2017-11

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うずまく

今冬復刻した小酒井不木の「指紋の謎」は
複雑な指紋の分類法に簡単な二進法の原理が用いられていた。

大きく指紋の型は渦巻きの渦状紋(混合型を含む)と蹄状紋(弓状紋を含む)の二種にわけ
蹄状は全て0とし、渦は小指から親指にむかって存在すれば、
1、2、4、8、16(つまり2の階乗)をあたえる。
そして各手ごとに和をつくり、左手を分母、右手を分子とした分数をつくる。
さらに分母に0が来ることを嫌って分母分子おのおのに1をたす。

すると出来あがった分数は非常に美しいシンプルなものなのに、
ただその分数ひとつをみれば、元々の左右十本の指の渦か蹄か否かの組み合わせに遡ることができる。

なぜなら、1、2、4、8、16にオンオフを与えて
五個の数字を好きに組み合わせて出来た和は、
ただ一通りの組み合わせしかありえない。

たとえば、分類分数が18/5であるとするなら
おのおのの分母分子から1を引き、17/4
17になる組合わせは、1+16しかなく,4になるのは4単独のみ。
だから右手は親指と小指が渦で他は蹄、左手は中指だけが渦状で他は蹄と結論付けられる。

これは、情報処理系の基礎論をやった人が必ず習う2bit⇔10進法⇔16bit変換と同じ原理で、
単純ながら美しいと思える小さな種を孕んでいる。
21=1+0+4+0+16=2^0*1+2^1*0+2^2*1+2^3*0+2^4*1=10101(2進法)
=5+16^0*5+16^1*1=15(16進数)
a^x=aのx乗
といった感じ。

余計にややしく思ってシャッター下ろした人にはすみません。
でも、こういう原理が簡素化されて犯罪捜査の一義を担っていた時代の匂い
個人的には非常に美しい論文だと思うので
是非冬コミで「ダクダク二号 特集・探偵の科学」に触れられた方は
こういうものも楽しんでもらえたらと思います。

冬コミの参加日程、新刊内容の詳細は素天堂の日記にとんでくださいませ。

では、冬コミでお待ちしてます。


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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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