2017-11

ミリガン

昨日漫画を買いに行ったら
その本屋はその種の新刊は入荷しないことを思い出し、あーあと思う。
さらに足をのばしてもこの町の本屋にはないだろう。
おとといの夜中に急に精神医ルリアの本が欲しくなってぽちったのだが
その時、頼んでおけば今頃届いていたのにとも思うが仕方がない。

結局、丸尾末広の「トミノの地獄 2」を買う。
むしろカリガリ博士やチェーザレは丸尾君に教えてもらったようなものだ。
「トミノの地獄」といえば、まっさきに久世光彦を思い出す。
彼はこういう残酷で妖艶な死の匂い芬々たる詩をよくエッセイや小説に引用しては、
感化されやすい少年少女、はたまたナリだけ大きい大人子供を煙に巻き、蜜の世界にいざなった。

西條八十の「トミノの地獄」、素敵だな。
ジンタが聞こえてくるよ、黄泉の国から。

姉は血を吐く、妹(いもと)は火吐く、
可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。
ひとり地獄に落ちゆくトミノ、
地獄くらやみ花も無き。
鞭(むち)で叩くはトミノの姉か、
鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。
叩けや叩きやれ叩かずとても、
無間(むげん)地獄はひとつみち。
暗い地獄へ案内(あない)をたのむ、
金の羊に、鶯に。
皮の嚢(ふくろ)にやいくらほど入れよ、
無間地獄の旅支度。
春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、
暗い地獄谷七曲り。
籠にや鶯、車にや羊、
可愛いトミノの眼にや涙。
啼けよ、鶯、林の雨に
妹恋しと声かぎり。
啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、
狐牡丹の花がさく。
地獄七山七谿めぐる、
可愛いトミノのひとり旅。
地獄ござらばもて来てたもれ、
針の御山(おやま)の留針(とめばり)を。
赤い留針だてにはささぬ、
可愛いトミノのめじるしに。

スポンサーサイト

カテリーナ «  | BLOG TOP |  » ノエル

プロフィール

絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
Twitter account:@quinutax

最近の記事

FC2カウンター

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

月別アーカイブ