2017-07

倉庫

葛飾区の京成線沿いにとある貸家物件がここ三カ月出ている。
各駅停車しか止まらない駅から徒歩8分、(京成の各駅停車は呪われているが)
4SDK、床面積97㎡で8.5万円という恐ろしく魅惑的な物件である。
およそこういった破格で広さを誇る物件は、謎めいていることが多いが。
ここは、一階に8畳ほどの倉庫(土間)があり、中二階に二間和室があり、階段のルートが一階から中二階と、一階から二階へ向かう二ルートがあって、二階にも新たな玄関口があり入口は土間になっている。
中二階とはいえ、天袋を除く襖一枚の高さはあるので、それほど天井は低くないのだろう。
およそ写真で見る限り、元町工場で中二階に従業員をすまわせ、最上階に社長宅があったような気配だ。

これは、面白い!
家賃も安くなるし、広さは、1.5倍以上だぜ、とか。
都心へ向かうには若干不便にはなるけれど、むしろ僕は通勤が楽になるぜ、とか。
なにしろこの間取りなら、存分に本が並べられるぜ、とか。
思って、指をくわえていたのだが。
先日、素氏にこの物件をみせたら、結構乗り気になっていた。
とはいえ、我が家の本を引っ越しさせるとなると、普通の引越し業者ならどれだけ恐ろしい見積もりが来るかわからない。
今は軽量鉄骨だが、木造になったら耐荷は大丈夫なのか。
と、微妙に逡巡しつつ、夢想していたら。
どうやら、ついに消えてしまったらしい。。。。

あー、残念だ。
ほんと、今住んでいる借家も、日当たり不良で(本は焼けませんよ)好立地なのに、破格だからね。
なかなか、重い腰があがらないんですが。

ヤフオクで。
昨晩、二年以上、再出品に再出品を重ねた、蕪村本がお婿に行くことが決まりまして。
早速入金を頂戴し、いそいそと発送準備にかかろうとして。
真っ青になりました。。。
ええ、商品がみつからないんです。
はじめは、高をくくって、大丈夫、この段ボール五個の中にあるわいなと、煙草吹かしていましたが。
何度函をひっくりかえしても、見つからない。

だんだん冷や汗が出てきて、絶対あるはずのない、素氏の部屋のカオスを眺めてみたけど、ロフトに登ってみたけど、当然ながら、見当たらない。
既に探索から、一時間が経過し。
まさか、どこかで売ってしまったのかと、古いデータをかき回し。
記憶の神経衰弱を重ね、、、、そういえばと思い当りました。

先日一階の片づけを徹底的に行った際、このデカイ本が所定の段ボールに収めるのも面倒な大きさで。
売る予定のない、普通の本たちに紛れ込ませたのではなかったかと。
それから、三十分、ほとんど半泣きで棚を一つ一つのぞいていくことに。
ほんとにね、本は前後二列縦隊にするのは、やめた方がいいわ。
なぜか海外文学の集まり、晶文社「マン家の人々」三巻本の後ろに、眠っていました!
うおーーー、神様ありがとう!

と、叫んだのは、既に夜中の二時半。
はい、今日も大名か社長かわからない出勤時間でありました。

もうここ5年、頑張って売ってきたかいがありまして。
手元の同人誌が、、、う、売るものがねえ。。的に減少しました。
そこで、数か月に一度仕入なんかもやっているんですが、普通に中古同人屋さんから、目鼻をつけるもので、少しは自信があっても、なかなか価格的に難しいものがあります。
なので、僕のささやかな夢はですね。
このどんな職場でも馴染めない(最近、ようやく自分の性質にあきらめがつきました)
給与所得者から脱するという夢を可能にするには。
この路線しかないだろうと思うわけですね。
なにしろ、一般流通本とISBNをもたない同人誌の差は、市場の狭さ=購買範囲の限定=入手困難さ、という意味で格段に事業価値があるわけですから。

しかし、実現のためには、潤沢な倉庫がなにより必要で。
同時に、個人からの買い取り路線が不可欠と。
あー、世の中には、実際にそれをやっている人もいます。
また今は一部の時間をこれに当てているのを、もっと十全に当てなければいけないのも分かります。
でも、こういう不毛のプチ事業がやれたら、もう少し前向きになれるような気がする、そんな日々です。
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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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