2017-05

蟹のまたたき

一ヶ月がまたたく間に過ぎる。
料理ばかり作る。
新しい酒の肴を次々開発する。
レシピとか苦手だから、
というか信用してないので、
オリジナルに身をまかす。
時々息が詰まって、散歩やプールへ行く。

望まぬ人と会話しなくても、誰にも咎められないという、恐ろしいほどの安堵に酔う。
三ヶ月以内にもどらないと、ダメコースに乗ると脅される。
他のことはペシミストだが、
静かに生きるということにかけては、不安を感じない。
が、圧力が色々かかる。
あんまり前回の終盤、認識の数倍、追い詰められていたようで、この台地にじわじわ肉体が最薄まで延展してゆくような安堵を感じると、手放すのが惜しくなる。
毎日また人と話せるようになれるのかしら。
戻れば手当がどかんと来るとか、有機溶媒の匂いが嗅げるとか、ピペット握れるとか。
天秤にかけること事態にさもしさを感じる。

いつか見上げた水上の夜空が恋しくなる。
いつも街場に暮らしたから、懐古でもないのだけど。
乱視、近視では滲む月と星辰の光を吸い込んで、静かに夜に包まれるような、未来があればいいのにと思う。
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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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