2017-05

いらっしゃいませ!

休日出勤でとぼとぼ道を歩いていたら、反対側の車線にどこかでみた車がとまっていて。
上司がいきなり顔をのぞかせていました。
15分の道のりをぶーっと車で病院まで連れて行ってもらえて、わーラッキーだわ。

夕方素氏と待ち合わせして、表参道へ。
先日も書いたオヨヨ書林さんを見納めに。
途中、道の隙間から、金ぴかに光るゴシック建築が。
帰りに二人で探してみたら、うわ、まさにpseudo-gothic-cathedoral 登場。
結婚式場でした、はい。
まさに結婚式終わった直後だったので、大声で文句もいえずに、携帯写真だけ撮って遁走。

青山通りの喫茶店がいっぱいだったので、
素氏に某国営放送施設内の喫茶部に連れて行って貰う。
がら空きで、穴場感いっぱい。
さらに珈琲もカフェモカもソフトドリンクは、みんな同じ値段なのに、笑う。

ついでに移転後まだ行っていなかった、日月堂さんへいそいそと。
前回僕が一人で行ったときは、緊張だったり、電話されていたりで全く話せなかった店長さんが、
素氏とは旧来の仲ということで、僕も調子に乗ってしゃべりまくる。
市で購入されたという、一本一本模様の違う謎のマーブル鉛筆で興奮する。
落ち着いてしまう統一された棚の赤(ロシアやチェコの赤だ!)は、
わざわざ配合された色だとか何とか。
最後には内田善美の話までしていました。。。
いやーもー。
うわ、欲しいって思う本は沢山あったのですけど、涎ばっかり流れて流れて。
結局喋りまくって何も買わずにお暇するという、、、、
こんなに古書店で喋ったの初めてだったので、愉しかったのなんの。

で、最後は赤坂へ。
正露丸臭やクロロホルムが大好きな僕は、珍しく調子づいて質問したりして、
くぴくぴ美味しいウイスキーを飲ませて貰いました。
さらにハプニング付き。
素氏と二人きりだったお客さんの次にある方が入ってきて、
その後、初めてっぽいお客さんは入っていらっしゃったのですが。
その瞬間、隣から大きな「いらっしゃいませ!」の声。
え!と一瞬耳を疑い、横を向く。
そう、8月にしばらくお手伝いしていた素氏が、自分もお客さんのくせに、店員になって叫んでいた。
ぷふふふふふ。
みんなで笑いを堪えて、震えていました。。。

いやー、久しぶりに愉しい一日だったなあ。

***

神様ゲーム (ミステリーランド)神様ゲーム (ミステリーランド)
(2005/07/07)
麻耶 雄嵩

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昨晩、寒さにガタブルしながら布団の中で1/4ほど読んでいた本を開く。
あまりにぐいぐい引っ張られるので、時計は二時を回っていたけど一気読み。
そして、最後の頁を読んだ瞬間。
真夜中なのに、僕は、えええええ!と叫んだ。
こんな声をほんとに出して悶絶するのも珍しい。

で、しばらく、なんだよー、これじゃ落ちてないじゃないかーとブツブツ考えて。
ハタと気づいた。
そうか、これは、あれだ。
メタだ、メタフィクションだ。
枠小説だ。
単純なミステリーだと思うから、全ての謎が解けないとおかしいと思うけど、
よくよく考えれば、とてもリアルな世界の中に、悄然と異空間が存在していたじゃないか。
その枠で起こったことならば、枠の掟に従わなくちゃいけないんだと。

かつて何度も麻耶流の最終頁なんじゃそりゃ電撃ショックに打たれていながら
いまだに学習能力が及んでいなかったようです。
これでいいのだー、なんです。
しかしこのミステリランドでも純粋に自分の目指すものを崩さない美学には、アッパレとしかいいようがありません。
いや、むしろ過去の作品より、視点を子供にしているが故に、
「見せない」(misleadとは違うんだよね、麻耶雄嵩の場合)技法が際立っていたようにも思えます。

ただし。
これ、非常に残酷な物語です。
子供が大人の本を覗き見る怖いものみたさ、という域とは異なる、簡単に云えば、非常にえぐい話で、不快感が残る部分が多々あります。
謎解きのための必要条件に不可欠な殺害方法や動機ならば、読者は首肯できるのですが。
なぜ作者が、あえてこの道を選択しなければならなかったのか、腑に落ちないえぐみがあって。
君たち、ここは目をふさいでおきなさーいと目隠ししたくなるような光景が。。。
まあ、これは趣味の問題なんでしょうけど、そこのところが、ちょっと気にかかりました。

前回の「ぐるぐる猿~」は子供の悲痛な訴えにシンクロして怖ろしかったのですが、
今回は、別の恐ろしさで真っ青になった次第です。
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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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