2017-10

ロールシャッハとケルネル

やっほー、明日から四連休。
とはいえ、内二日は細胞の布団交換に行かねばなりませぬ。
でも二日間は旅行だ!雪見温泉だ!

バレンタインの贈り物。
という名目で自分の欲しいものを購入。
旅行のお供に持ってくと、可愛いじゃないですか。
もちろん、ウイスキーを入れるのです。

CIMG0030.jpg

専用漏斗がついて8ozのステンレスフラスコボトルが1600円なり。
やすーい!
まあ通常の女子は持たないだろうが、僕は艶消し銀色無装飾のこういうブツが大好きなのだ。

ついでにプレゼントらしく、外袋をテレビ見ながら編んでみた。
毛糸はダイソーの一玉100円、三色捩じり糸で極太のため結構編みにくいけど、暖かな配色。
ちなみに僕は鉤針しか編めませんし、短編み・長編みの超基本しかやったことなし。
でも意外と適当に目の増減していくと円形や袋が出来上がるから、好きさ。
後は、鹿角ボタンでも付けてみよう。

***

一時元気をなくして作っていなかったお弁当を、できるだけ毎日作る。
やはり素氏がお弁当いらずというのが、やる気を半減する原因だろう。
だがその「自分の分だけでよい」ということを逆手にとって、超楽な作成法を見出したので、週二回はこの方法。
前夜主に電子レンジで茹で野菜を色々作っておくのだ。
かぼちゃとかにんじんとかブロッコリーとかアスパラとか。
で、朝にレタスとそれらをざっくり詰めて、上にカニカマとかハムを散らす。
後は、淡白なパンを持ってくだけ。
ラボで冷蔵庫に置かせてもらってるドレッシングかける。
挟んでもよし、ざくざくサラダだけ食べてもよし。
うまー。

***

最近時計室の更新が全然じゃないか、虫太郎はどうなっているんだ!
とお叱りを受けそうな気分なので、とりとめもない検索話など。

詩文の謎に挑んだとき。
唯一残された謎が、例のケルネルでした。

それが支倉君、あの夜最後に僕が伸子に云った――色は黄なる秋、夜の灯を過ぎれば紅き春の花とならん――と云うケルネルの詩にあるんだよ。 SML 643p


この詩の原典がなぜ発掘困難かといいますと。
虫ちゃんがいつもはつけてくれるルビがない!
つまりは原文の単語の一端も見出せないということでした。
逍遥の後書きでも触れたことですが、確かに虫太郎は原文の一部を改竄していたり、全く違う作者だったりしたこともあります。
けど、原文の一端でも見つかれば、グーグル教の教祖が何かヒントをくれるものなのです。

またこの「色は黄なる秋~ならん」を見て気づくことがないでしょうか。
そう出てくる単語が非常にありふれているということが、罠なのです。
おそらくドイツ語と予測して、試みに教祖様にお伺いを立ててみます。
黄/Gelb, 秋/Herbst, 春/Frühling, 夜/Nacht, 灯/Licht, 赤/Rot ついでに詩/Gedicht
日本語で考えるだけでも予測できるかと思いますが、こんな特徴のない語では濾過できないのであります。

ではケルネルとは何者か?
現在僕が候補に考えているドイツ系詩人は、
Theobald Kerner 1817-1907
Fritz Körner1873-1930
Theodor Körner 1791-1813の三人と。
今回少し詳しく話したいJustinus Kerner1786-1862です。

Justinus Kernerユスティヌス・ケルナーは日本では恐らくシューマンとの絡みが有名なようです。
ユスティヌスの「秋に」Im Herbsteという詩に曲をつけた歌曲をさらに編曲し、
ピアノソナタ第二番 第一楽章を作ったという経緯があります。
またワイン材料となる黒葡萄の品種ケルナーも、彼の名にちなんでいるということ。
まあ、ここまでは、歌曲好きの虫ちゃん程度の話なのですが。

実はユスティヌスは医者でもありましたし、なんとロールシャッハテストの生みの親とも言われているのです。
勿論ロールシャッハテストの本当の考案者は精神科医へルマン・ロールシャッハですが。
ユスティヌスは彼が1921年に提案する以前1890年に、デカルコマニー風に広がった線対称のインクのシミにわずかな部品を加えて絵を描き、さらに各絵から思い浮かべるイメージを詩にするという作品を残していたのです。
これは、クレクソグラフィーKlecksographieと呼ばれています。

絵をみるだけでも、ドキドキするので。
是非、こちらへ
グーテンベルグで電子化されている原著を覗いてもらえると嬉しいです。

klecks04.jpg


邦訳で見たい!という方は、中井久夫訳が出てます。
「クレクソグラフィー―ロールシャッハの先駆者ユスティーヌス・ケルナーの詩画集」星和書店1990。
絶版です。
古書価はかなり高めです。
欲しいでしょう、この本。
僕も非常に欲しいです・笑。

まあここまでくると、ロールシャッハの日本への紹介は何時なんだ?
とか「変態心理」との絡みはあるのか?
と虫周辺臭が高まってこないでしょうか。

さらに関連性を示しますと、ユスティヌスは、独のヴァインスベルク (別名ケルナーシュタットともいう)に四十年間暮らしているのですが、
彼の家:ケルネル・ハウスには多くの詩人仲間が集まるサロンの役割をしていました。
現在でもこの家は大切に保存されています。
そこに頻繁に訪れていた一人が、ニコラス・レーナウです。
おお、レーナウと虫ちゃんの関係の深さはご存知ですね。
以上で、恐らくドイツロマン派の詩が好きだった虫太郎が選んだケルネルは、Justinus Kernerではないかと思う次第。

Kernerhaus_Gaeste.jpg
真ん中の杖をついたデップリさんがユスティヌス、左の顎を撫でてるのがレーナウ。


ここまで個人的には確信を感じつつも、いまだ明言できないのは、件の詩文が見つからないからです。
グーテンベルグを含む、現在電子化された彼の詩を中心に、先述の単語群を検索してみましたが、発見に至っていません。
全てが電子化されているわけではないし、まだまだ調査が必要というわけです。

というわけで、非常に暗中模索な話ですが、今後探索される方の一助にでもなればと思い、書いてみました。
僕自身も、折を見てケルネルの謎に迫ってみたいと思います。
しかし、いまいち黒死館の中で伸子とこの詩文の関わりが、状況をどう説明しているのか、わからんのだなー。
(あ、この伸子は、紙谷ですから、佐々ではありませんよー・苦笑)
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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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