2017-08

アルマン

きれいなもの、美しいものと呼ぶものが
その実、単に自分の実体や体験の埒外にあるものを指すのではないか
と思うこともあるのだが。
埒外は途方ものなく広大で、美意識とはなんの関係もなく浮遊しているのかもしれない。

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外の空気を吸いにゆく。
汐留にミケランジェロの建築素描を観にゆく。

建築は三次元で、あるいは巨大で、あるいは存在するという意味で、
はたまた人を吸い込み、人を生かし殺すものであるという意味で
途轍もない美と不調和を混在させているために、一部の人々を惹きつけてやまない。

実物の外観、中に入って階段をのぼり、柱を触り、幾重にも重なる螺旋を見るのがいい。
薄暗がりで、誰かがこつこつと靴を鳴らす音だけが聞こえるのがいい。
そして、二次元を三次元にし、その骸となった二次元の図面を
特に柱と壁だけの平面図を眺めているのが、愛しい。

大勢の人間が関わらないと実在できないのに、
誰もいないと死んでゆくのに
死んでしまっても、一枚の青焼きの中で声が残響するのがいい。

建物だけでなく
おそらく地図も、そんな風に青い線の中で生きている。

ルネサンスの絵画は好きとはいいがたいけれど(暑苦しいから)
ギリシャに回帰した柱や諸々の装飾的な部材を眺めているのは楽しかった。

そういえば、ミケランジェロの綴りを見ながら
ミカエルとエンジェルを合わせるのか、そうか堕天使様に再度巡り合わせてるのかとか。
どうでもいい想像して会場を後にした。

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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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