2017-05

猫がいるので遅れます

今日はオペ日。
奇跡的に二枚目でなんとかなる。
全三枚しかなかったから、胃はいつも通りキリキリマイだったけど。
オペの日は必ずおなかがPです。
今日も当然ながらおなかが爆発したまま、臨みました。

また、明日から新規の細胞ちゃんをばら撒きます。
で二週間後、またPになる予定です。
しかし。。。なんでこんなに間断なく続くのかしら。
あんなに、並行作業にしてくれってたのんでるのにーー。

おととい、GWに行われる一箱古本市の申し込みました。
二週連続五月は大忙しになりますが、頑張るぞー。
今から素氏とあれこれ本の選出などしながら、値つけするのが楽しみです。
あと、眼鏡な一号を再版かけようと思ってます。
例のエクセルを縦横を反転させる技、教えていただいて相当経ちますが
今回はばっちり縦にして、見やすくする予定。
しかし、古い原稿の校正って、かなり恥ずかしい。。

いま、通勤中に読んでるのが、これ。

動物裁判―西欧中世・正義のコスモス (講談社現代新書)動物裁判―西欧中世・正義のコスモス (講談社現代新書)
(1990/09)
池上 俊一

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ぷふふふっていう笑いに満ちた前段から、ついに謎解きに入って、ますます眼を開かされています。

そもそも中世ヨーロッパで頻繁に行われていた動物裁判は、
豚・牛などの家畜が人を襲ったときに、きっちりと人と同じように審理が進められ
有罪が確定すると、被告(襲った家畜)そのものが実刑をうけるという。
でもね。
被告人は、農作物を荒らすネズミや虫や、、、あげくミミズとかまで召還されたらしい。
召還しても、裁判所には現れません。
当たり前や・笑。
もちろん、弁護人もいます。
弁護人の抗弁も冴えてます。
いわく、途中に猫がいて遠回りしないといけなかったとか、小さくて歩幅がたりないからまだ到達しないとか、既に毛虫は羽化して飛び去ってしまったとか。。。

謎は、なぜ中世の欧州にだけ、大真面目にみんなが動物たちに裁判をかけたか?ということ。
僕自身の考えは、これまでの研究者が挙げた説の中の「威嚇刑説」にやや近いけど、どっちかというとカタルシス昇華的なもの。
威嚇刑説とは、人間が同様に他者に傷害を及ぼした場合、この磔刑や焼殺(獣姦では特に、犯した人間とともに、動物が焼かれることが多かったそうな)に処せられるのだから、やめておけというもの。
僕の場合は、いわゆる弔い的な意味合いを強く感じていた。
葬式とか、法事というのは、死者よりもむしろ生者(遺された者)のためにあるものだと思っている。
だから、家族を家畜に殺された者および彼らを内包するコミュニティの内面的浄化といったものを考えていた。
でも、これだと、殺傷に至らない、害虫的犯罪を裁く意味合いは、まったくなくなってしまいますものね。

池上氏は、なぜこの時代・この地域に限って起こったのかを考えるには、もっと鳥瞰的な歴史・文化観が必要だと、謎解きを始めました。
うん、だって、既に13世紀の法学者や神学者の一部では、こんな裁判は意味がなく逆に罪深いものであって、近代に整った、所有者の責任追及・損害賠償の論理を貫くべきだと、既に発言しているんですって。
池上氏はまず、農耕具の発達や三圃制の伝播により、貨幣経済への発展が生まれ、都市が発生したことに着目。
また必死に広めたはずのキリスト教が中世には、根強い土着の汎神を信じる自然宗教(これを異教と呼ぶのは、キリスト教側からのしゃべりですね、全く)と歪曲した戦いを続けていた点にも注目。
さあ、これからどうなりますか。
おもしろいですねー。

ということで、明日はその謎が快刀乱麻と解き明かされそう。
こういうフォークロアの謎解きは、いつもわくわくします。
この手のジャンルで僕の眼を開かせてくれた本である↓も、最高にエキサイトした読書だったことを思い出しました。

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)
(1988/12)
阿部 謹也

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