2017-05

心地よき符号

11/26は赤坂Dにて、鴨鍋。

遠い遠いKIさんとMS御大のタルホ対談の熱のこもる、初めて明るくなったお店に侵入。それまではP氏とP氏と絹子の三人で、お尻を冷やしつつ、踊り場で座って待っていた。まるで楽屋裏をのぞいているだとか、トークライブをこっそり聴いているみたいな、不思議な感覚。
装丁家のMさんが途中から隣に座ってくださって、少し困る。絹子はいつも傍観者でありたいから、何も語るすべを持たないから。でも兵庫県宍粟市(つい最近郡ではなくなったみたい)の漢字書けるんか、ええわな神戸は都会でみたいな感じで気安く話しかけて貰って、ここぞとばかりにドキドキの装丁の話を伺ったりした。乱歩全集のあの二色や活版や帯やオブジェのお話。うー涙。
でもってKIさんのお弁当箱本がお目見えして、サインの時間。うー。といっても実は絹子はKIさんの句のよさが分かっていない。散文の荒ぶれた躍動が好きだけど。つまりは、タルホがピンと来ないのと同じに、内面に洒落っ気やおしゃれ感覚が足りないかた、呼応しないのだろうと思う。

特に嬉しかったこと。
MS御大がP氏とのことをことさら喜んでくださったこと。
Yの編集長さんが、びっくり若くて(絹子と一つしか違わない)完全なる文学オタクで、そのくせ礼儀正しくて、KIさんのニコニコがそこら中にこぼれていたこと。そこでなぜか、毒舌で有名なKの編集長さんも、かつてSTと会っていた頃は、こんな風に可愛い眼鏡君で、オタクぶりを披瀝していたんだろうなとか、関係ないことを思い浮かべたりもした。
紹介のとき、オクサンと呼ばれて、(昔からこう呼ばれることが非常に付属物的で大嫌いだったのだけど)すんなりにっこりできたこと。だって絹子は何も為していない人間だからと思えるようになった。ショーセツなんてものは、いまだ書けていないのだから。(P氏若気のいたりの入った例の再録集を持ってこようかとIさんに言ってもらえたのもびっくりで)
KIさんが本当に綺麗な紳士であったこと。

その他一杯。多分、先週のとある邂逅があまりにもあまりにもきつかったため、みんなの和気藹々礼儀正しい雰囲気が心地よすぎて。
原稿の嵐のまっただ中というのに、剣菱も赤葡萄酒もがふがふ飲んでしまいましたとさ。

後から悲しくなるような失言もなかったし。
MS御大抱擁してもらって、ほんの少しだけ虫太郎話ができたこと、思いがけず拓次話が出たことも、すごくすごく楽しかった。

そういえば、拓次の左耳も音の世界を失っていたと、昨日気づいた。
忌まわしくないよ、本当に光栄なる符号だ。
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