多分二ヶ月くらい前の。
冬のとある休日。
もくもくとパソコンに向かう近い眼の絹子。
「キヌ、下に降りてきてごらん」
「何?雪がふってんの?」
「逆」
「逆?」
玄関を開く。
小さな家が長屋みたいに並んだ通り。
車も通れない、細い路地。
屋根屋根が重なって、見上げた空は狭いけど。
そこにお月様。
銀とも金ともいえず輝くまんまるのお月様。
遠い目でお月様はなんともいえず、滲んだ。
絹子は他にこんな人を知らない。
時間が経っても、ずっと忘れない。
お月様
2006/02/20 06:44|日々の泡| Comment:(0)|Trackback:(0) |▲Top


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