2015-11

導火線消火栓

結構自分はしゃきしゃきした人間だと思ってたんだ。
でも。
すごく喋るの遅いらしいことが判った。
そういえば、まくしたてるように喋る人は苦手だった。
でもって、最近鬱の導火線が、びっしりと張りめぐらされているせいもあるのだろうけど。
相手のささいな一言で、フリーズするようになってしまい。
一瞬。
なんでこんなにこの人、生真面目なんだろうとか。
スルーしようと思ってたのに、暴きだすんだろうとか。
ああ苦手だと思ったの正解かもとか。
どうでもいい、ダークな思念がさっとよぎる間、
「迅速なひと」にはそれが、非常に長い時間に思えるようで、
「大丈夫ですか!」と背中をたたかれる。
それで、火花がばちっと飛んで、導火線に火が。
火というか、水をぶっかけられたような感じで、わずかに保っていた呼吸装置が停止して、胃の下に鉛がぶらさがったようになる。
そうすると、ますます血流がなくなって、言葉が喉の奥で止まってしまう。

この年になって吃音みたいになる。
たくさん喋れる人にだけ言葉があるのではなく、むしろその逆だろうと思う。
時間は伸び縮みし、特に一人でいる瞬間、夜のかけがえのない時間はどんどん縮んでいく。

魯鈍、愚鈍。
この音の、なんてのっそりとした響き。
三年寝太郎は、結局ことを成したわけだが、のっそりのっそりで終わることがほとんどだ。
普段みない鏡をのぞきこむように、驚きをもって、受け入れる。
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Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

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