2017-03

一箱古本市 楽しかったんだよとっても

日曜は、待ちに待った「第四回 一箱古本市」でした。
どう考えても重すぎるカート二つを抱えて階段を下りるのは無理なので、メトロは諦めて、タクシーとバスで根津駅にアクセス。
赤札堂からちょっと曲がって、あそこのパン屋さんが美味しいんだよーと叫ぶと、素氏が早速興味をしめし、中で休みたいと言うも集合時間と荷物の大きさに閉口して、とりあえずはサンドイッチだけ買ってふれあい館まで。
金曜日の昼休みにちょこっと下見にきていたのですけど、出店場所のGallaryJinさん前はひさしも長く、一日の厳しい日差しのなかも、ゆっくりお店を広げさせていただける空間になっておりました。

小机とかポップ台とか、初参加じゃないんじゃない?的に周辺準備はお褒めにあずかったらしいのですけど(ビッグサイトをはじめとする即売会行脚のたまものです)、一番大事な本の選定がいまいちだったのだろうなー。
やっぱり来てくださる方も、「それなりの」から「かなりの」目利きの方が多いと見えて、手放すのに少し迷いがあった本から消えていく。
でもって、荷物になることを敬遠されてか、こぶりな本から消えていく。
翻訳単行本が動かない。
周囲の方も仰ってましたけど、チョイワルならぬチョイ黒な本、ビジュアル重視な本がいいようで。
お隣の方の接客上手に驚き、絹子もない愛想をふるって値引きとかやってみました。

「モーリス・ベジャール自伝」に反応してくださったお二人のお姉さまたち。
当然というか、「パトリック・デュポン」にも反応をくださって、「この頃の彼は一番美しかった」と爆笑を頂く。
調子に乗って「書物の王国 美少年」を勧めるも「美少年」には興味なしとのこと。
なぜか「博士と狂人」と「天人唐草」(女性は読むべしと片方のお姉さまもお勧めくださった)をお買い上げいただきました。
こんな感じで色々とお話させてもらって嬉しかったです。
お隣の箱にあった「日本の伝統色」文庫版は私もすごく大事にしているので、大いに加勢させて貰ったり。
ジャンルはそれぞれ違うけど、普段話相手の少ない「本好き」たちにはもう一気にお友達な感じで売り子の時間はあっという間に流れていきました。

さてと、一時間交代の合間、正味三時間でスタンプラリーに参加。
勿論すべての箱を見てやる!という鼻息も荒く。
絹子さん非常に方向音痴で、はらっぱと工房を探すの一苦労。
でもそういう秘境(すみません)方面は、素敵な本が色々と発見できたのでありました。
三回目の突撃時には、足の裏に水ぶくれができている感触、加えて「すたんぷー、といれー、すたんぷー、といれー」の交互呪文。
体はへとへとだったけど、初めて歩いた谷中周辺の込み入った路地、商店街の雰囲気、雑踏がきんと静まりかえる焼け落ちた廃屋、ショウウインドウに眠る猫などなど、もっとゆっくりお散歩したいざんす!な一日でした。

着物姿で一日私たちの面倒をみてくださった担当の方とか、大家さんとか、ほんと沢山の方に沢山のお世話になりました。
終わってからも何度も素氏と「楽しかったねえ」と言えたので、こんな充実した時間は滅多にないことだなと感激でありました。
次回は本の選出に少し戦略を加えて参加できたらなと思ってます。

stamp-card.jpg

ofuda.jpg


画像はスタンプラリーの成果とその景品。
中の中までこった景品ですよ。善本善本。
「はこからはこへのおたからさんぽ」

ちなみにしのばず君のトートバッグは結果的に二枚も入手。
でもあの手のかばんって、小さく畳めるので古書店巡りには必携ですね。


★買った本たち
FOR LADIES BY LADYIES 近代ナリコ編 ちくま文庫
新釈稲妻草紙 寺山修司 ちくま文庫
失われた足跡 カルペンティエル 集英社文庫
第三阿房列車 内田百間 新潮文庫
スロー・ラーナー トマス・ピンチョン ちくま文庫
閉ざされた城の中で語る英吉利人 ピエール・モリオン 中公文庫
スポーツ、わが小王国 埴谷雄高編 新潮社
パイデイア 特集=シュルレアリスムと革命 竹内書店


★売れた本たち
前日島(上下) ウンベルト・エーコ
ドライブ旅行 吉野晃生
東京風土図1 産経新聞社会部編
妖怪草紙 荒俣宏vs小松和彦
孤島の鬼 江戸川乱歩
遠臣たちの翼 赤江瀑
古地図に魅せられた男 マイルズ・ハーベイ
業界の濃い人 いしかわじゅん
砂絵呪縛後日怪談 野坂昭如
富士日記(下) 武田百合子
天人唐草 山岸凉子
地下鉄のザジ レーモン・クノー
あきらめ 木乃伊の口紅他四編 田村俊子
フロム・タイム・トゥ・タイム ジャック・フィニイ
三重露出 都筑道夫
悪意銀行 都筑道夫
河鍋暁斎戯画集 岩波文庫
ブックライフ自由自在 荒俣宏
幽霊塔 江戸川乱歩
月と手袋 江戸川乱歩
桃源郷の機械学 武田雅哉
百頭女 エルンスト
少年傑作選5忍者ハットリくん 光文社
At Your Own Risk デレク・ジャーマン
停電の夜に ジュンパ・ラヒリ
とんでもない月曜日 ジョーン・エイキン
自然と象徴 ゲーテ自然科学論集
最後の晩餐の作り方 ジョン・ランチェスター
魔術師 西岸良平
オペラ知ったかぶり 相澤啓三
大理石 マンディアルグ渋澤・高橋訳
天球の調べ E・レッドファーン
映画とたべもの 渡辺祥子
第四次元の小説 ファディマン編ハインライン他
ブラックユーモア傑作漫画集 水野良太郎編
特別料理 S・エリン
すべては消えゆく マンディアルグ中条訳
モーリス・ベジャール自伝 構想社
寺山修司ワンダーランド 沖積社アルカディア別冊
猫の王 小島瓔禮
チェシャ猫はどこへ行ったか 桑原茂夫
小鬼の居留地 C.D.シマック
スラップスティック・ブルース 高平哲朗
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