2017-08

向日性

ただ白い家が建ち並ぶせいかと、少し抗ってみても
本当に地中海の光は、どこよりも眩しいと
テレビの画面を見ながら、いつも思う。

行ってみたいな、よその国。

あの光を浴びていたら、
暗い気持なんて全部吹き飛んでしまうだろうと信じる。
嘘みたいに眩しくて、
転がりながら噴き出してしまうようになるのではないかと。

坂道のアポロン BONUS TRACK (フラワーコミックス)坂道のアポロン BONUS TRACK (フラワーコミックス)
(2012/11/09)
小玉 ユキ

商品詳細を見る


時々、同僚ちゃんに無理やり付き合わされて
つたやでレンタル漫画をします。
いわば、現代版貸本ですね。
一週間で20冊800円とか。
読み切れないし、誘うわりには漫画選べないので
いつも半分、僕が借りるのです。

今回は、ずーっとまとめて読みたいなと思ってた
「坂道のアポロン」、全9冊+番外編借りました。
表紙のメガネ君に惹かれたのだったのか
表紙みてるだけで、これは好みだと思ったのか
もう忘れてしまったけど。

だから、1966年設定のジャズる高校生の話だなんてまったく分かってなく。
途中に挟まれたジャズの名曲(僕レベルでも知ってる曲)や、
ちらっと描かれた植草甚一「ジャズの前衛と~」の書影に
胸を躍らせて、一気に読み切ってしまいました。

先日観た「舟を編む」もそうだけど。
ときどき、油断している時に
ぼんやりしている時に
(自分で映画館に行ったり、漫画借りてるのだから自発的ではないとはいえないけど)
予想だにしなかった、「善なるもの」「幸福の欠片」が
ぐわっと押し寄せてくると
僕は、うわわわわっと押し倒されてしまうのです。

辛い設定やマイナスの設定であっても
「本当にイヤな人間が一人もいない」物語というのは
身構えていれば、そんなクサイものはいらん、となるのですが
自分には魂を切り裂くような悲壮だけでいいと撥ねつけられるのですが

油断すると、だめだ。

アポロンも舟を編むも、完璧でした、感服でした。
脱帽です。
少しの間、光に向かせてくれて、ありがとう。

地中海の光、もし本当に浴びたら、
きっと僕は、瞬間に、焦げ死んでしまうよ。
スポンサーサイト

J/Gの日記より1 «  | BLOG TOP |  » 多国籍雑貨ビル

プロフィール

絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
Twitter account:@quinutax

最近の記事

FC2カウンター

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

月別アーカイブ