2017-09

お猿の籠屋でほいさっさ

眠いねえ。
毎日四時間睡眠、一ヶ月続いてるものねえ。
そのくせ眼に見える成果がでないねえ。
お弁当もマンネリ化してきてるねえ。

関係ないけど、僕は職場の売店においてある、野沢菜パンが大好きだ。
仏蘭西パンの丸っこいなかに、野沢菜がびっしり。
ミスマッチと思いきや、パン生地の塩気と、野沢菜特有のくせのある味が非常にあうのだ。
この香ばしさは、バジルやガーリックパンにも通じ、ビールのおつまみにもなるにちがいない。

木曜日は、先月発売されていた!と知った、サライネスの「誰も寝てはならぬ」の13巻を探してさまよいました。
普段は、町の本屋さんに何の期待もしていないので、アマゾン使っちゃうのだけど。
送料無料の範囲じゃなかったものだから、ついつい頑張りすぎる。

でも、結局近所のダイエーに入っているアシーネで、見つかって涙を浮かべた。
ほんと、どこもかしこも、新刊しか並べない、売れ筋の本ばかりアホのように積む。
という所業をやめてほしい。
おーーい、気骨のある書店員さんは、どこにいるのだー。

このダイエー。
最近近所に、アリオ北砂という巨大モールができ、
ヨーカドーが一帯の客を吸い上げようと追撃しているものだから、
狂ったようにセールの嵐をおこなっている。
先日も、素氏の靴下を買いに行き、
先にテナントのダイソーで100円品を見てからにしようかと思ったら。
98円/足のびっくり商品を発見してしまった。
しかし、このダイエーは、非常に呪われている。
というか、テナント群が呪われているのだ。
眼鏡屋も、ラオックスも消えてゆき、ついにあの手芸用品のキンカ堂が倒産とともに消滅。
あまりに急激倒産だったためか、テナントの撤収もなく、
しばらくは白い布でぐるりとワンフロアの一角が覆われていた。
その白さが、まるで棺にかかる布地のようで、悲壮感がいっぱいだった。

***

付箋作業中、いろんな虫太郎作品の面白さに仰天するのだけど。
あー、例えば。
なぜ虫はこんなに同性愛の設定が好きなんだ?とか
わー、神戸元町(僕の育った所)が出てくる話があるーとか
人外魔境シリーズは、虫版パノラマ島だ!とか。

今日は、たった一人の登場人物で、呪われた話。

「源内焼六術和尚」に猿候坊月成という人物が出てくる。
鯰黒子をねじったりしてるけど、別段目立つ人物じゃないんだけどね。
作業に関わる名前だったため、頭にこの名前が残っていた。

過日、某オクで色々と本を物色していた。
僕は、まだまだ序の口のサーカス関連本探索家であるため
検索に「見世物」という語も使っている。
すると、そこに「猿候庵の本」というものが、浮かび上がってきたのだ。
なんだろう、これ?
誰だろう、これ?
くだんの猿候坊月成と関係あるのかしら?

と勝手に無駄な回路がつながったのが、運のつきでありました。
気がつけば、僕は名古屋に電話をかけていた。
ええ、「猿候庵の本」というのは名古屋市博物館が力をそそいで刊行している資料でして
現在17巻まで出ているのですけど、それを完売御礼の一巻をのぞき、ぜーーんぶ買うことに。
カハハハハ!
誰も頼んでないってば。

僕も初めて知った猿候庵について、説明をこの資料の冒頭から少し引用してみましょう。

猿候庵は、江戸時代半ばの宝暦六年(1756)に名古屋で生まれ、天保二年(1831)に七十六歳で没した文筆家兼画家です。本名は高力種信《こうりきたねのぶ》、幼名八之助、通称新三、著作で用いた号としては、猿候庵・艶好《えんこう》・吾遊叟・紀有菜《きのありな》・馬甲散人《ばかぶとさんじん》・都鹿斎《とろくさい》が知られています。身分は武士で、江戸初期から尾張徳川家に仕えた高力家の七代目として、天明五年(1785)父与左衛門種篤の知行三百石を引き継ぎ馬廻組に配され、寛政四年(1792)大番組に転属、文化四年(1807)に自ら出願して馬廻組に戻りました。
著作活動は明和九年(1772)十七歳の時から没年まで確認されており、市井の出来事を綴った『猿候庵日記』の他、名古屋城下の出来事(見世物・開帳・祭り・芝居・珍事など)に取材した独特の記録絵本を中心に、百種を優に越える作品を遺しました。これらは、江戸時代後期の庶民の楽しみの世界をビジュアルに伝える作品群として他に類例のない価値を持つばかりでなく、今日の読者が身近に江戸時代を楽しむのにも適していると思われるものです。



ということで。
この原資料を原寸フルカラーで再現し、翻刻+解説も一緒に掲載されているという、めちゃくちゃ豪華な資料集。

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いやー、届いたものをみてびっくり。
この躍動感はどこからくるのかな。
みんなの楽しそうな顔はどこからくるのかな。
細かく書き込まれた一枚一枚、加えて文字を読み繋いでいくと、全冊読むのに一年以上かかるぞ。
勿論、動物、籠細工のハリボテの見世物も面白いけど、
東海道沿いの風物を追っかけた「東街便覧図略」がすごい。
どうやら、熱田→高輪を7巻わけるみたいです。
これでもかという、江戸のジャーナリスト魂が眺められるというもの。
詳しい目録は→こちらへ。

そして、こんな大変な資料をこんな廉価で販売していいのか!と腰を抜かしています。
名古屋市博物館太っ腹!

そうそう、この博物館って。
昨秋、明治村&名古屋サクサクツアーに行った際。
ツアーの最初に古書市やってた因縁の場所なんですよねー。
何気につながってたのか、俺たち。

で、虫太郎との関係は?
源内との関係は?
うーーん、よく分からない。
いいさ、素敵資料が手に入ったのだから。
これからもガンガン、意味不明な資料を集めるさー。

1006274.jpg
駱駝ちゃん、大根ハムハムしてます。

1006273.jpg
細かい書き込みがいっぱいの駱駝見世物風景。
右下の赤い提灯にも、らくだの文字が並ぶ。

そうそう、来年は僕の怪しい年賀状の図柄はこの資料から取ろうかな。
見合う詩歌を見つけるのも、楽しみのひとつだ。


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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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