2018-06

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vbn

なにをしているのかもうわからなくなってきた。
今朝というか昨日の夜も導眠がわるく
というか仕事にいく不安が強すぎて、眠れなかった。
多分午前4時過ぎに寝たのだと思う。
きづいたら昼の2時か3時だったと思う。
昏々とはまさに、意識が何もない状態で眠り続けた。
この夢のない眠りは、すこし空恐ろしいものだ。
自分は失神というものを経験したことがないので、分からないのだが
外の音が一切聞こえない、温度も感じない、完全に無の世界を漂っているのかもしれない
感覚が完全に途切れた世界にその瞬間いる。
そこには「仕事にいかなくてはならない」と焦る以前、そうした束縛や理性から切り離された世界である。
空漠とした異空間に僕は投げ出されている。
もしこの瞬間、僕という肉体が寝転がっている世界に何らかの災害が起きて
たとえば地震なり、火災なり起きたとしても
僕はいっさい関知しないであろうと思われるのだ。
そのくらい、僕はこの深い眠りに一度ついてしまうと、世界から断絶される。

内田善美の「星の時計のLIDDLE」で夢の世界に最後には旅立つ青年が描かれていた。
あれは夢を見ていて、そして中に出てくる少女に彼が「幽霊さん」と呼ばれていて
むしろ夢の少女が暮らす世界では、青年が虚像なのであった。
日々睡眠時間が延びてゆく青年、無呼吸に陥る、そしてついに「行ってしまう」のだ。

僕はまた、これだけ眠った後にまた昼寝をする。
今日は三時間くらい。
日曜日は五時間くらい。
不思議と昼寝の間の方が夢を見る。
夢にしか出てこない街がある。
きっと誰の心にもあるものだろう。

それは例えば「神戸」と呼ばれていても本当の「神戸」ではない街だ。
坂道と山道と田舎道を自転車で駆け抜けるように僕は大きなストライドで走っている。
息も上がらず、山の頂上へ向かって、あるいは山から下りながら夢の中にだけでてくる中華風の異人館を、異様な学校を潜り抜けながら、僕は走っている。
息も切らさず、世界は曇天の薄暮であり、時に野原は深緑から紫へと変わる。

あるいは架空の「深川」という街。
狭い路地裏、提灯のともる道々。
滑りながら走っていく、旧いくろずんだ煉瓦造りの廃墟めいた場所。
巨大な水たまり、満潮季にだけ水を満々とたたえる煉瓦で囲われた人工池。
服を着たまま滑るようにそこへ体をしずめてゆく。
緑の水草や苔が底に見えていて、水面は美しく輝く、子供たちの歓声、何て心地よい冷たさだろう。
何と美しいい水場だろう。
誰かに教えてあげたい、この場所を、
でもどうやって、どうやって伝えればいいのか、僕は夢のなかで逡巡していた。

**

休職って派遣でもできるのかな。
長期療養補償っていう制度に入ってるのだけど、それは鬱でもきくのだろうか。
もうそろそろ限界って感じがする。

お医者さんに相談すべきだよね。
初診のとき
「死にたいって思ってるのは普通じゃないんですよ、休んでいいんです」
って言ってたけど
それは辛い日だけのことなのか、しばらく休業していいってことなのか、どっちだったんだろう。


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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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