2017-10

エルマー

夜が好きだ。
一人きりで、夜のしじまに音楽をかけながらぼんやりしていると落ち着く。
休みの日は明け方までそのままでいてしまう。
夜がないと生きられない。

**

本を読まなければならないと思うのは
全く本を読めていないからである。
何かにとりつかれているかのように、本を読む習慣を失ってしまった。

本当にとりつかれていたのは中学生の頃で
勉強とか授業以外にあまりした記憶がなくて
部活も帰宅部同然だったので、図書室に日参することが電車の中で夢中になることが家に帰ってもかじりつくことが日課でした。

でも昼休みとかに読んでいた記憶もないし
赤毛のアン以外の本の話を友達とした記憶もないし、
本が自分の中でさほど重要だったとも思えないけど、学校の図書室では足りなくて、市立中央図書館も週末に通って制限いっぱい借りていた。
高校生の頃は遥かに多忙だったけど、図書館には通い続けていた。
義務でもなくもっと当たり前の習慣に近く、面白いのだろうけど、それが特別な行為とは全く思っていなかった。

家出したい気持ちをどこかに仮託していたのか
とは後付けの論理であって、次から次へと無節操に読んでいてもはやタイトルもおぼろになっている。

小学校の五六年の担任だった定年近いおばさん先生が、学級文庫を作ったのが始めだったか。
教室に一人一冊持ち寄って友達の本を借りて、読んだらシール貼る競争みたいなの。
自分は福永令三の「クレヨン王国」シリーズを持って行った。
同級生のを全部読んだら、読み足りなくなったというのが、きっかけだったように思う。
あと、北杜夫の「クプクプ」ブームが突然学校にやってきて、その本を探しに図書館に行ったのが初めてだっただろう。
でもその前にナスカの地上絵にまつわる随筆が教科書に出ていて、これの続きを創作しましょうの宿題でどっぷり物語を作ることにはまっていた。
僕はルパンが屋根裏から降りてくることをひたすら夢見ていたので(苦笑)、結構怪盗紳士もの作ってました。

今思うとその担任の先生は、さすが熟達という感じで、
自分はできるだけ体力を温存して子供たち自身に頭を使わせる、体を動かさせるということに長けていた。
毎日の朝礼の際の漢字テストも、生徒に作らせれ、採点も担当の子供にやらせる。
体育の時間は、生徒に見本やらせて、絶対に自分は走らないし、飛ばない。
争いがおきても結構ほったらかし。
そののらりくらりと過ごすおばさん先生が給食の時に手を挙げて怒った事があって、今でもそのシーンを鮮明に覚えているが、原因は思い出せない。
でもよほどのことだったのだろうか。
後に打たれたやんちゃだったS君は中学生の時にバイク事故で死んだことだけは覚えている。

**

ブラッドベリ「よろこびの機械」の献辞が可愛いので、泣いてしまった。

ブラッドベリのことは好きになったり、何も思わなくなったりの波が数年おきに訪れる。

バスカヴィル家の犬が死んだと聞いて泣いた…
ラモナに

そのニュースに鼻を鳴らした…
スーザンに

笑った…
ベティナに

あっちへ行っててとみんなに言った…
アレクサンドラに

わが愛する娘たちよ
この本をおまえたちに
それぞれ異なる四種類の愛をこめて

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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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