2017-10

睡魔

お薬手帳探すために、ここにあるだろうと思って本の山を崩していったら
一応買ったことはおぼろに覚えてるけど、読んでない本が猛烈に出てきてびびる。
いや、漫画ですら、すぐに読まないままツンドクちゃんになってる事実。
大人って贅沢だね。
子供の頃は何度も何度も読み返してたのに。
余計に記憶がおぼろになる。

昨日気晴らしに読んでみたミステリー。
先日の神保町祭で買ったクロフツ「チョールフォント荘の恐怖」
あう。
ひどかったの。

前半はまあ、解説にある「文学的」とは言えないまでも、被害者の妻の内面生活が丁寧になぞってあって。
このまま不安に取り憑かれた彼女の一人称で、疑心暗鬼にとりつかれたまま
総ての登場人物に動機があり、犯行現場すれすれの時間差で各々がすれ違っていて、アリバイが堅牢そうに見えても、逆に軟弱で、
こわいわ、私こわいわ~と最後まで一貫してくれれば良かったんだけど。
フレンチ&ロロが捜査に介入し始めた時点で、腐った。
いわゆるキャラが立たないとは、これをいう。
誰もがどこにでもいそうな俗物で、先の動機も平凡で、捜査のだらだら感も。。
そしてギャーな結末も。
文学以前ではないのだろうか。

誰でも犯人になってもいいじゃん。
というくらいキツキツに犯人を潰していくので、結局結末に、意外性が持たせられなくなる。
黒死館も誰でもいいようにみせてるけど。
そうじゃないよ、伸子には必然がある。
夏に出た読書会で、そこのところ、他の人に判ってもらえなくて悲しくなった。
伸子の動機にどれほどの悲しみがあるのか、人間が誰かを殺したいと憎む最大の引き金だと思うんだけど。
虫の大事なロマンチシズムが最もよく込められてるんだけどな、
ノリミズの八面六臂の怪演と色仕掛けに惑わされちゃいけないよ。

折角の金曜の夜もつぶすほど、体調が崩れて、
もういい加減にしてくれと思い、発起して病院に電話かけてみた。
予約の隙間に入れてもらい、とても穏やかで出来るなオヌシな先生で驚く。
痛い検査だったけど、問題なしとのこと。
漢方飲んで様子見てみることになる。

お薬手帳は、全然違う袋に入っていた。
僕の頭も腐ってる。

多羅尾伴内シリーズの第一作と第二作を、日本酒のみながら観る。
すごくよく練られたミステリーになってる。
トリックや映像も工夫がたくさん。

それにつけても、昨日のクロフツめーと怒りがよみがえる。
半額セールで買ったけど、いい値段ついてたんだよ。
そして思う。
人気がないから再版が出ず、数がないからレア度があがっただけじゃないのかと。

冬コミは、オフセ本は諦めました、すみません。
もしかしたらしょぼいコピー誌の方が間に合うかもです。

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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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