2017-08

ちょっと元気もらった

心荒んだ日には、昼休みをたっぷりととろう。
最近の私の道行きとしては、弥生門を抜けて、まずはモスバーガーへとしけこむのである。
冬場は、クラムチャウダーは欠かせない。
その後向かうのは、勿論古本屋さんだ。

正門前に居並ぶ古書店は敷居が高いだけでなく、実際ツマラナイのオンパレードだし、本郷三丁目駅から程近いあそこも結局一冊も買ったことがないし、T大近郊で唯一心おきなく楽しめるお店は、およよ書林だけなのだ。
根津駅から近いし、年中無休なので、弥生美術館なんかにおいでになるときは、お勧めです。

で、正月以来久々に訪れてみると。
嗚呼、バイトちゃんが入ってる!
そう、サイトでバイト募集の文字を見ていいなーいいなーと涎垂らしていたんですが、決まってしまったみたいで。
そのせいではないでしょうが、結構本が変わっていて、嬉しくなってしまった。
ここは、芸能、映画、風俗、現代美術が強めで、あとは幻想周辺の海外ものが少し。
先日は、獅子文六の可愛い随筆が廉価で転がっていて、お土産としたのですが。
今日はわさわさっと4冊買ってみました。

あまり買った本の題名だけ並べるのは藝がないように思えるのでしないんですが、まあ今日の収穫はこんな感じ。

・『博物誌 虫』 ジュール・ミシュレ (思潮社)
粟津潔さんの装丁がね、すごく可愛いんだ。
モノクロ反転だけど、「怪奇幻想の文学」(新人物往来社)シリーズの表紙に型押しされた小林ドンゲをなぜか思い出す。
そういえば、小林ドンゲは女性だとつい最近知ったのであった。

・『フィルモロジー 映画哲学』 G・コセン・セア (朝日出版社)
いまはなきエピステーメー叢書の一冊。
雑誌「エピステーメー」は難解だけど、背伸びして集めてしまうシリーズです。
だって特集が、まるで文系のための理科好き(by 荒俣宏)の心をくすぐるようなものばかりだから。
「遊」よりも好き、でも「IS」には負けちゃうとかなんとか。
昨夏に出した「Film Obsession」以来、なんとなく真面目に映画に向かおうと思っているらしい。
そうそう、自分の中でこのタイトルは、Venus Peterの「Obsession」という曲からヒントを得たと思いこんでいたのだけど、実は、「夜想」の終巻に近い辺りに「フィルムオブセッション」と題する特集号があったことに気づいた。
というか、持ってるし。
なーんだ、意識下に潜んでいたんだ、おもいっきりパクってたねーな裏話。

・『建築の無限』 毛綱毅曠(朝日出版社)
これまたエピステーメー叢書。
この叢書は侮れない。
三十数冊のラインナップを見るだに、買わないまでも一度は中身を覗かねばという気にさせられる。
『一角獣の変容』とか『光の形而上学』とか我が家の大事な一冊なのかも。
で、毛綱氏については、存じ上げたのはつい最近で、身近な建築気違いがモンモンと騒いでいるので、お土産に買ってみました。
奥付のコピーライトがMOZUNA MONTA KIKOHになってるのが心憎いほど。
こういうドッペルゲンガー/不肖の一卵性双生児は素敵だな。
つまりはこの本は、「毛綱モン太氏の遺作集」であり「建築学術的にも何ら値うちの認められる代物ではない」んですって。
毛綱氏については、アセテートで学ぶべし・笑。

・『ART VIVANT 1988 28号 特集=レーモン・ルーセル』(西武美術館)
私この雑誌、全然知らなくてですね。
頁を捲っては、うおおおおと声なき声を発してしまったんですが。
ビュトールのルーセル論を皮切りに、演劇・映画そして「新・アフリカの印象」を読むための機械論が図版一杯で素晴らしい。
こういうどきどきは久しぶり。
やはり「骰子の七番目の目 "La Septieme Face du De"完全復刻」号も買うべきだったような気がしてきた。
瀧口修造関連としては、たとえフランス語が読めずとも手元に置くべきではなかろうか。

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