2009-05

恰好のつかない輩

文学フリマのペーパーを素氏が下準備して、僕が手直しして、再度素氏が印刷寸前にまでもちこんだ、今朝。
素氏は、一太郎にいたくご執心で、僕はワードも嫌いだけど、別な意味で一太郎が苦手なんです。
なのでややこしい設定はやってもらうんです。

で、昼御飯食べて戻ってきて。
ミステリチャンネルでホームズ見ながら、折ろうと思ってたら。
嗚呼。
素氏のパソ開いたら、件のデータがない!
我が家では、スティックメモリでデータやりとりすることもあるけど、
面倒くさいので、メール添付にすること多し。
そして、最終稿は、メールに添付したものを直接開いて、そこに上書きしたらしい。
普通はメールからDLして保存してから、作業するのに。
おーのー。
そんなもの、どこに残っているっていうねん。
メモリ書き込みエラー出てたのも、さもありなん。

ということで、最初から直しに!
ホームズ、本日はマザランの宝石、マイクロフトが異常に頑張っちゃう回でした。
そう、なんとか裏表印刷が完了し、ホームズ10分遅れで見られましたとさ。
ついでに、じゃりん子ちえ(相変わらず、テツの無法ぶりが好き、花井の息子先生が眼鏡心をくすぐる)を見て。
訳のわからん、ポップまで作りました。
誰か可愛い虫太郎の顔に吸い寄せられてくれないものかしら。

あー、月曜早朝出勤じゃなかったら、明日は蒲田でオダ上げられるのに。
ということで、明日は終わったらおとなしく帰って、来週の激務に備えようと思います。
配置図をみるに、机の並びが結構不便な感じがするんだけど。
久々のオンリー気分で、愉しんでこようと思います。

で、この数日、僕の心をざわめかせていた、
ジッドの「法王庁の抜け穴」読了。
面白かったー、いや、石川淳訳は結構きつかったんですけど。
ついでに、これって、プロットの投げ捨てか!もったいないよの連続。
アラは散々に目立つけど、僕がこの手の奇妙な海外文学を読むのは
その空気を吸って、不埒さ、奇態さに麻薬のごとく酔いしれるためなのだから、しょうがない。

まだ感想を書いていないので、急かされまくっている「贋金つくり」同様、
ジッドの一番大事にする青(少)年っていうのがね、
ものすごく「虚無」を目指してるんですけど、
「虚無」に身を捧げ、「虚無」とたわむれんとするんですけど。。。
思い通りにいかないんだなあ。
それが、もの凄く恰好悪くて、悪すぎて照れ隠しするヒマも与えないで、おかしかったりする。
外にも、ギャグ満載、哲学すればするほど笑える一冊。
いいなあ、ほんと、カディオ。
ついでに、ラフカディオとプロトスの寮生時代の話が読みたいよ!
ジッド、続編書いてほしい(無理だってば)。

ちなみに、この岩波版。
表紙に載っている、粗筋がめちゃくちゃ酷いです。
嘘八百です。
それっぽい内容が、最終章に至ってようやくチラ見えしますが、やっぱり大嘘です。
なので、岩波版で読む人は、先入観なしに、この連携プレー溢れる姻戚関係、
ジッドの同性愛趣味(いや、贋金つくりほどじゃないよ、全然)を楽しんで貰うといいなと、考えてます。
発行年は昭和初期ですが、再版が数年前にでてますよー。

法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)
(1928/10)
アンドレ・ジイド

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瞬間風速嵐並み

GW明け、月間予定表がびちびちに詰まっている。
一日中培養室に巣篭もりして細胞たちと踊り狂う。
今月末から二週間、三人の台湾人御一行がいらっしゃるそうで、
ずーーとお相手しないといけないそうで。
今日は同じ作業をしながら英語で説明する脳内シュミレーション。
プロフィールレジュメをもらって、三人とも女性だと知るが、だから何?
KOと提携してるので、三田方面へ研修にもいかねばと知る、無理、時間なし。
前職場で白金方面に出撃していたのと同様、レベルの高い無菌室に入る必要があるかもって。。
むしろ僕に交代要員ください。
もう嗤うしかないぜ。

豚インフルの影響でアメリカ・メキシコツアーが全キャンセルになった小山田氏が
すぐ近くの現代美術館で急遽ライブを行うと今朝のメールで知るが、
既にSOLD OUT!!
っていうか、6時開演って無理でしょ。

晩御飯の後、シネフィルイマジカで、ヴィスコンティの「夏の嵐」をみる。
スチール写真や映画本でたくさん眺めていても、初ヴィスコンティ。

最初の一時間半、べたべたなメロドラマが続く。
べたべただけどアリダ・ヴァリが恋におちる理由がいまいち分からない。
侯爵夫人の火遊び・敵対するオーストリア軍の兵士だからこその背徳感。
とかなんとか思わせないように、、、ものすごく真剣に恋に走るわけですね。
そもそも一回は諦めて疎開した先に、フランツ・マーラー兵士が犬を蹴飛ばし現れたのは
男側のアプローチが異常に強かったわけで、
たとえ、従兄弟(イタリア義勇軍の長)から預けられた義援金を、
フランツが医者にたのんで悠々戦線離脱させる手助けに渡してしまうってのも、
愛ゆえみたいな、女は弱いけど、さほど悪くはないじゃないと思わせる流れ。
しかし、この金というアイテムが
従兄弟が取り戻しに来て大騒ぎなんていう風には一切つかわれず。
単純にフランツの放蕩に使われていたとするのは、捻りがないけど、仕方がないのかも。

「義勇軍が目指す、新しい世界なんか、俺はちっとも待っていないのさ」

いや、貴族様への復讐と、素氏は呼んだけどね。
僕的には、この話、フランツの墜落敢行だと思うわけです。
侯爵夫人とのアヴァンチュールも、金をせしめてからの放蕩も、確実に夫人に発見されて裏切りが発覚することも、銃殺されることも。
暗く不安一辺倒の戦時下で、未来をゆめみるよりも、いっそ派手に破滅してやれと。
本人の自覚以前に、意識下でその最後の穴目指していこうとする手が引っ張ってる。

だから、確かにアリダ・ヴァリの恋に狂う熱演はすごいだけど。
男を描きたいヴィスコンティは、最後の汚く散っていくフランツという花の、その醜悪さを最大限に発揮したかったんだろうなとか、思ったわけです。
なんか、先の台詞が頭に残ったわけですが、
こういう時事的発言嫌いですが、今の特に若い人の風潮に合致してるような気がしてならないです。

と、夏の嵐がごーーっと吹き荒れた後。
(映画の中で、夏の匂いがどうとかフランツが言うのは、ちょいと取ってつけた感があったけど)
僕のおなかも上下で嵐が吹き荒れました。
素氏が張り切って作ってくれた、あんかけチャーハン、食べ過ぎた模様。
まだおなかがへなってますが、明日は文学フリマです。
黒死館附属幻稚園としては、コミケ以外で初参加。
というわけで、何冊本を持っていったらいいか(一冊も売れなかったらどうしよう)
暗中模索の極みですが、ペーパーでもつくってみたいと思います。

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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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