2017-07

猫の末路

数日前に見た夢が何度も頭をよぎる。
高速道路の路側帯で、じっとたたずんでいた猫が、
車が通った瞬間、わざわざ狙いすましたように、走りだす。
はねられて、転がって、よろめきながら反対側の路側帯に辿り着き、力尽きる。
猫の毛の模様は次々変わるが、同じように飛び込みはねられる。
その繰り返し。

あれは、なんらかの「自死」への警句か。

もしもっとずっと若い頃に、ドストエフスキーを読んでいたらどうなっていただろうと思う。
今でも、21世紀の小説なんて読むものはないと、
生意気ばかり述べる僕だけど、
もっと早熟といえばきこえはいいが、傲岸にそう思っていたに違いない。
深奥から咽ぶこともなく、美を見出すこともなく、
ただ人間の複雑怪奇な、異常な恐ろしさに震えて身動きが取れなくなっていたことだろう。
そしておそらく
僕の根底と最も近しい、けれども近づくことを赦さない
基督教にたいして、より深く愛惜と憎悪を見出していたことだろう。

本日「悪霊」第二部読了。
まったくこの小説ほどあらすじなど読んでも、何も理解できないと強く感じる。
恐ろしい、そして濃密な時間。

ジュリアン・グリーンの自伝(英訳)が4冊、英国米国から届く。
各冊の冒頭にはワーズワース、バイロン、ノヴァーリスからの引用。
そして最終巻の冒頭は「罪と罰」からの引用であった。


Restless Youth: Autobiography : (1922-1929) (Restless Youth (Autobiography, 1922-1929))Restless Youth: Autobiography : (1922-1929) (Restless Youth (Autobiography, 1922-1929))
(1996/04)
Julien Green

商品詳細を見る

スポンサーサイト

六甲山荘 «  | BLOG TOP |  » farewell

プロフィール

絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
Twitter account:@quinutax

最近の記事

FC2カウンター

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

月別アーカイブ