2017-10

泡切れが悪いのは水が軟いからなのか

細胞その他組織の保存には、-80℃冷凍庫もっといえば液体窒素中が適しています。
組織を守るためには、凍結融解をできるだけ短時間で行う必要があります。
融解する場合は、一気に37℃恒温槽に浸けて蘇らせます。
そして凍結させる方法ですが、一番は、天麩羅を揚げる要領で液体窒素の中に入れます。
液体窒素がない場合はどうするか。
100%エタノールの中にドライアイスを投げ込みます。
ドライアイスが小さくなって細かな泡が立ち上る程度になったところで、冷凍天麩羅です。

描写力を高めたいなんて大それたことを、願ったわけではなく。
本当にいつのまにか、頭が変わってしまった。
何かを見る。聞く。匂う。
ありふれているようでそうでないものたち。
その瞬間、言葉がどばりどばりと。
洪水のように溢れだして、その泡立つ音は耳を塞ぎたくなるほどで。
総ての感覚器を閉じてその場に蹲ってしまいたくなるような、それでも自分は歩き続けていて。

以前は、そのもどかしいほど溢れてしまったものを、瞬間凍結したものを持ち帰ることができた。
ちゃんと専用のジャーに詰めて、もくもくと気化していく液体窒素に流しこむことができた。
そして、真夜中になると取り出して、彩色していくことができた。
いま。
魔法瓶が割れたみたい。
持ち帰る最中に解けてしまうのです。
エタノールが流れ出してしまうのです。
ようやく持ち帰っても、冷凍庫は-20℃にも上昇していて、ぐずぐずとダメになっていくのを眺めているしかないんです。

それじゃあ、もう凍らせること自体、やめてしまえればいいのに。
一歩踏み出せば、流れ込んでくるものたち。
全部、全部、側溝に流れるに任せればいいのに。
まだ騒いでる、あわぶくたち。

温度上昇した冷凍庫に、手を濡らして突っ込む。
凍えて、そして割れてしまえと。
でも、もともと冷たい手は、そんな温度じゃへっちゃらさって。
嗤うんです。
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