2017-06

専門用語

誰しも何かの仕事や趣味を行っていれば
必ずや他のジャンルの人には通じない言葉があって、
往々それらを「通じない」と認識していないことがある。
よく「それ方言だよ」と指摘されてびっくりするのと似ている。

バイオ系の僕があまりに染み付いてしまって「通じない」と思えないのが、
「機序」と「分注」である。
前者は「メカニズム」みたいな訳語があてられると思うが、
物事がなりたつ過程において、つながっていく原因と結果の連続要素みたいなもの。
薬がなぜ効くか、発症箇所にはこういう物質が過多/欠乏していて、さらにその物質を産生する別の物質の、そのまた奥の物質を産生する、ある機能をブロック/亢進させればいいとかなんとか。
そういう説明をするときに使うけど、
まあ日常生活や、バイオじゃなくても経済でも物事は複雑な工程をへて成り立っているので、
すぐに使ってしまうのだ。
というか、「機序」なくしてどうすりゃいいんだと、思ってしまう。

「分注」は、液体を小分けにするという行為だけど。
実験では凍結融解をくりかえすと劣化する試薬が多くて、
入荷すると一度溶かして小分けにして再度凍らせ、必要な分だけ取り出して二度目の溶かし、最低限の凍結融解で劣化を防ぐという防衛策がある。
また作成が面倒だったり、一回分の重さを量るには少なすぎるものを大量に作って小分けにしておくとか。
汚染をふせぐために、小分けにしておくとか。
まあそういう意味で、多用する。

で、僕は2Lのペットボトルの緑茶を、500mlのボトルに「分注」して冷蔵し、
出かける時には、その一本を持ってゆく。
そうすると便利だし、未開封ほどではないが、汚染が少なくなる。
さて、こういう行為は、みんななんて呼んでいるのだろうか。

繰り返しになるけど、誰だって専門用語や業界用語をもっていて、
それをひけらかすのは馬鹿馬鹿しいけれど、
それを使わねば要約して伝えられないことも沢山あるはず。
文学の世界だって同じで、かのジャンルわけとか、本を読まない人には全く伝わらない。
だから、なんていうか、Leave me alone な気分になるのだ。

僕は根に持つタイプなので、
一ヶ月前に某板で揶揄されたことでも、まだムッとしている。
他者の反応を糧にしている人が大勢いるように、
反対に一切反応を求めていない人間もいるのだ
ということが、どうして判らないのかなと思う。

それはさておき。
本日、飯田橋にあるT病院を訪れました。
うちの病院は4,5時間待ち当たり前で、お昼前なんかに廊下歩くと、
死んだ魚の目のように呆然と窮屈に座っている患者さんが多くて、うわーとなるのですが
こちらは、よほど予約管理がしっかりしているのか、比較的空いていた。

問題の手は検査もしてもらったけど、
結果的には診断は間違っていないけど、
もっとパワフルな治療しないと治らんぞという。
そして、電子カルテには「落屑様」の文字が。
屑の音読み、今の勤務先で知りました。
ラクセツヨウと読みます。
手の場合は、皮がすぐにカサカサに乾いてひび割れて剥けて、ポロポロ屑を落とす状態。
手を洗ったら即ポロポロ、ハンドクリーム塗っても10分すればポロポロ。
これも専門用語の一つでしょう。

で、もらった処方箋見たら、未知の軟膏がでていまして、
いわゆる複数の薬剤を薬局で練って作ってもらわないといけないと。
あーこれは時間かかるなあと思って、午後から出勤だし
うちの病院の前の薬局に出して、夕方でも取りに行けばいいやと思ったのが運のつき。

せっかく飯田橋に来たから、ブックオフのぞいちゃえとか、
おお、ギンレイホールは今日もオバサマたちでいっぱいね、上映はなにかしら。
とか、余裕かまして職場に戻り、薬局へ行ってがっくり。
夜はリント布(これは今日初めて知った)というフンワリした木綿の布で軟膏シップを作り
手に巻きつけておけ!という大事なこの特殊軟膏の材料が置いてない!
二軒目の薬局で、「これは普通の調剤薬局には在庫ないですよー」といわれ
結局、明日材料を取り寄せてもらうことで決着をみました。

そうだよねー。
どこでも大きな病院の前の薬局ってその病院の先生が出しやすい薬優先してるもの。
T病院前なら、すでに練り上げたものもあったかも知れないのに。

さらに調べると。
その軟膏って
同僚ちゃんから教えてもらったアトピーの権威の皮膚科の先生が調合考えているっぽい。
そりゃ、T病院御用達じゃないと、すぐには出ない。
というか、全国どこの調剤薬局でもいいですよーと、わざわざ念押しした会計の人。
確かにどこでもOKだけど、こういうトラップの説明してほしかった、、、。

CIMG2411bb.jpg

クスリつながりってことで。
写真は春に行った江戸東京たてもの園にあった、星製薬の看板。
星新一のパパがつくった会社ですね。




スポンサーサイト

ロチェスター様 «  | BLOG TOP |  » 双子星

プロフィール

絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
Twitter account:@quinutax

最近の記事

FC2カウンター

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

月別アーカイブ