人じゃないのか、いやあっちの人でも女優のファンがいたっておかしくないねと。
永島敏行との対談とか、実はウハウハなの?と笑えます。
この人の、死に直結する(もう予感以前なの)お耽美加減が、滅法好き。
しかし、この装釘、、、めちゃくちゃださいわ。

僕は本職じゃない人が書く映画論が、結構お気に入りです。
先日も筒井康隆の「不良少年の〜」が、取り上げられている作品は全然分からないんだけど、
映画を取り巻いた思い出があんまり面白いので、
あんまりやんちゃ過ぎるので、大笑いでした。
この間も、他の本は全くもって読みたくもない藤本義一の映画本を買ってしまったところです。
奇妙な短編小説風なんだけどパゾリーニとか、メッチャ面白そう。

で、存分に気晴らしした後、以前何度か講義のあとで連れて行ってもらった、喫茶店「伯爵」にしけこむ。
ここに集った仲間たちにはみんな耽美な呼称がついていて。
中には男爵(バロン)という青年もいた。
バロン、お元気ですか?
チェーン系の喫茶店も嫌いじゃないけど、時には喧噪を離れてしっとりした喫茶店に入りたくなる。
何より、「禁煙席はどこですか?」と尋ねたおじさんに
「全席喫煙です」としゃあしゃあと返答するお姉さんがいなくちゃ。

「伯爵」は綺麗ですが、むしろ僕は、もっと数十年を遡る、始めからアイスコーヒーにガムシロが入っているような、ソファふかふかだけど破れているような、お弁当持ち込み可だったりするようなお店が大好きです。
そういう方には、是非とも本郷の名曲喫茶「麦」に行って頂きたい。
打ち解けることがほとんどなかった前職場で、僕の送迎会の日。
同僚ちゃんたちをあそこに連れて行ったら、「ここ、すごくいいね」と喜んでもらえました。
怪しい喫茶室巡りも楽しい余暇のひとつです。

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で、紙物はこの二枚の絵葉書。
どちらも大正十二年九月一日の大震災の惨状。
浅草十二階は鉄骨剥き出しでへし折れてます。
警視庁は猛火に包まれてます。
彩色写真とかセピアな外国のろりっこ写真とか、可愛いのがいっぱいありました。
でも、何故かこれが一等素敵に見えたんだ。

リブロのあとは、往来座へ。
相変わらず、素敵な棚。
しゃがむたびに眩暈(うっとりじゃなくマジで)しなかったら、もうちょっとじっくり見たのですが。
難を云えば、パラが多すぎなのよ。
タイトルもう少し見やすくなるといいのになあ。

帰りは散歩熱が出てしまい、なぜか目白までてくてくしました。
勿論、道に迷いましたとも。
学習院脇の並木道は二度目だけど、今日も夕日がいい具合に輝いてくれました。

夏コミのこと

夏コミ二日目は無事お休みにできたので
一日売り子ちゃんとして遊べます。
古巣ジャンルは金曜だから、残念ながら挨拶できません。

ということで、第七号がめでたく発刊になりましたので
8/16(土)東W24a 「黒死館附属幻稚園」でお待ちしております。
今回は、ポストカードのおまけはないそうですよ。
作ればいいのにねえ。

お誕生日席もはじめてだ。
しかし素氏がSF評論→創作FCにしてしまったために、「蝸牛のささやき」ちゃんはサークル展開できないの。
一体どこのジャンルにいけば?
でもまあ、眼鏡な二号が出せてから、考えればいいや。

今日は、7月7日間の休日出勤をたった一日で埋めるという、まあ許すわな代休日です。
嬉しいなあ。
十時までぐっすり寝ました。
午後から、池袋リブロの古本祭りでセイヤと弾けてきます。

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ぽにょビニールバッグは、甘い炭酸が飲めないくせにキャラものに夢中な素氏が、ミツヤサイダー4本買ってもらってきました。
過去には、COOグッズが欲しいがために、2リットルジュースが並んだことも。

よれよれタヌキの綱渡り、かわいいなあ。
こちらも、お土産です。



逢魔

逢魔は甘い。
甘いはモンブラン。
モンブランは栗。
栗は王様。
王様は裸。
裸はこころ。
こころは待ちわびる。
待ちわびるは逢魔の黒い影。

**

むかしむかし。
港町に、変な女の子が一人おりました。

知らない人に声を掛けられてもついていってはいけないよ。
とは誰も云わなかったので。
ずっとずっと、いつか人さらいに逢えるだろうと信じておりました。
だから、街角から街角へ。
夕暮れから、真っ暗闇へ向かいました。
何度も何度も、閉まった商店街の間を、さがします。

時折、枯葉色のマントが翻った気がして駆け出しましたが。
結局は掴まえることが出来ませんでした。

むかしむかし。
港町に、変な団長が棲んでいました。

団長は曲馬団を結成していおりまして
空中ブランコで軽やかに揺れるあの少年も
獅子に無邪気に鞭打ち火の輪をくぐらせるあの少女も
ありとあらゆる獣も仲間に入っていると信じておりました。

けれどもそれは、すべて団長の頭の中で繰り広げられている仲間の姿だったのです。
溜息ばかりついていても仕方がないので
団長は、一人だけでも一人だけでもと
枯葉色のマントを翻して、街角から街角へ
夕暮れから、真っ暗闇へ向かいました。

でも結局誰も、さらうことが出来ませんでした。

それぞれの港町は
同じ時刻に唸りに似た霧笛を抱え込みながら眠りに就き。
また、眩しくて残酷な朝日を重ねていったのです。

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重なりすぎた夜明けがほどけて。

僕はすんと真っ直ぐに突き抜けた道路の突端に立っています。
高い建物がないから、いっぱしの野原にでもいる気がします。
言葉をなくして、電話します。
夕焼けが、夕焼けがと電話します。

電話を切って、写真を撮って、メールに添えます。
すると、すぐにお返事が来ます。

「これは、すごい。ありがとう」

僕は、これだけでもう充分です。

**

だから、何度も云うようだけど。
僕に何かを期待しても、意味がありません。

もし電脳の海で呟くことや何かを創作することに、
99.99999%の人が反応を求めているとしても
僕は、違います。

そして、「共感」とは、99%が幻想、
それも独善的な幻想から成り立っています。
また「期待」することの無神経さと、
「期待」していることすら気づかない発信者に比して、
受信者が、どれほど戦くか、僕はよくよく知っています。

何度も何度も拒んできたけど
「共感」なんて不要だから、
そこんとこ、よろしく・笑。

古代時計室 公開

暑いザンス。
眠れないザンス。
なので、首の下にタオルに巻きつけた保冷剤で頭部をひやしております。

えー。
ついにというか。
やっとこさも、やっとこさですが。
素氏のサイト「黒死館徘徊録」のHP形態がどうにもこうにもだったので。
長年きーーーっとなっていた絹山が、アーカイブサイトを作りました。

「徘徊録」は、元々サーバーの容量も少なかったのですが
素氏がどでかい画像をそのままUPしていたりして、
毎回古いデータを捨てる仕組みになっています。
なので、それじゃあ全く辞典の体を為さないぞと云うわけで、
アーカイブは、全てのデータを修復・網羅すること、
さらには、不統一だった表示を整理し、何よりも「見やすさ」と「辞典らしさ」を目指しています。

実質的に、データが紛失したもの、開始当初(8年くらいたってるのかな?)からの変遷
はたまた、新たに判明したことなどの追加事項などなど。
もう時間をかけまくっても、現在「徘徊録」で表示されているところまで纏めるだけでも、一筋縄ではいきません。

とはいえ。
僕はきーーーーーっと叫びながらも。
きゃいきゃい、滅法愉しんでいるのです。
あーもう、こういう無機質な作業って大好きさ。
HP作成ツールが生み出す、不要なタグを削ぎ落し、麗しいスタイルシートで纏め上げる気持ちよさ。
細かいタグを直に打ち込む、まさに「ちまちまの極地」!

気晴らしにもってこいということで、職場で疲れると開いては、いじってます。
まだまだ現状回復にも時間がかかりますが、頑張りますよ。

目標としては、残っているデータを全てあげたら、重い腰になってしまった素氏をたきつけて、新たな項目の更新データを作ってもらいます。
同時に旧項目にも手入れします。
「あ→ん」までつながったら、各項目ごとのリンク環境を整えます。
最後は、「黒死館」の語彙を検索して一発で飛んでもらえるように、検索機能を盛り込むと。
うわー。
壮絶に長いぜ、道程は。

まあ、長広舌になりましたが。
同時に「黒死館」未読の方には、なんじゃらほいですが。
エセ・ルナティックなどのエッセイも徐々に復活しますので、宜しくお願いします。

では。
黒死館古代時計室


さまざまなる違和感

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新発売、マルボロブラックメンソール。
すーはー。

従来のメンソールライトと同じニコチン&タール量にして、メンソールがきつくなった。
ただし、きつさが、たとえば薄荷の結晶を先に載せて吸うと感じられる
歯磨きみたいな鋭い涼風感とは異なる。
いわく、仁丹みたい。
重くて苦みがあるメンソールは、かなりいいです。
でも、まだ置いてある自販機が少ないよ。

僕にとっての煙草は、まさしく精神安定剤です。
体に毒だと散々叫ぶ一方で、お金が欲しい人たちのさもしい標的になっていること自体、大笑い。
そんなに害だというなら、麻薬扱いにしろっての。
とりあえず、一箱500円まで、止める気はありませぬ。

社会的にも矛盾だらけのこの嗜好品は。
僕個人にとっても、二律背反の代物です。
いやーな思い出と、甘酸っぱい思い出の両方の抱え持つ。
だからこその意味もこめて、精神的にも喫する。

**

最近、言葉にしにくい直感的な不快感、違和感が増えた。

たとえば、ここのところ毎晩、素氏に映画を見せて貰っているのだけど。
おととい、「シャレード」をミステリな映画ということで観たわけです。
内容はまあ、、うん、、、有名な映画だから、筋を語るまでもないのでしょう。
僕的には型にはめすぎた、おされ映画でした。

言葉のキャッチボールが、脚本家が自己陶酔してるのかと思うくらい軽妙につづき。
ああ、これが「おされ」なんだわと。
で、実は僕、オードリー・ヘップバーンが出る映画、初めて観ました・大笑。
王道とか、流行を敢えて避けてきたせいもあるけど、
今までも、「ローマの休日」の1シーンくらいは、テレビで観たことがあった。
その時にも、感じていたのかな。

「シャレード」が始まってしばらくして、あれ?と思った。
何しろ有名な方ですから。
外見はまあ置いといて、この人って演技うまいのかな?
それが次第に、なんか、、なんか、、イヤだに変り。
一体この人って、何かを表現したいと思ってるのかな?
監督はこの人の奥底の一端でも引き出そうと、目論んでいないのかな?
だって、たとえコメディでも、いい俳優さんは、中身をずるずる引き出されている。
でも、そうじゃない。
どんな危険な場面でも、少しの悲壮感や恐怖もなく。
恋を語っても、眼はときめかず。
同じ顔で、同じ語調で、、、おされに動き、おされに喋る。

クライマックスで、舞台装置の奈落めいたところに隠れて、敵がオードリーを探しているシーン。
確かに、味方が一人、加勢してるけど。
何時殺されてるかも分からないのに。
にまーーっと、暗闇で笑う。
それが、まるで少女がかくれんぼをして、鬼が見つけられないのを笑うみたいな。

僕はぞっとしました。
素氏は「シャレード」が一番マシだって云うのです。
彼女はどの監督にとっても、アイドルだったと云うのです。
この人は、お素敵な科白を綺麗な顔で語れば、それでよかったのでしょうか。
なんだか、もう観たくないと思いました。
同時に、観客にさえ「天使」と呼ばれた人は、なんだか悲しい人に思えました。

僕、マリリン・モンローは大好きで。
やっはり破天荒で、剥き出しで、さらにずるずる引き出されて、一瞬輝く綺羅星の方が、ずっとずっといいなあと思います。

**

いま、ある歌人論を読んでいます。
沸々と湧き上がる違和感と戦いながら、読了せねばと戦っています。

長らく歌人論&歌論を読んでいなかったから、こんなんだっけ?と首を傾げたことが始まりでした。
とても丹念に調べて、とても丁寧な姿勢が伺えます。
でも、やっぱり我慢できないので、後日爆発します・笑。

うーーんとね。
文学って「学」の字付くけど、「学問」すべきものじゃないと思うの。
僕、国語教育における、とくに小説の心情に答を求めたりする姿勢が大嫌い。
大嫌い故に、文法や漢字以外は、授業は上の空でした。

その歌人論の人が修士まで取った人というのは、別にいいんだけど。
世の中(というか二度と会いたくないけど、またいずれ会いそうな男)、困った修士がいます。
「某」と書いて「なにがし」とはいわず、必ず「ぼう」と読めな人。
誹謗と云われたって、いいわ。
いつでも、喧嘩を受けてたつわ。
違和感以前に、あんまりのアホさ加減に、寒気が走ってます。
少なくとも文学を自分のテリトリーのごとき、それも「崇高なる」ものだと思って後生大事にしているのならば、漢字くらいまともに調べなさい。
まるで、結社の仲間うちだけで歌集を配り歩いてほくほくとするオバサンみたいな振る舞いをするために、自己顕示だけは著しく、一方で一切の同人誌作成を学ぼうとしないオール他人任せの姿勢を、ちっとは正しなさいよ。


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