2009-06

あれこれ

6/13
チャリに乗って聖路加タワーまで健康診断へいく。
かなり無茶な予約の入れ方をした、一般診療とごっちゃの検診設備で
一つの検査から次の検査までの待ち時間が20分以上。
その間、小さな丸椅子に座って、検査着をきた面々がつめつめに並び、
みな一様に口からエクトプラズマを吐き出し、意識を朦朧とさせ
おじいさんに至っては、怒りのあまりもう帰る!と叫びだす。
マンモグラフィは痛みがひどく、バリウム飲んでは遊泳し、
普段下剤など使わない人が使うものだから、一晩中七転八倒し
検診にいって、健康を害すと、何をしているのかわからんねん。

帰りに新大橋通りをまっすぐいけば、
八丁堀、浜町、森下と抜けられることをしり、
わっほーとばかりにチャリをこぎまくって、浜口陽三美術館へ。
そうか、彼はヤマサ醤油10代目のご子息だったから、
ここに素敵空間が作られているんだ。
カラーメゾチントの作り方をへーへーと眺める。
でも、銅板はどんなに覗き込んでも、人の手で細工されたと思えない。
お客さんが全然いないので、座ってビデオを眺める。
小学校の先生が出てきて、浜口少年は、小さい細かい絵を描いていたと証言。
他の子供が大きな車を描いていて、どうして大きく描かないのと問われたら
大きくても「走らない車」はダメなんだと答えたそうだ。

もったいなかったのは。
確かに採光には注意しているのだろうけど。
通りに面したギャラリーなので、光が一番奥のさくらんぼやスイカのシリーズにも
余計な乱反射を与えてしまう。
そのために発色やメゾチントならではの絹地のような柔らかさが激減してしまうのだ。
絵葉書もメゾチントにとっては、意味をなさないね。
よほど注意深い再現印刷をかけないと、全く別の作品に見えてしまうから。
それでも、今回の生誕100年図録と、奥さんの南桂子さんの図録を買う。
どこかで見覚えがあると思ったら、福永武彦「幼年」文庫版の表紙の絵の人だった。
可愛くて、模写して遊ぶ。

6/14
カビカビ事件ののち、もっと大きな失敗をしたことが後を引き。
一日中頭がそういったことでグルグル巻きになる。

6/15-18
もう三月頃からずっと手一杯だったけど。
カビカビ事件の後処理や、事故報告書や、あれやこれやで。
毎日早く出て、お昼休みなしで、残業して走り回って、何をしてるのか不明。
泣いたり落ち込んだりしている暇もなし。

6/17
素氏が行ってもいいよというので、職場のプチ宴会に連れてゆく。
既に伝説のパンダと化していたが、素氏のスローモーな話っぷりに
突っ込みを入れたがる自称宴会部長の院生が敗北を喫しているのを大笑いで眺めつつ
少し息抜きができて、ほっとする。
僕は基本的に自分の身内や友達と、自分の近しい人を会わせたいと全く考えないので
今回の試みは、ズンドコ伝説がなかったら、実現不可能であったろう。

6/20
息抜きに五反田遊古会へ。
目録に載っていたサーカス関連本は、悉くなかった。
当たり前だ、二日目の午後にいってるんだもの。
最近、辛口になってきて一階でも相当引っ張っては戻すを繰り返す。
現代露文学系の全集も掴みかかったけど、あらすじをみて、やっぱりやめる。
だって、だるーい若者が革命の嵐の中とはいえ、だるーく放蕩崩壊してても、つまらない。
二階で、値崩れを待っていた、寺島珠雄「南天堂」をつかむ。

6/21
自分の原稿進まず。
疲労困憊でスイッチが切り替わらない。
エンジンもかからない。
汗だくで掃除機かけていたら、呼び出しの電話がかかる。
素氏のお友達からカラオケのお誘いだ。
ずるいよねー、お友達直接電話口に出させるなんてー。
あーとトーンダウンしつつも、馬券飛び散る町に向かい、
渋すぎる裕次郎にわいわいし、やけっぱちで僕も歌いまくる。

6/22-26
先週の後遺症さめやらぬまま、カビの不安をかかえたまま、見切り発車でゴー。
走って、走って、灰になるまで走り続ける。
電車の中でも、呆然と仕事のことを考えて、本も開けず。
一週間に9月までのオペの予定がびっしりと詰まる。
だーかーらー、そんなにすぐに復活できないんだってば。

6/25
交通費も出ないプチ出張。
二年前、白金台でやっていたのと同じ完全防塵状態を信濃町で繰り広げる。
へとへとで足が砕けそうなのに、いきなり自己紹介を始めたSEに殺意を覚える。
むしろ増員、補助員を求めて余りあるてんてこ舞いの僕が
バックアップ要員にならないといけない、不条理に殺意を覚える。
なんで。。。他大学の人がお盆休み取りたいからって、僕がそこに登場しないといかんのだ。
既に残業も休出も一切給料が出ないのに。。。
ここまでくると、狂気の沙汰ではなかろうかと思えてくる。
介護職員待遇改善計画もいいですけど、、、厚労省さん。
実験職員待遇改善計画もやってください。
ついでに、認可や治験に対する厳しさは、新規だけじゃなく発射してるところにも
同様に求めてしかるべきでしょう。

それでふらふらのまま。
うまくいっていない実験の相談にのって。
よれよれのまま、なぜか行くことにしてしまった医局歓送迎会に向かう。
ふぐだー!ひれ酒だー!
脳内麻痺したまま旨いものをたべまくったので、余計によろよろに。

教授から趣味をきかれ、古本の話をしたら。
教授のおじいちゃんが神保町で、○崎書店という古本屋をやっていて、
書泉グラ○デのエレベータの辺りに、子供の頃は家があって、
おじさんは、プロレタリア作家の島○健作で、
いまも神保町で有名な喫茶店のラド○オはおじいちゃんが開いた。
とかなんとか、すげー話を聞いて驚きまくる。
そう教授がスーパードクターとか、そういうことの数千倍、感激一入。
ちなみに、教授のことを僕はひそかに、
丸顔の(若い)松岡セーゴーとか呼んでいる。

6/27
ヤフオクに。
あの!
瀧口修造の漂流物が!
ノナカユリタケミツトオルカノウミツオアカセガワゲンペイアラカワシュウサクといった
驚異的な面々が作成した限定20の箱が!
でたーーーー。
きっと二度とはでない恐ろしいものです。
ええ、僕などただ涎をダラダラ流す犬。
素氏と二人で、どこまで上がるか賭けをしているだけの、しょぼさです。
ああ、もう。
個人蔵できる人が、いるなんて、考えられない!
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とっておきの羽根

僕は知っている。

毎日、悪いことが重なり続けても。
奈落へと、落ち続けても。
ほら、子供の頃によくみた、背が伸びるという落下の夢の先。
落ちても落ちても、僕は一度たりとも底は見ることがなかった。
ジェットコースター大嫌いだから、あの足元が掬われる浮遊感は、たまらなく気持ちが悪いけど。
あれは重力のいっときの気まぐれで、たとえ頭が重みに耐えきれず真下を向いたとしても、底には到達しなかった。

もう少し、いや僕は延々と落ち続けても、
何かしらの羽根をもって、加速を緩め、視界をごまかし、底を知らずに浮遊しつづける。

その羽根のひとつは、ラム漬けのブルーベリー色した堕天使の羽根であり、
もうひとつは、ホンモノの本である。
「小遊星物語」は一週間以上、僕に読了を許さず、一行、一文字ごとに瞼に花火をあげさせた。

もう一度、昔習った手法で花火を。
クレヨンの全ての色を使って、画用紙を野放図に塗りつぶす。
その上から、真っ黒のクレヨンで、極彩色を塗りつぶす。
おもむろにニードルでもって、黒の上に、決して下書きできないまま、花火を描く。
どこに二層下の色を塗ったか忘れてしまっているから、
僕たちは鮮やかな驚きをもって、まるで遠雷を聞きながら、
すぐそばにある嵐の予感に震えながら、めくるめく花火が打ち上げられるのを見上げる。

あの四散八散してゆくおのおのの火の粉の行方を、誰が知ろう。
あの火の粉もまた、到達点を持たぬもの。
重力の存在を知りながらも、一方で浮揚や遠心力の存在にも耳を傾け、
恐れることなく、飛びすさる。


僕に「本」と呼ばれるものを無理に貸していった彼等。
彼等のことは、別段何も感じるにも及ばないけれど、
あれは「本」などではないよ。
○○賞・ベストセラー、そんな惹句になんの真実があるのか。
自ら作った枠に縛られ抜け出すことの出来ない文字たち。
日本語を使っているように見えても、何十枚と原稿用紙を汚しても、
なんの意味ももたない、ひどく下賤ななりたち。

僕は、羽根とならないものは、もう何も望んではいないんだ。

かび退治

ついにきた。

月曜の朝、またも戦争で死ぬ夢をみて。
僕は10歳くらいの女の子になって、二人の女の子と一緒に、捕虜になったり、レズビアンちっくになったりして、最後は、よくある閃光弾とともに消えてゆくのだけど。
ああ、死んだと、ふわっと浮き上がる感覚は、もう何度もみているのだけど。
死ぬ夢は、精神的に一皮剥けるときとか、聞いているので。
別段怖いわけでもなく、へーーっと思いながら、出勤。

そうしたら、一皮剥けるとか、そんな安穏な話はどこにもなく。
カビだーーー。
カビ祭りだーーー。
primary cultureには付物だけど、個人的には初体験。
おわった。。。一気に奈落へ。
これが、ただの実験なら、わーとキッチンハイターにつけてオサラバで済みますが、オペ用三人分、並行していたから、真っ逆様。

土曜日、マツヤマセンセエの講義で心洗われたというのに。
大好きなT山さんの話が優しくて、楽しくて、幸せだったのに。
古本屋さんの話ひとつとっても、この心遣いの達人は違うのだ。

とある上品な雰囲気を称えた店主が、ある日T山さんに、
彼の好きなジャンルの本を示し、市価の1/5ほどの値でどうですかと差し出してくれた。
その瞬間、T山さんの脳に、びびびっと電流が走り、ああ、この人、死のうとしてるんだと思ったそうな。
そこで彼は、「どうかされました?」と尋ねると、店主は病が発覚し、店を近々畳むと答えたそう。

はたまた、素氏が最初は客をバカにしたような見下ろすような、いやーな古本屋の親父が、いつしか、気心の合う店主に変わっていく話をしたら。
T山さんは、そういう古本を解る客と、一見びくびくの客に対する態度があまりにも違いすぎて、多く本好き、古本好きになろうとする若者にトラウマを与えるのはいかがなものかと、なんていう素敵なお話をいろいろして下さったのでした。

まあ、来週頭まで、カビの危機に胃をいためつつ。
土曜にバリウム飲まないといけないのも、もはや笑うしかない事態です。

で、昨日はすっかりへこんで、帰宅後すぐにプラモの國に旅立ちました。
ギョピちゃん、ほぼ完成。
デカールうまく貼れました。
枠つきで色をぬり、組み立ててから、バリ取りで削れた部分とかを補修塗装。
ボンド跡もうまく消せたけど。
いかんせん、エンジン部と胴体の成形が綺麗に合致しなかったのが難点です。
写真は、また今度載せます。

飛べ!金魚ちゃん

給湯器、完全にお旅立ちのようで。
昨日は、せっかく休出振替で平日休みだったから、遊びにいこうと画策していたのに。
ガス屋の対応で、一日終わってしまった・涙。
結局、月曜半休取って屋外の給湯器とパネル交換してもらうことに。
また明日、銭湯に浮かぶぜ。

素氏が、またも夏コミに受かる。
ええーーーっ。
ありがたいけど、8回連続って、某ジャンルで三回に一回は落選していた僕としては、微妙。
まあ、落ちてやる気なくすより百倍いいので、喜んでしまおう。
ついでに、僕も虫ちゃんとも、眼鏡ともちがう、本を作ろうと画策中。
黒か紺の紙に、オペーク白インク使おうかな♪

さて、今日も休出帰りに、アキバドバシに吸いこまれ、
アクリル塗料や新たなプラモを購入。
昨日は家にこもったので、ビーズでストラップ作ったり、古バスタオルを雑巾に仕立てたり、ちまちましていましたが、工作熱はおさまらず。

今回の海軍機、零式小型水偵は取説によると、「金魚」という愛称をもつらしい。
で、制作月によって尾翼が赤と橙黄の二種があるんだって。
もちろん、橙黄に赤い尻尾の方がかわいいので、後期モデルをえらびます。
軍機マニアの知人によれば、この派手なカラーリングは、試作機ゆえのものらしい。
たしかに、今日ドバシで、実戦につかわれたモデルもあったわ。
迷彩とまでいかずとも、軍艦色系じゃないと、目立って仕方ないものねー。

ということで、僕はこいつを金魚注意報にならい「ギョピちゃん」と呼び、
愛らしく仕立ててみようと思います。

さ、本日は松山センセエの講義に出没予定。
その前に、「古本検定」の掲載された、彷書月刊最新刊をゲットせねば。

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梅雨入り間近。
職場の周りののどかな田園風黄昏も、しばし見られないかな。

高麗人参風呂に浮かぶ

週の前半は、先週末の泊まり込み任務の疲労と忙しさに目を回し。
すっかり倒れておりました。
ようやく昨日から復活の兆しが出てきましたが。

ここにきて、うちの風呂(正確には給湯器)が壊れました。。。
消炎のため、お湯がまったく出ない。
風呂嫌いの素氏は水風呂でもいいと、もたもたしていましたが、
チャリに乗って、銭湯へ向いました。
一軒目はお休みでえええーとなりましたが、二軒目でなんとか入れました。

いやー、微妙に緊張した。
常連さんの多い場所って、こわいおばさんの目が光りそうで。
銭湯は、神戸の震災で帰郷して芋の子を洗う状態で入って以来だったので
礼儀を忘れていないかと、いちいち周りを見回した。
例のカタカタいわす石鹸箱もなく、サランラップに使いかけを巻いていった・笑。
とはいえ、5人くらいしか女風呂はいなかったので、湯船でのびる~~。
薬湯は怪しい茶色で怪しい匂いをたちこめており、
高麗人参とか入っているらしいのですが、まあまあ気持ちよかったです。
ついでに、きつめのバブルが噴出する湯船で、足裏や腰を打たせて、のんびり。

帰り道、すぐ隣が、僕たちのいきつけの酒場なので、吸いこまれそうになりましたが
ガマンガマンで帰宅。
楽しかったです、、、、といいたいけれど。
うち借家なので、明日不動産屋に連絡して、修理に来て貰ってとか考えると気が重い。
下手すれば、また銭湯に行かねばならないだろうといったところです。

さてと。

一週間、完成目前でおいていた、プラモちゃん。
本日、残りのデカールを貼って、完成しましたー。

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最後の上下合体直前です。
で、芝生を駆け抜けるー。

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しかし、調子に乗りすぎて。

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すっころんだらしい・笑。

僕、超がつく不器用さんですが。
これ完成して思ったのは、やはり連日、顕微鏡のぞきながらピンセットを使っていると、
はたまた、うわーーっとパニックになりそうなのを、深呼吸の連続で抑えていると、
不思議と、顕微鏡なしの世界でも落ち着いて、ピンセット対応できるなと。
ハチャメチャになりそうなのを、いったん手をとめて、考えられるなと。

思うわけですが、ええ、まだまだ美的にはハナクソ状態です。
筆も使って仕事してるときもあるけど、少ないので、塗りがガフガフです。

ということで、次回はさらに部品が小さいこれで、精進したいと思います。

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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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