2017-10

lead

回数を数えようか、そのごくありふれた希死願望を。

先週木曜は最悪に地に落ちて、
また人と話して少し消えて、今日また深く落ちる。
正の字でも描けば、その統計学的傾向に答えがみえるかもしれない。

出ない声を絞り出す。
内臓がひっくりかえる。
今日よかったこと。
シャーリー・ジャクソン「鳥の巣」が残り1章までたどり着いたこと。
日光を浴びて一人の時間が持てたこと。
ネズミの解剖をして綺羅綺羅しい内臓を眺めたこと。

別段、動物虐待願望はない。
むしろ僕は人と同じに動物がすべて苦手なのだ。
一切の愛情を持てない。
彼らとてそれをよく心得ていて、僕に向かって嘔吐する猫、遠巻く犬、襲う鴉。

心臓に針を突き立て心採血するとみるみる脱血し変色する、内臓の美しさ。
鮮紅から淡いクリーム色へと、肺など心臓から洗浄液を流し込めば真っ白だ。
そして、右心房を傷つけ濁った血を流させた後も、洗浄した後も、ずっと心臓は拍動を続ける。
臓器をひとつひとつ外していっても、まだ細動を起こさない。
なんて強い、疾患モデルでも、なんて健やかな。
その命が食い下がって、消えていく瞬間を僕はじっと見ている。
何の感慨もなしに。
体温と同じ瞳の温度で、僕はただ見ている、そしていつになく一人落ち着いていることに後から気づくのだ。

今日苦しかったこと。
帰り際に上司と1週間以上ぶりに話したこと。
事前予告はしたものの歓迎会ランチから逃走したので、微妙に冷ややかな目でみられたこと。
新人さんが必死に話しかけてきたのに、ぞんざいな返答をかえしたこと。
派遣会社から電話がかかってきたこと。
来年もう一年同じところで働くことになったこと。

そして先延ばしにしていた自己評価票を埋めて送ったこと。

が、これ、「自己」といいながら、とんでもない質問が後半にあり。
同じ職場に派遣社員が他にいるか(会社不問)、さらに、その人の評価をあなたがしなさいというもの。
ここ何年も抑え込んでいた、怒りが爆発した、その瞬間。
いったい、何様だというのだろうか。
それとも一般企業には、社員に同僚の評価をさせる制度とかあるの?
いつも思ってたけど、職場に新人退社があったら教えろっていうのと同じで、
他社の動向、他社人材をさぐってるのか。
しかし、彼らは平気で、「他人に評価を下すことで自己の欠点を見つける一助にもなります」
とかいう気でいるんじゃないのか。

ここで、「ちょっ」という舌打ちと同じくらい忘れ去られた「ハンッ!」を出したい。
他人の仕事なんて見てられません。
むしろここで事細かに指摘できる人は気持ち悪い。
こんなに吐き気を催す質問みたことなかったなー。

どうしても文字を埋めないと送信できないので
「質問の意図が汲めず、不快きわまりなく、異議を唱えます」と書いた。

志高いって、偽善と宗教臭そのものだなと思った。
距離をおく。
会社の理念にまったく同意できかねる。

そして墜落する、黒穴へ。

**

素氏に笑われたけど。
僕が社会につながっている唯一の糸は「責任感」だけなんだ。
おかしいかな。
もし僕がそもそもいい加減なこの「責任感」すら手放したら、家から出られないよ。
でもね、同人誌とかもみんな「責任感」になりかけてる。
だから苦しいんだ。


**
    



12月に吉野さんの最後の作品集が出ていました。
スケブに描かれたネーム100P分も。
表題作の「MOTHER」は異色作でした。
かつて幽霊譚めいたものなら少しありましたが、これはSFです。
驚きでした。
常に過酷な背けられない現実をわれわれに直視させつづけてこられて、
さらに破壊された未来の厳格な「現実」を直視させる作品になりえました。
ネームは「MOTHER」の続編でした。

**

こういうジクジクした日には吹き飛ばしてもらわないと。
グランジっていうか、サイケロックの元祖的なとこあるよねー。





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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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