2017-10

ハスヌマ毒

仕事を休んで、布団を干す。シーツを洗う。
青空が突き抜けていて、日当たりの悪いこの路地にも一時光が齎された。

あと30日もないかな。足ぬけまで。
定期も切れたから、あとは回数券で通う。
定期切れる前に、式場隆三郎の展覧会に行きたかったのだが
職場と反対方向なのと、締め切りの混乱で諦めることに。
仕方がない、春の都営ワンデーパスを使うか。

市川国府台の学生寮に四年も住んでいたにもかかわらず、
僕はあの式場病院の薔薇園に行ったことがないのである。
中井英夫の「流薔園」のモデルですね。
式場隆三郎といえば、僕には「二笑亭」の紹介者としての側面が一番強烈かも。
市川には化研病院(化学療法研究所、食中毒で入院したよ、昔)とか、
国立精神衛生研究所とか、実際には怪しくはないんだけど、
妙に戦前の変態心理学好きの心をくすぐるようなネーミングの場所が多いのであった。

脱線するけど、その食中毒は恐らく牡蠣が原因だったらしいのだが
夜間救急で現職場にかかったら、追い返され(やはりひどい)
腹痛に悶絶して、化研の外来受付のソファで夜を明かさせてもらった。
当時、僕は細菌学の実習中で、未知の細菌を渡され、様々な同定検査をおこない名称を当てるという実験をしていた。
培地に生やしてコロニーの色をみたり、ブラックライトをあてたり、抗生物質と培地上で戦わせたり。
「動物のお医者さん」で蓮沼さんが、やっていましたよね。
で、浅学な僕は(というか入院先でも結石だ盲腸だとの当初は見立てだったが)、実習で使っている菌にやられたのだ!と勝手に思い込んだのである。
そこで、微生物の先生に訊いてみたら。

「そんな危ないものを、実習でつかわせるか!
すべて無毒化してある!」

怒られた次第です。

ということで、因縁深い市川と再びオサラバする前に、
色々見ておいたほうがいいかも、という気持ちを高めたのであります。

市川市文学ミュージアム 3/14-5/31
「炎の人 式場隆三郎 -医学と芸術のはざまで-」

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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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