2017-05

アルバ

穏やかな一は決して無駄に己に踏み込んで語ることをしない。
好きなことだけを語り、華麗に綱を張る。
他者を入らせないだけでなく、自らも内側に入らない。

どうやってそのスマートな方便を身に着けたのか、 
羽衣のように軽やかにやってみせる。
それとも、もうすっかり脱いでしまえたのかしら。

僕は一語書けば、その瞬間から文字が腐敗するのを感じる。
いやきっと腐敗してゆくのだと思い込んで、
恐ろしくなって、消してしまう。
始めから書かなければ良いのに。
何も喋らなければ良いのに。

あの軽やかさを得られるなら、
自身を嫌うこともなくなる。

腐るだけでなく、偽っていると、 
適切な言葉を持っていないと、しつくりしないまま、発してしまう、愚かしさ。


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狸穴幼稚園の図書委員

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