2017-03

入稿完了

雨が降ります、雨が降る。
なんとも寒い一日になりました。

日曜日、なんとか午前中に入稿完了いたしました。
あとは石川県に向かって、上手く印刷してくだされと手を合わせるばかりです。
素氏が御礼にとか、そういうものなのかよく分からないまま
今号もまた、後書き書かせて頂きました。
職場で三十分ほどで、てやっと書いたので、かなり怪しい後書きです。

午前中にやったーーとなったので。
二日ぶりに入浴して
(そういえば、先日、我が家の水道代が異常に少ないと指摘を受けたが
普段は風呂嫌いの素氏を焚きつけて、一日はざめには入っている、
が、なぜに一ヶ月3千円未満なのかは、不明である)
印刷博物館へ向かいました。

そう、「ミリオンセラー誕生へ!-明治・大正の雑誌メディア-」の最終日に滑り込んだと。
なんかいつも不思議なのは。
僕がアンテナにこっそりいれている、AさんとBさんという人のブログがあって。
この両者はまったく関係のない人で、
勿論僕自身が二人に逢ったことがないただのファンというだけで。
なのに、Aさんが仕入れた情報を僕がみて、ぎりぎり最終日に向かうと
実は同じ最終日にBさんが来ていたりするので、びっくり。
あるいは、別のCさんの情報がAさんに重なってきたり。
まあふかーーい底辺では趣味が被っているのかも知れないけど、
オモロイなあと、奇妙な円環にひとり笑っていたりします。

で、展覧会は、先日会期前にフライングしてしまって観た常設展の狭間にありました。
まあそんなに目新しいという感じではなかったんですが。
宮武外骨の「滑稽新聞」の絵葉書シリーズが、かなり笑えました。
シュールで、きっつい笑いの尖端を狙っていて、
晴雨ばりの絵があったり、発禁カモーンって感じでしたね。

雑誌「女性」の目次とか観てると、いやはや、すごいメンツが目白押しで。
谷崎の「痴人の愛」の横で、タルホとか載ってるんだもんねえ。
これって、当時進歩的な女性だけが、もし読んでいたのだとしたら
非常にもったいない雑誌であったはずです。

あと、会場で一人盛り上がったのは、例の佐多芳久氏の名前を広告に発見したから。
頑張ってるじゃない、佐多君!と。

一方で、「新青年」は一冊しか出ておらず、虫ちゃんの広告もありませんでした・涙。
「新青年」をぱらぱら捲りながらいつも思うことですが。
自分の子供時代も、雑誌なんて一冊買ってもらえたら、もう本当に嬉しくて
一ヶ月何度も何度も読み返していましたが。
当時の「キング」とかも、ほんと小さなコラムから広告に至るまで、
ずっと楽しめる記事が目白押しなんですよね。
今、雑誌を買わないというのも、結局限られた、オタク志向の雑誌じゃないものは
ぱらぱらっと読み捨てになってしまう。
もちろん、堪え性をなくすほど情報や、フリーペーパーが溢れているのは確かだけど
もっと面白い総合誌って、ありえないのかなあって、感じました。

さて、今週から、本業の方も、地獄から這いだしてきた模様ですので
色々更新したいなあと考えています。

で、そんな矢先、僕は1898年7月24日のNewYork Timesの一記事をなめるように読んでいます。
「黒死館」でアンモニア注射を、死体の皮下に入れると赤みが戻るといったくだりがあるのですが
その元ネタを探ろうとしているわけですね。
だからって、こんな110年前の新聞記事、
それもPDF版の潰れた活字をOCRかけたっきりのテキストデータに
再校正をほどこしてまで読む必要があるのか!
と自分にツッコミ入れてますが、、、、まあ面白いのでいいのです。

記事の内容は、早期埋葬に関するものです。
仮死状態で棺桶に入れられちゃわないようにするには、どうしたらいいかと。
で、死んだかどうだか調べてみような方法に。
ammonia injection testというのが、ありまして。
どうやらイタリア人のMonteverdi博士が発見した方法のようですが。

この辺のことは、
1902年の「Death and sudden death」Brouardel, Paulという本にこんな感じで載っています。

Monteverdi's ammonia test is another experiment
on the arterial circulation. If 10 minims of liq. ammoniae
(sp. gr. 1090) be injected under the skin, there will be a
reaction in the form of a wine-red erythematous blotch with
raised spots as long as the circulation is going on. If this
has ceased, there will only be a blotch of dirty skin-colour.
Redness of transparent tissues under a strong light is
another, but subordinate, test of the presence of circulation

つまり、虫太郎は、まるでアンモニアを注入するとさも生き返ったような紅斑が現れると
書いているのですが、これは全くの誤解なわけです。
死んでいるときは、汚い肌の色のまま、
死んでいなかった場合だけ、赤くなるという判別方法なんですよねえ。

ちなみに、アンモニア注射は、現在でも昆虫の標本で死後硬直防止に使われるらしいです。
僕としては、虫の死後硬直に笑った。

まあ結局、いまだどの文献が「黒死館」と繋がっているかは、分かりません。
素氏いわく、小酒井不木著作集にあるかもーということですが。
でも、浪漫派探索者・絹山としましては。
虫ちゃんが取り寄せた洋書を包んでいた、黄ばんだ新聞が、
このNewYorkTimesだったらなあ、なんてバカみたいな夢をみていたりするのでありました。
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