2017-03

ロシア夫人

先週からずっと英会話づけ。
台湾人四人に細胞ちゃんのあれこれ教えてます。
元々こみゅにけーしょんなんて一切求めていないから、喋るだけ。
ひたすら喋って、聞かない、聞き取れない。

僕台湾がどこにあるのかも認識してなかったので、
パイナップルのお菓子もらって首傾げました。
そうか暖かい国だったんだ。
さぞかし、現在の東京/千葉は寒かろう。
ついでに、ちっちゃい急須とちっちゃい湯のみ貰いました。
どうしたらいいんだろうか、ますます頭悪くて悩む。

専門用語とかそれなりに予習して喋ってるんですが。
初日、歯医者さんとの間に入って通訳でした。
そしたら、いきなり、、、「耳下腺」っていわれて、、、知らんわ!
俺の辞書にないわ!
で、予習した単語で一番憶えにくいのが、「麻酔」anesthesia
アナステージア。
頭の中で変換→→アナスターシャ。
ロシアの女の人の名前。
なんとか、スターシャとかナターシャにならずに、通訳終了。

うーんと。
なんだかんだ云って、冗談云って笑い合えるくらいの喋りです。
でも向うも少し日本語が喋れて、いきなり「ミズ」と言われた日には、「水」ではなく「miss」と聞き間違う。
そんな右耳、しらんぷりの左耳の毎日。
あと一週間余り、なんとかなるかもしれません。

***

魔の山〈上〉 (岩波文庫)魔の山〈上〉 (岩波文庫)
(1988/10/17)
トーマス マン

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ロシア女性といえば、マダム・ショーシャ。

今年も僕は、誰も読まない(もはや読んでいる人は奇跡)な本だけ読むことにする。
年初めは、「魔の山」です。
いつだったか、縁を切ったS先生が、死ぬまでにもう一度読み返したいと云っていた本。
そんなに面白いのだろうかと手をつけた。

ええい、しんきくさい!
しんきくさいけど、なんだこの面白さは!
堀辰雄、立原道造、福永武彦路線でサナトリウムに親しんだ日本人は、
こっちのえらく死の匂いの少ない、おかしなサナトリウムにはドン引きするかもしれない。
そして、純朴とは無神経の裏返しの主人公、ハンス・カストルプのお馬鹿っぷりに失笑を禁じえない。

この「粕取夫」とでも当て字しないと憶えられない、
そのくせ一頁に5回も6回もフルネームで出てくるお馬鹿ちゃんは、
ついに上巻のなかばにして、ただ遊びにきていただけ、
従兄弟の相手をするために休養にきていただけなのに、
まんまと山の魔の手に捕まって、
ついでに、子供の頃の初恋の少年(ここが、トーマス・マンたる所以)とそっくりな
マダム・ショーシャにぞっこんになって、山から下りられません。

ついつい、わーいわーい、バカヤロー。
伏線どおりに、つかまったー。
とか、大笑いしているのは、僕だけだろう。

セテムブリーニだけじゃなく、もっともっと奇人変人のオンパレードになればいい。
さればこそ、魔の山であるじゃないか。
哲学問答、空疎でこねくりまわしの煩悶、すべてが、おかしいの。
憂いの騎士がマントを翻したら、中に(笑)って書いてある感じ。

2010年のマイベスト長編は、ウィルキー・コリンズの「白衣の女」でした。
あれも、一部素面で周到なギャグが隠されていたものね。
三巻あっという間に読み乾せた、素晴らしい冒険活劇でありました。
さて、魔の山は、2011年マイベスト長編になるでしょうか。


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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

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