2017-06

ciba-ziho

こんばんは、今日から嫌でも外に出ないといけない
チバマニアの絹山です。

小栗虫太郎関連資料集「DUKDUK ダクダク」は
虫太郎が参照したかもしれない、参照していたらいいなあ、
きっと虫太郎なら、この雑誌を楽しんで読んでくれたに違いない!
そういうコンセプトで現在入手困難な往時の資料を陸続と復刻する予定になっています。

と、今頃になってマニュフェスト宣言みたいなことをする。
第一回に選ばれた栄えある雑誌は「チバ時報」です。
なにそれ?千葉?
いえいえ、ciba-zihoというのが、正式表記です。
ciba=Chemical Industries Basel

奥付には瑞西バーゼル化学工業日本学術部とあります。
雑誌や会社の沿革については、「ダクダク」創刊号で書かしていただきましたので簡略化しますが、
瑞西バーゼル社→チバ社+ガイギー社→チバガイギー社→+サンド社→ノバルティスファーマ
となった世界屈指の製薬会社です。
その会社がスイス本社で、「医療」の名のもとに奇妙で視野の広すぎるPR誌として発行したのが、"Ciba Zeitschrift"(1933)でありました。

日本では既に大正8年に、PR誌としての「チバ時報」が創刊されていましたが
昭和9年に大幅な雑誌構成の変更、つまり本社広報のやっているオモロイ記事を
日本にも紹介しようぜ!ということになったのです。
そして、第57号から、薄いながらもワクワクするような「チバ時報」が頒布されたのです。

少しでも「ダクダク」に興味を持っていただけたらと始めた書誌作製でしたが
こんな素晴らしいものを世界中だれもきちんとしたものを作っとらんがな!
という、怒りに震え
というよりも、俺がやる!という不要なやる気に押され
英米独の古書店サイトを検索する毎日。

はい、英語版もあるんですよ、"Ciba Symposia"という。
そして、独語版はバーゼル版、ベルリン版、ついでに二期もあるという
非情な混迷ぶり。

日本語版はお判りの通り、二次大戦のため廃刊に追い込まれております。
そして、同じ特集でも各版によって、大戦の影響を受け、少しずつ内容や発行時期にズレが生じている。
あるいは、英語版にあっても、独語版はないとかね。
たとえば、バーゼル版で1935年に出た「日本の医療」なんていうものは、日本版では出ていないし、米国では戦後かなり経って(1950)から出ているという。
こういうコマコマしたことも、比較するとめちゃくちゃ面白い。

そして何より、この素晴らしく変な後ろ向きなのに尖端医学特集。
ここに着目していただきたいわけです!
虫太郎なら、絶対好きになってくれるはず!
↑勝手な思い込み。

「古代時計室」で全版の書誌を上げたいと思っていますが、
本日はダイジェストで「チバ時報」のみを。
というか、htmlいじるのが、excelからtable指定したのを細かく修正するのに時間がかかるので
少しだけお披露目と。

残念ながら、57-116号の中で10冊ほどまだ蒐集できていないものがありまして。
不明なものがありますこと、ご寛恕ください。

あー、自分が楽しいだけで、スミマセン。


no 特集 発行
57 原始医学 1934/1
58 子供の抱き方 1934/2
59 軍陣外科 1934/3
60 病原菌を以ってせる医家の自家実験 1934/4
61 -1934/5
62 -1934/6
63 -1934/9
64 欧米における新旧病院に就いて 1934/10
65 インヂアン人及びその医学に就いて 1934/11
66 医師の服装 1935/1
67 探検旅行家及び研究旅行家としての医師 1935/2
68 -1935/3
69 病原体の発見 1935/4
70 回々教徒と医学 1935/5
71 医学の象徴 1935/6
72 医療の補助としてのポスター 1935/9
73 生の限界 1935/10
74 化粧の事ども 1935/11
75 写真術の初期に於ける医師の肖像 1936/1
76 バビロン時代の医学 1936/2
77 双生児 1936/3
78 救病者としての聖徒 1936/4
79 医学と測時法 1936/5
80 防疫 1936/6
81 野生動物の馴育 1936/7
82 童話に現はれた医師 1936/9
83 医師と食事法 1936/10
84 -1936/11
85 医師の診察室 1937/1
86 古代埃及の医学 1937/2
87 浴法について 1937/3
88 ドクトル・メヂチーネなる称号の授与 1937/4
89 印度医学の発達 1937/5
90 正常並びに障碍の発育について 1937/6
91 穿顱術 1937/9
92 血液循環 1937/10
93 アズテック族の医学 1937/11
94 医科の蔵書 1938/1
95 中世期に於ける衛生 1938/3
96 実験遺伝学の発達 1938/5
97 シャーマネとメジチンマン 1938/7
98 屍体保存法 1938/9
99 呪物肌守及び護符 1938/11
100 古代羅馬の医師 1939/1
101 医師の肖像画 1939/3
102 寄生虫としての蠕虫 1939/5
103 錬金術の起源 1939/7
104 古代ペルーの治療法 1939/9
105 研究所 1939/11
106 哺乳児 1940/1
107 左右の不均斉に関する問題 1940/3
108 医師の工業的業績 1940/5
109 大モガール帝とその侍医達 1939/7
110 中世錬金術 1939/9
111 有史前の治療術 1939/11
112 モンペリエ医学校 1940/3
113 サレルノ 1940/5
114 スペインの黄金時代の医事 1940/7
115 半陰陽 1940/9
116 矢毒 1940/11
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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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