2017-07

お馬鹿だWAN

土曜日はほとんど家から出ず、夕方あんまり寒いので布団に潜ったら、寝てました。
そのまま素氏が帰ってきたのには気づいたのですが、眠り続け。
気づいたら、夜の10時!
わーっとなって、お茶漬け食べて、寝転び付箋作業続行。

あー、虫太郎作品、いままで全体の五分の一も読んでいなかったのですが
(おいおい)
この機に全部読むのです。
で、初期の作品は今更ながらにその面白さに驚いています。
かーー!
すごいよ虫ちゃん。
(今まで何してたんですか、絹山さん)
同時にレズ風味の話がこれでもかと続き、エロチックさに立て続けに腰を抜かす。
倶利伽羅信号とか、石神不意人とか大好きだ。
ヴァンダインやクリスティー、ポオに言及がおよび、というかギャグが現われ
本来の作業目的の事項はなかなか抽出できないくせに悶絶する。

しかし、、、源内は、ひどい話だ。
折鶴物語もたいがいだが、ひどさのスケールが違う。
他に何倍も面白短編があるのに、これが各種文庫に収録されているのは
トンデモ見本なんだろう。
入れ子に入れ子が重なった話はいいとして。
イエス様がユダとマリアの間にできた子供で、ユダは印度から来たとかなんとか。
ここまで来ると、外れた顎が戻らないけど、笑えるからいいわあ。

付箋貼り。
いまだ条件が十分に絞り込めていないため、同じ話を何度も読む。
そのたびに見落としが見つかり、顔がひきつる。
そのたびに、話の筋がおかしくて笑う。

***

日曜日。
目黒の魚の美味しいお店で昼食をとった後、行きたかった庭園美術館に向かう。
楽しみにしていた、「ロシア構成主義のまなざし」展だ!
ロトチェンコとステパーノワの二人展なのに、
ポスターのコピーライターとして詩人マヤコフスキーが出しゃばる、出しゃばる。

期待通り、ポスターデザインが素晴らしかった。
日本語のひらがなやカタカナも海外から見れば面白いかもしれないけれど、
僕にとってロシアのキリル文字ほど美しくデザインされたタイポグラフィーはないと思う。
そこに赤と黒。
あるいは赤と紺。
あの独特の赤は、自身二色刷りされるのを待ち焦がれている色なんだ。
抽象化されて、ぞんざいに宙で固定化されるのを待ち焦がれている色なんだ。
だから、ポスター群をみていると、表紙が作りたくてうずうずする。
到底この美しさには辿り着けないと知りながらも、真似したくなる。

そして、ロトチェンコの写真も釘付けでした。
亀山郁夫さんの本を読んだとき、彼が写真家としては駆け出しの時代にマヤコフスキーを撮ったこの写真に、どんなにどきどきしたことか。
今回の展覧会にはなかったのは残念だけど。

20215104_mayakovskii_8.jpg

ロトチェンコのカメラは、剃り上げられた頭、鉄の意志を秘めた顔、そして全体から発せられるマッシヴな存在感を、演劇的ともいえる空間のなかに余すことなく写しとっている。そしてマヤコフスキー自身も、この天才カメラマンの脅迫的なレンズのゆさぶりをものともせず、世界への憎しみに満ちたまなざしにみずからのナルシシズムを溶けこませているように見える。
180p


マヤコフスキーの仮面がどことなく漂わせる虚構性の気分は、テーピングの継ぎ目を荒々しく露出させた、にわか作りのスタジオともみえるボール紙の背景からも伝わってくる。はたしてロトチェンコ自身の狙いがあったかどうかは明らかではないが、計六枚の写真のなかに、十字形をなすテーピングが詩人の背中を串刺しにし、あたかも十字架を背負ったような構図をなしている写真がある。一般にポートレート写真では、この種の串刺しをタブーとするのが常だが、ロトチェンコがそうした常識に逆らい、磔刑に処された受難者のイメージをそこに重ねあわせようとしたと考えても、けっして穿ちすぎではないかもしれない。
329-330p


終末と革命のロシア・ルネサンス (岩波現代文庫)終末と革命のロシア・ルネサンス (岩波現代文庫)
(2009/05/15)
亀山 郁夫

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図録、ほんとにロシアアヴァンギャルド周辺を逍遥しようとする人は絶対入手すべきです!
ついでに可愛いポスターのクリアファイルも買ってほくほくしましょう。

美術館を出た後、いまだ素敵な廃墟を内包した懐かしい医科研を横目に見て、
白金台のBOOKOFFに到着。
いつの間にか、配置換えになっていた。
一階にはさして買うものがなかったが、地下にスペースが広大になった洋書コーナーで爆発。
ええ、籠いっぱい、腰が抜けるほど図録買いました。
20%オフばんざーい!
素氏は念願のパルミジャニーノの図録をゲットして、家に帰って泣きべそ状態で宝物だ!!
の連発でありました。
よかったよかった、楽しい一日で。

***

帰宅後、無線LANの構築を行う。
なにしろ我が家は5台のパソコンが稼動し。
二階の窓から引き込んだ光回線を一階に一度下ろして、ネットTVとネット電話に分配し、
もう一度二階に引き上げてルーターで分配するという、ものすごいケーブルの波になっている。
そこで、せめてノーパソだけでも、無線化しようとしたのだ。
僕のノーパソは内臓式だが、素氏にはUSBの子機をつけることにした。
まずは僕のは難なくつながる。
しかし、素氏のはばんばん電波はキャッチできているのに、つながらず。
気づけば、繋がったはずの僕の無線までダメになっていた。

何度もプロトコルを書き換え、ファイアーウォールを緩めたがダメで、泣く。
そのうちに、二階に諦めて上った素氏から、
「有線のLANもおかしくなってるよー」の叫び声。
えええ?光おかしくなったか!
と一個一個チェックしていき、気づきました。
そう、おバカな僕は、ルーターの抜くべきケーブルを間違えて、光の大元からくるWANを抜いていた!
バカだ、、、バカスギル。
そりゃ電波は飛んでも、中味がないんだもの、ネットつながる訳ないよねー。

本日、素氏が二階でも接続確認してくれて、ばっちり無線が家中に飛んでいることが分かりました。
有線からの速度落ちもなく、快適ネットライフが回復いたしました。
よかったよかった。
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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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