2017-11

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たとえ手元に本はなくとも

毎年恒例の年賀状作製に向かい、WIN95と15年前のインクジェットプリンタと格闘。
一年に一度しか稼動しないせいで、ついに黒のインクヘッドが死亡。
牛柄は黒が使われることがおおいけど、
なんとか色調補正で濃灰やベージュでごまかし裏面仕上げ。
宛名も濃紺でごまかして、差込印刷完了。
たしかにもう旧式でしかありえないけど、この時代のWORDのマクロって扱いやすくて好きなんだ。
VISTAものぞかしてもらったけど、階層自体がどうなってるのか、てんで掴めず。
僕はまだしばらく、XPで頑張るぞと決意をあらたに。

あと、USBタイプのワンセグ(ほんとメモリスティックみたく小さい)を試したり、
messengerでビデオチャットとかしてみた。
これは一対一しかできないけど、6人まで同時対話可能な無料ソフトもあるんだよね。
でも、そもそも文字チャットすることも稀だから、oovooもいらないわーと。
色々サイバーな環境が楽しめて面白かったです。

で、土曜の夜は、素氏にくっついて、ものすごい熱気の宴会場へ。
正味一時間半しかいなかったけど、
いつも通りフリーズしかかっていたけど、何より素氏が愉しそうにしていて
僕自身にこにこしていることができました。
既にあの分厚い本を購入された方だけが、サインを貰っていらっしゃったりして。
執筆者全員のサインを書き込んだら、あの見返しじゃたりないことになるなあとか。
あと、横溝研究な人とか、久生研究な人とかいっぱいで、
相変わらず虫研究な人が少ないことに(でも、熱い方に素氏は逍遥を行商してました)
僕たちはやや嘆きつつも、概ね孤高の変人部隊気分で愉しくお別れしたのでありました。

そして、昨日は、初めてスナギモ。。。じゃなくスナモへ。
お昼をたべに向かっただけですが、三階の本屋の奥にリサイクルコーナー発見。
ようやく、大判の「大阪豆ゴハン」の端本を拾い、これでコンプリート。
いしいひさいちの、「His psyco bow」もゲットしました。
後は、もちろん、南砂のタナベへゴーです。
前回、一瞬手には取ったけど、唸りつつ戻した加藤周一の「羊の歌」。
某ブログを読んで、改めてほしいと思ったけど、やはりなくなっていた・涙。
あと、武井武雄さんの全豆本の書誌本も入手し、すでにこの書誌自体の豪勢ぶりにうっとりになりました。

長い長い電車の合間に読んだのは。

下町 (朝日文庫)下町 (朝日文庫)
(1984/06)
朝日新聞社東京本社社会部

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もう二十年以上昔のルポだけど、浅草から玉の井、木場などいまやとても愛着をもつようになった
僕の近辺の一昔前の匂いがつまっていました。
関東に出てきて、今年で16年目。
あと五年で、人生の半分がこっちになります。
今まで色んな町に住んだけど、なぜか江東区に住むようになってから
やたらに地誌や、風景に気持ちが動くようになりました。
出不精でならしていたのに、お散歩も大好きになったしね。

この本の始まりは、僕も愛飲する、電気ブランの物語。
ビールの合間に、きゅっと痛飲するのがお勧めとされていますが
逆に電気ブランだけでぐびっと苦虫つぶして、世の風を背中で切っているお店もあると、書かれています。
また戦後すぐは、名前だけが一人歩きして、得たいの知れない酒も同様に呼ばれていた時期があったと。
「電気」は、単純に神谷バーとだけイコールで結ぶわけにはいかないんだなあ。


黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 (アフタヌーンKCデラックス (1488))黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 (アフタヌーンKCデラックス (1488))
(2002/02)
高野 文子

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この漫画すごく好きだ。
高野文子に対しては、今まで斜めの視線で捉えていたの。
だから正面から、少しの期待をもって、まじめに抱きしめてみたの。
そうすると、特に表題作のよさは、堪らないものになりました。
これは、読書における足し算引き算効果みたいなものでしょうけど。

図書館で借りた「チボー家の人々」の登場人物たちが、暮らしの中にじんわり幻になって現れる。
弟妹の世話もよくみる、家事の手伝いもよくする、織機の使い方は抜群の女の子。
でも、いつかの時代、たしかに家の中にいた、
「しっかりもので、決してしっかりしていることを偉いとも思わない、
家族を助けるのは当たり前のおねえちゃん」が抱いた読書の時間。
本が好きだからって、ただ没入するわけじゃない。
本が好きだからって、物欲しそうにも、鼻にかけることもない。
ましてや、文学をめざすとか、埒外の。

そう、ここには、ただただ本が好きで、
何日も側で寄り添ってくれた、ジャック・チボーとその仲間たちの温かさ、清らかさだけがある。

子供の頃、読書の楽しみを教えてくれたお父さんがね。
図書館に返す直前、雪かきしながら娘にいうの。
「欲しかったら注文するか?
自分で大事に持っている本があるってっていうのも、いいものだぞ」
決して豊かではない生活がすぐ側にあって、
それでも夢中になって夜更かしして読み進める娘に、
高校(もしかしたら、中学?)卒業間近、就職間近の娘に
そういう言葉をかけてくれる、お父さん。

なんだか、じんわりとしながら。
僕は、素氏の姪っ子さんや、甥っ子さんに時々感じる「真実」を
僕が決して子供時代、第一義としては教えられることのなかった「真実」を
垣間見た気がしました。

本当に素敵な漫画でした。

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