2017-05

ちょっとしんみり

週頭から勤務先の病院と僕が降りる駅の間にバスが走るようになった。
雨がひどい日や、疲れがピークの日はさすがに30分歩くとへとへとになるので、
利用できたらいいなあと思ってたけど。
朝は始発が九時過ぎで、到底間に合う訳もなく、夕方は六時半が最終という、
全く患者さんにしか目が向けられていない時刻表で、ひっくり返る。
今日も雨がひどかったので、終バス間に合うはずだったけど、
なんとなく悲しくなって歩いてしまった。
水溜りをよけながら、俺は一分一秒もムダにできねえ!と叫びながら。

アホみたいだけど、本当に時間がいつもない。
一方で、晩御飯は二、三時間テレビ観たり、わちゃわちゃ素氏と喋ったり、
同時にお酒飲んだり、鯛焼き食べたりでぼんやりほわほわしています。
でもこうやって肩の力を抜く時間がないと、
僕みたいなへなちょこは、きっと完全だめになってしまうのでしょう。

***

某所からメルマガが来る。
既に他の人のブログで金沢に移転することを知っていた、、オヨヨ書林さんから。
青山のお店は、11月一杯だそう。

東大勤務時代。
お昼休みに理学部の前から弥生門を抜け、よく各所にさぼりに行っていました。
弥生美術館や、坂下のモスバーガー、さらに団子坂方面から、遠く千駄木のほうろうさんまで。
情報が先だったのか、それともたまたま根津駅脇のATMに行って見つけたのだったか。
もう定かではありませんが、オヨヨさんも僕のさぼりコースのひとつで。
買ってしまった本を、こっそりロッカーに隠すのが必死でした。
その狭い空間に無理矢理置かれた小机で食事をするお局様と鉢合わせようものなら、
冷や汗だらだらでした。

古本好きの人は多くそうでしょうけど。
新刊を購入した場所はなかなか記憶に残っていなくても、
古書はどこで買ったか、同時にその日に何があったかなんてことを鮮明に覚えているものです。
オヨヨさんでは、マードックとかの海外文学ものや、美術関係や、芸能ものを沢山買いました。
一度見かけた舞踏関係の書籍のことを素氏に告げると欲しがって、
二度目にいくと見当たらなくて、なんとかうろ覚えのタイトルを告げると、
二階の倉庫からもじゃもじゃ頭の店長さんが出してくれたときもありました。

行き始めた当初は中央に低い棚を繋げて作った平台に、
いつも可愛い本がたくさんあって、獅子文六をお土産にもとめたこともあったし、
外の50円の本もしゃがみこんで眺めていました。
でも、だんだん根津のお店は、市で買ってきた本や、市で戻ってきた本で一杯になり、
次第に店全体をゆっくり眺めるのが難しいキャパになったように思えました。
青山に引越されてから、一度だけ、覗いたことがあります。
でも、もう引越されて随分経っているし、随分贅沢に広い空間なのに、
同じように未整理の雑然とした気配があって、全部を見ることが出来ませんでした。
古書市でも何度も名前は観るようになったけど、なぜかほとんど入手にいたらず。
市で相性のいい本屋さんもあれば、お店で相性のいい本屋さんもありますから
簡単にはいいきれないけど、どんどん膨らんで中身が消えてしまうような寂しさがありました。

さすがに金沢に追っかけはできないけど。
可愛い本がたくさんあって、ゆっくり店内が物色できるお店だといいなあと。
遠いファンとして応援したいなと思います。
11月中に、青山のお店、もう一回覗きたいなあ。
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プロフィール

絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
Twitter account:@quinutax

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