2017-03

ぜつぼう♪ラララ

昨日の帰路、ゴミ置き場に素敵なものが落ちていた。
つまんねえ絵(あのギラギラ鯨やイルカがうごめく下品な海洋絵とか)を飾るギャラリーと呼ぶのも恥ずかしい店の前である。
B2サイズの額縁二点だ!
アクリルではなくガラス張り、スチール枠ではなく木枠の重量感のあるお品。
これはお値打ち品じゃないかよーと、大いに満足し持ち帰りました。
ええ、僕も素氏の拾いっこ政策の影響が出たようです。

***

昼休み。
日増しに絶望感が強くなり、大っぴらに私的作業にいそしむ毎日ですが。
本日も俄かに、世の中に対する不信感倍増。

激しすぎる校正の跡を輝かせる「逍遥11号」の原稿と、関連本としてポーの短編集を机に載せていました。
単に背焼けしただけなんだけど、文庫を見つけた人が話しかけてきた。

「古ーい。値段360円安ーい」

既にこの時点で、普段、大正や昭和初期の「六円の本がいかに高いか」
という話ばかりする僕としては、言葉を失いがち。
とりあえず、背中を見せて、安直に流そうとしてみる。

「ポーだよ、ポーは知ってるでしょ」
「・・・誰?」
「エドガー・アラン・ポー」
「・・・なんで漢字じゃないの?」
「え??(絶句)」
「あの乱れるっていう字の人でしょ」
「・・・いや、ポーはポー。乱歩はここから名前を貰った・・・(フェイドアウト)」
「そうなんだあ。別人なんだあ」
「あ・・いや・・そんなの当たり前・・・(再び消滅)」
「江戸川コナンみたいなものだ」
「いや、、、あの、、、まあ、、(喘ぎ)じゃ、コナン・ドイルは知ってるんだ」
「なんとなく、何書いた人?」
「・・・うう・・・ホームズ」
「へえ、でも、ホームズ読んだことないなー」
「あ、、、そう(瀕死)」

この世の中に、こんな人がいるんだ。。。
っていうか、恐らく僕が多く見積もっている何百倍もこんな状態?
ミスコン来る若い人で、横溝知らない人がいるって聞いたときも、驚いたけど。
わーーーー。
みんな、いったい毎日、何をしているの?
何が楽しいの?

そして、絶望のカラスが僕を再び夢の虫ワールドへ導くのであった。
ほんと、誰とも話したくない気持ち、当然だと思う。

***

11号、大丈夫だと思ってたんだけど。
もう出るのかどうか、不安でいっぱいです。
なんで校正係が、こんなにヤキモキしないといけないんでしょうか。

年明けに再会したUくん(職業:編集者)との恐ろしい会話が頭を過る。
別の業界では有名な人が書いた推理小説を古巣から丸投げされた彼女は、
あまりになっていない文章と、勝手に早くされた締め切りに挟まれて
ほぼ「ゴーストライター」状態になったとのこと。
加えて、ミステリーという恐怖の縛りゆえ、
作者の「犯人が分からないのですが」との質問に、頭抱えて犯人を導いたらしい。

それはまるで、事件がなくて退屈しきっていたポアロが。
「殺人事件が起きたから来てください」と遥かな地の宿屋に呼び出され
さてと、ステッキを置き、手袋を外して宿屋の主人に事件の仔細を尋ねたら、
主人はどーーんと山のような原稿を持ってきて
「私が書いた小説なんですが、犯人が分からなくて困ってるんです」とのたもうた
あの作品と同じ状態じゃないですか!
ポアロの薄い髪が、怒髪天を抜く!

そう、僕も今そんな気分と
制作進行のタイマーのカチコチと
言い方きついので、また素氏を追い込むほどに怒鳴らないといけない切なさと
諸々で、非常にダウナーです。
ほんと資料といいたいことをちゃんと教えてくれるなら、自分で書いた方が千倍速い!!

そんなこんなで。
僕自身の本は、冬に持ち越す可能性が一層高まりました。
一ヶ月後、ぐっすり眠れるように頑張ります。
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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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