2009-02

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ようやく

やっとこさ、完成。
通販のフォームがやっと正常に稼働するようになりました。

あ、まだ古代時計室の方だけですが、
ここまでくれば、あとはチョチョイノチョイ。

結局フリーのCGIをDLしまくり、
さらにperl入門サイトを覗き、ようやく稼働可能なphpに出会うことができました。
お手軽な転送フォームも世の中たくさんあるけど、
項目数が少なすぎたり、
自動送信(いままでつけてなかったくせに、ここまで来ると意地でもつけたくなる)機能がなかったり。

もう、二日前に、あと背景色や文字色いじれば、OKまでいっていたプログラムが爆発。
初期の初期まで戻しても、500エラーで泣きました。
今回は、多分、うまくいったはず。

しかし、ぶーぶー言っても、こういうの触るのが大好き。
perlって、大昔のbasicに較べると、ものすごく簡略されてるんだわーとか。
でも、K=K+1でループさせる技とかそのままだわーとか。
感慨深かったです。

二十歳のころ、バイト先でお腹にガスが溜まりまくるほどプログラム作って、
あげく打ち出しの最後で、エラー表示に泣いたっけとか。
あんまり期待されすぎて、その小さな都市計画事務所に正社員になってくれと、勧誘されたとか。
(二度目の大学進学を決めていたので、逃げましたが)
あの時代も、思い出せば、楽しかったなあ。

まあ、時間取れたら、もう一度いちからperlのお勉強してみたいと思いました。
なんか、ネットで商売とかね、明らかな目的があれば、ガフガフ動くんだけど。

ということで、明日は、晴れて。
某ビール園にてジンギスカン食い放題に行けそうです。
ビールはあんまり好きじゃないけど、ラムは楽しみだ^^。

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歩きまくる


う~~。
素氏の通販につかっている、formmailerの旧版がサービス停止ということで
新たな物を仕込もうとしているのですが。
色々サービスは世の中あれど、現行の単純にフォーム内容を転送するものがみつからず。
仕方がないので、CGIを拾ってきて設置しようとしてるけど。
CSSまでは分かってもPerlが全然分からないので、悶える。
大昔に情報二種とかとったけど、COBOLなんて今や役立つ世界ってあるのか。
しかしなんとか、ねじ伏せねば。

さてと。
昨日もまた、めいっぱい歩きまくり。
家を出るまではノロノロのくせに、いったん出るとイチビル悪い癖が。

まずは本郷三丁目からスタート。
一年半も本郷キャンパスに勤めていたくせに、一度も入ったことがなかった
総合研究博物館の扉を開いた。
一気に静寂の世界へ侵入。

化石がオブジェ化されて足元に並び、赤い敷物の上には二百個ほどもサンプルが並ぶ
鉱石セットがあって、皮装の百科事典が居並ぶ下には、貝殻が眠っていた。
牧野富太郎の押し花や、本草学のややグロテスクな浦島草の絵を眺める。
そういえば、かのS先生は、浦島草や天南星といったサトイモ科の植物が秘めた色に
欲情すると、よくおっしゃっていた。
それで僕は、色でむらつく話を書いてみたこともあったことを思い出した。

ArisaemaSpeciosum.jpg


奥の扇型の部屋へと到着。
最小の照明の中、飴色の木製の机の上に、数点ずつ、模型が並んでいた。
眼を。
しゃがみこんで、眼を架空の地平線と沿わせる。
ひとつひとつ、製作者の名前を見ていく。
設計者の名前も大事だけど、こういう精巧な模型を作った人の名は苗字だけしかない。

真ん中のロの字の作業場では、女性がひとり、新たな建築模型を組み立てていた。
やはり、パネルで作製された、線形を基本としたものよりも、
ガウディみたく、スチロールを削りだしてつくる、曲線体の方が面白い。
作業場に置かれた、熱線でスチロールを切り出す道具に見入る。
小学校のときの電ノコみたいだけど、針金の部分が曲げることができるみたい。
足踏みのコントローラーもついてる。
僕も、今は左足でバーナーを操り、右足で吸引ポンプを操っているとき、
なんだか職人みたいだとか、一人ほくそえんでいたりするのです。

一角に、透明の大きな筒が置かれていて。
そこが学生さんが作った模型の廃墟になっていた。
白が基本の模型が、建物が逆さになり、純白の樹木がへしゃげている。
シュールな廃虚像。
写真でみると、金属的な雰囲気だけど、実際に模型を眺めると、精巧ながら、生きている感じがした。

二階にあがって、モンゴルの哺乳類の骨を、吹き抜けの明り取りの光を加えて眺める。
部品もそうだけど、骨格全体の家畜の標本は首を上げて見なければならず、余計に圧倒される。

受付のおじさんに、小石川分館の道順や図録のありかを訪ねる。
赤門横の最近できた売店(というかショップですね、東大にちなんだ絵葉書とかグッズが並ぶ)
に立ち寄って、鉱石や貝殻の図録をちょっと見る。

赤門の前の和菓子屋さんで、懐かしい柚子餅を購入。
正門の方へ向かい、これまたよくきた本郷郵便局前のバス停に立つ。
地図をみて、果たして植物園の北端に位置する分館まで歩けるのか、検討。
途中の白山は、ものすごい坂だった。
茗荷谷まで丸の内線で二駅、そこから歩くか。

とりあえず、またも懐かしい、名曲喫茶・麦にしけこむ。
いつ来てもいいなあ、ここは。
銅ジョッキのひんやりした感触が好きなので、アイスコーヒーと、大好きなツナサンドを。
名曲喫茶で、もちろんクラシック流れていて、レコードもあるにはあるけど。
ここって、リクエストとかできるのかしら。

結局体力と好奇心を天秤にかけ、半蔵門線で表参道に出没。
そう、前々から素氏に行ってみたらと薦められていた、日月堂さんに行くのだ。
根津美術館をめざしつつ、ふとふりかえった、マンション、パレス青山。
よかった建物の名前も控えておいて。
あー、ここって、推理作家協会と同じに、ひっそりとマンションの中にあるタイプ。
二階へあがると、207の扉はちゃんと開いていて、恐る恐る足を踏み入れた。

昔、レコードさくさくツアーをしていたころ。
渋谷のマンションの二階にお店があるところがあって、玄関ホールでお店をコールしないと
自動ドアが開かない仕組みになっていた。
あれは、緊張しましたね。
さらに、そうやってわざわざ開けてもらって入ったのに、何も買わずに逃げるわけにもいかないという。
行きの敷居の高さも格段だけど、帰りの敷居も高かった。
でも、今回は、普通に階段を上がっても叱られない構造だったので、ふーーっ。

お店は本当に小さかったけど、綺麗に整理されていて、うっとり。
でも、日月堂さんの週一サイト更新を垂涎極まりなく見ている僕にとって
あの綺羅綺羅しい紙物や海外の雑誌はどこにあるのか、見つけられなかった。
そもそも、素氏が昔から懇意にしていたという、店主さんに、
ほんの一言でも、話しかけようかと色々言葉を考えていたのだけど
電話中につき、結局、一冊本を会計して頂いただけで、終わってしまったのは無念でした。

続いて再度、表参道駅の方へもどって、直角に曲がる。
北青山に向かって、すぐ。
古びたビルではあったけど、こんな駅近!とびっくりする場所に、
根津で大好きだったオヨヨさんが引っ越しされていました。
そして、3倍近くの広さに、さらに、、、、あまりの未整理に唖然とする。
いや、その、まあ、でも、もう。
引越されてから二ヶ月近いような。
もったいないなあ、あんなに素敵な品揃えなのに。
人海戦術とかで、がーっと、とりあえず見せられるように棚に収めるとか
あるいは、パーテーションで一時的にでも区切って、倉庫部分と分けるとか。
魔都・上海本を買ったけど、次回こそ、ゆーーーっくり、じーーーっくり
全部眺められるようになっていて欲しいです。

で、いつもならお茶にでもしけ込むのだが。
なぜかオサレな土地柄ゆえ、腰が引けて、一気に地下鉄に乗り込む。
そのまま九段下で乗り継ぎ、迷っていた職場に行きました。
時間はもったいなかったけど、安心がほしかったので、
細胞ちゃんのお布団交換をして、帰宅しました。

ほんといちびり過ぎて疲れたけど、充実の休日二日間でした。

梅の精は何処

ume21.jpg


本日は祝日ですが、なんと明日は病院の創立記念日で休み。
ふふふー、連休なんですね。
じわじわと緊張感が増す昨今、少し羽を伸ばしてもいいようで、嬉しいです。

ということで、近くの亀戸天神に梅見でもいこうかという素氏の提案を翻し、
はじめて、梅が丘の羽根木公園を目指しました。
ええ、当然ながら、遠出をするなら、近隣の古書店チェックは欠かしません。
お天気は雨の気配を孕んだ、雲の厚い日和でしたが、
ざくざく歩くコースをとってみることに。

明大前まで一気に行って、井の頭線沿いに南下し、東松原でいったんストップ。
まず一軒目を発見。
小さいながら、きっちりとした品揃えのお店。
猫の本を集めた棚が可愛かったな。
しかしこのタイプのお店は、実は実際に買い物は少なくなってしまう。
というのも、もし一緒に行った人が僕よりも初心者で同じ傾向ならば、
これもいいよー、あれもいいよーとお勧め三昧ができるのですが、
自分としては、既に持っている本や値幅を知ってる本なので、買えなかったり。
初心者の僕でも、すれっからしを気取れてしまうと。

あ、明日から、古本浪漫洲始まりますよ。
もう10回目なんですね~。
ということで参加店のこのお店で、目録を含んだチラシをゲット。
300円均一日に行けないのは、残念だけど、一ヶ月出店も変わるので、二回はいきたいな~。

東松原を後にして、さらに南下すると。。。
本来の目的地、羽根木公園に到着。
しかし、職場の近くはもう二週間前から梅が満開になっていたのに。
こちらは、まだ五分咲き?三分咲き?といったところ。
700本あるという梅林ですが、まだ黒々とねじれた立派な枝ぶりの先に桃色や白の点を認めるばかり。
そんななかでも、素氏は梅の香りを嗅ぎ分けていました。
梅の精の話や、昔のおうちの周りにあった梅の木の話も聞きました。
雲間から少し日が差してきて、ほのぼのとした雰囲気。
とはいえ、公園の一角では、市営の屋台や売店がでていて、ここだけは人がにぎにぎと大集合。
僕は、HPでチェックしていた、梅かりんとうと、梅ロールケーキをゲットしました。

と、梅見はあっという間に終えたので。
梅が丘の駅の南側に回って、また新たな一軒へ。
この周辺は、小田急と井の頭線と京王本線とが交錯していて、
どこも徒歩で10分くらいで新たな駅が見つかるので、散歩にはもってこい。
加えて小さい駅ながら、ちゃんと商店街が充実してるのが、羨ましいなあ。

さらに、小田急の線路沿いに進む。
立派な漆喰の蔵が見えたかと思うと、その横ちょに土の蔵がある。
なんだか、窓が開いていて、夜見たら怖そう。
と思ってたら、素氏に「あの中に真珠郎がいる」と囁かれて、爆笑。

あっという間に地名は豪徳寺に変わった。
こちらは駅前に二軒。
特に細い路地にちょっと引っ込んだ方のお店は、素晴らしかった。
外棚からして素敵な店内を予感させる、いい香りが。
中は、建築関係がすごかったです、SDのバックナンバーとか。
図録も盛りだくさん。

と、こういいお店が連続すると、だんだん頭がおかしくなってくる。
そして、なぜか変な買い物をするのが、僕の常なのです。
普段は手に取らないような本を、なぜか掴んでしまう。
さらには、お茶しながらその謎本を見せてみると、
実は素氏がもっているという。。。。ダブりかよ!
で、その本は、岩波新書の「ピープス氏の秘められた日記」 臼田昭著。
もう一箱で出すしかありません・泣笑。

その後、もう既に足は結構きていたにもかかわらず、下北沢へ。
スズナリ横のビビビさんは、毎日ブログを覗くほどのファンですが
実際に来たのは、まだ二回目。
薄暗い店内にサブカル球や直球がぼんぼん飛び交っていました。
そして、また頭がおかしくなってゆく。
普段は、岡本綺堂や風太郎くらいしか時代小説読まないのに、
なぜか掴んでいたのは、土師清二の「砂絵呪縛」。。。

と、以上、合計14冊。
結局古本屋めぐりがメインの一日でした。

明日は、平日しかやっていない東大総合研究博物館をのぞきに行ってみたいと思います。

ume12.jpg

さっぱり

やっとお休み。
本日は、M山先生の講義にほぼ一年振りくらいに登場予定。
第一土曜日って、どうしても都合が合わないのよねえ。
多分呑みになるはずだけど、なぜか土鍋からあふれんばかりのおでん完成。
先日のキャベツ盛りだくさん鳥のトマト煮込みも土鍋でやったら、
最高にうまくできました。
土鍋は必需品です。

**

ぐっさり。。。じゃなく、ばっさり髪を切る。
肩越えの髪は多分生涯で2回目というくらい、僕は短髪星人なので。
もういい加減、頭の重さに貧乏神も余計にのしかかるぜ。
ということで、10センチほど切りました。

毎回美容院で怒られること。
ドライヤー買えと。
こんなに長くなっても、タオル二本に増えたこと以外、変化がなかったと言ったら。
いい加減、ブローしろと。
いいさ、またタオル一本で乾く頭に戻ったから。

**

やっと、初めてノブリンこと(僕だけだこんな呼び方をするのは)原田禹雄の歌集落札。
昭和49年湯川書房の「白き西風の花」です。
ほんと、この人の歌集は出てこない。
「錐体外路」は、いつになったら見つかるのでしょうか。

**

町田ひらくの昨夏でていた(全くノーマークでした)単行本をようやく入手。
久々に、いい作品が目白押し。
というか、これ未収録作品のオンパレードだから古い奴がおおいんですね。
なにより。
「卒業式は裸で」のパイロット版が載ってる!!!!
興奮してるのは僕だけか。
「卒業式は~」は僕のバイブルです。
ご本人コメントいわく、昔は作者ながらの「情け」があったそうで、
たしかに呪われろと言われた内藤先生の自動回路丸出しの論理性が大好きです。
うん、理想の極悪人。

後ろの正面だあれ

昼休み、朝から真っ暗闇で光るローダミンとダピの赤や青の乱舞の前で聞き続けた志ん生を、もう一度おさらいしたくて、聞き続ける。
僕は他人と食事するのがとても辛い。
ipodで音だけ聞いていると、落語のこまやかな息づかいが、すぐ側にある。
志ん朝は、声に艶やハリがあって、楽しかった。
志ん生は、ちょっと聞き取りにくいけど、ときどきぞくっとする。
同じ声音の使い分け、人物の違いが鮮明だといっても、それだけじゃすまない。
「替り目」のおかみさんの声。
「唐茄子屋政談」のへなちょこ若旦那の声。
耳を疑うくらいに、どこから生まれてくるのか分からないくらいに、ぞくぞくする。
ひそめた声と声の合間の、溜息や諦めやらが、のしかかってくる。

**

毎日、ほぼ毎日、遅刻する。
着いたらついたで、あと1時間、あと30分と時計ばかり見ている。
家に帰ったら、あれもしたいこれもしたい。
あれもやらなくちゃこれもしなくちゃ。
考え、考えているくせに、ぴたりと動きが止まる。
こんなダメな人でも、15年やっと働いてきたんだけど。
時間商人が、お前の時間はもう買い取り無用、加えて買い戻しも無用とのたまう。
今月のBBTVは録画すべき番組がいっぱい。
でも、初日から、録画失敗。

**

田之倉稔「ピエロの誕生」を読み進める。
サーカス関連(直接ではない)文献として、とても重要だ。
ネルヴァルやゴーチェも頻出。
でも、すごく難しい。
僕のなかで西洋史の川が流れていない。
太い太い川を持つ人は、7月革命も、コレラの蔓延も、ピエロもアルルカンも、みんな船を浮かべることが出来る。
ちゃんと読み込むには、昔桑名藩の勉強をしたときみたいに、散々ノートにとってみないと分からないだろう。
サーカスコレクションの中には、中村明日美子の「コペルニクスの呼吸」も加えておかねばなるまい。

**

一人の部屋で、僕は疲れると、音読をする。
声に出したところで、難解なものの謎が解けるわけもない。
ただもう一人の声を聞いて、先に理解せよ感知せよと願うばかり。

**

先日抽斗から、ボロボロのルーズリーフが出てきた。
図書館に持っていっていた、澁澤龍彦オススメ本のリスト。
20才の頃の自分。
今見ても、知っている本が2割くらいしか増えていない。
チェスタトン「木曜日の男」が入っていたことに、笑う。
なんと亀さえ見放すほどの歩みよ。

**

昔の自分がつくった本が、ヤフオクで高価で取り引きされている。
いったいあの頃の自分は、どういう風に受け取られていたのかな?

**

今日の気分に合うようで、合わない。
明日の気分にも合わないようで、きっと合う。
墨も驚くばかりの閃光性の後ろ向きが待っている。
もう一回またたけば、正面に戻るかな。

ちなみに、白石かずこさんの詩集は一冊ももっていなかったな、多分。

**

「平たい月」  白石かずこ

彼らは不滅の蝋人形 すこしずつ 夜半
交替する
代理の人形をみつけると ワックスをとり
街へいく 闇にまぎれ
今や ワックスに代る仮面をつけ
生まれたところ 両親たち
血の川 ボートでさかのぼるさま
みられてはならない
また血の川 ボートでおりるとき
港、港で逢う 雑多な異種の仮面たち
あるものは仮面 あるものは
生まれたまま 無防備の顔をつけて
アイスクリームを食べる
なにひとつ 個々の顔に おちどはない
顔たちは 集まっては議論する 互に
血の川のぼった先の神たち ひきつれ
加勢させ 他の顔けおとそうと 憎悪の
けまりすら始まる そこで血は流れ くには破ぶれ

仮面屋たちは 紙幣を数え
芸術飛行を 考える
不滅の蝋人形 すこしずつ 夜半
星の運行に したがい さからい
交替する か
ワックスをとり 街へいき
ワックスに代る仮面を求められるか
求めてはならない と いう声を
誰も きこえないふりして 通る
顔と仮面の間を 運河が通る
そこに うつる 平たい月のような
ものを拾って つけてみる と
顔であるか 仮面であるか
無数の歯痛が 水面をさざ波になり 走る
どちらか判明しがたいまま

初出 「ユリイカ 1992.2」

アメリカ的なるもの

えー、指の怪我ですが。
先週頭にほぼ無理矢理、抜糸。
傷口がぱくぱくしていたけど、なにしろ手袋はめた作業が多いので、バンドエイドまで縮小。
昨日から、それも取って風にさらして、乾かしてます。
みんなから、えぐーー。。と非難の嵐ですが、着実に肉芽増殖中。

本日は、二週連続の週末返上で青色申告を仕上げた疲労から
(いつも思うけど、一年かけてやる仕事を三日でやるのが間違っている)
グダグダでしたが。
何よりカビを嫌う環境に、げにおそろしい黒い塊が大出現しておりまして。
綿棒やらエタノールやハイターやらで、格闘。
カビキラーはゴムパッキンにかけても根こそぎ分解するのはたやすくありませんが。
さすがにシリコンチューブvsハイター原液の戦いは二時間で勝負がつきました。
次亜塩素酸万歳!

ついでに色々大掃除。
体力は減ったけど、時間が経つのは早くて、よかった。
あー、そうそう。
今日初めて、自分が作ってるモノが、如何にオペで縫い合わされてるか、DVD見ました。
同時に見た白内障のオペがこわかったー。
しかし、すごい技術の結晶です。

で、おもむろに、昨日読了した本。
確か吉野朔実さんの本の雑誌掲載シリーズで存在を知っていた本。
ずっと頭の隅にひっかかっていて。
BOで100円で買ったけど。。。やはりその辺の値段が妥当かもしれません。

アインシュタインをトランクに乗せてアインシュタインをトランクに乗せて
(2002/06)
マイケル パタニティ

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僕の浅いアインシュタイン体験といえば、↓の我らが工作舎の二冊本。
プリンストンに集結した静けさのなかに小爆発を繰返す叡智たちの物語。
アインシュタインは既に神格化された存在で、むしろその存在をじわじわと匂いでかぎ取りながら
一切の実験を行わない理論を用いた頭脳討論が繰返されていた。
そんな惑星(こう呼んだら、本当はとても失礼なんだと思うけど)の方が
ずっと魅惑的に映るつくりになっていました。

アインシュタインの部屋―天才たちの奇妙な楽園〈上〉アインシュタインの部屋―天才たちの奇妙な楽園〈上〉
(1990/09)
エド レジス

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で、今回の本は。
もうロードムービーです、まさしく。
それもアメリカ的、極めてアメリカ的な。

アインシュタインの死後、彼の遺体を解剖する僥倖を与えられ、さらにはその脳を所有した一病理医と、脳を所有していることを知った著者の11日間の旅。
目的地は、アインシュタインの義理の孫(長男の養子)。
旅の途次、いろんな人に会う。
W・バロウズは、最晩年で、もうジャンキーの権化、行間からサイケ模様があふれそう。
80才を越えた病理医ハーヴェイは当然ながら偏屈で、幾度著者がねだっても、実際の脳を見せてはくれない。
いわく、彼は運転手にすぎないのだと。
そのくせ、著者の友達の家に泊れば、簡単に見せてしまい、中学校に講演会に寄れば、何百人もの観衆に見せてしまう。

ハーヴェイは自分に与えられた使命は、アインシュタインの脳は一般のモノとは異なると証明することであったようだけど。
そのために論文を漁り、当時著名な神経病理学者のもとに標本の一部を送ったりしていたが。
結果的には、神格化すべき脳は、通常と大きな差異を見いだすことはできなかった。
そのために余計にかたくなになって、来るべき日を待ちながら、老いを重ねても、脳を守り通していた。

電飾に溢れたモーテル、どこまでも真っ直ぐに続く国道、遙かな雲と焼ける夕日。
おなか一杯のアメリカ的な風景の合間に語られるのが。
そうむしろ唐突に挿入されているのが、アインシュタインの逸話(良くも悪しくも)、ハーヴェイ博士の生きてきた時間、加えて著者の生い立ち。

旅はついに長男の養子でクライマックスを迎えるはずだったけれど。
博士は、脳の入ったタッパーを故意に車に残して消えてしまう。
渡すべき相手にようやく辿り着いたけれど、肩すかしの言葉ばかりで、消えてしまう。
そして受け取るべきエヴェリン・アインシュタインも、受け取ることはできないと返してしまう。
最終的に、特別なものを、特別なものとして証明してくれると信じられる、別の病理医のもとに脳は託されることになった。

僕は、本書を帯に記されたような、「心にしみるノンフィクション」とは決して受け取ることは出来なかったけれど。
むしろ一冊の本にするために挿入された夾雑物に困ってしまったけれど。
最後に、ようやく守り抜いた、次に託すことが出来たと、長い呪縛から解き放たれた博士の安堵の声を読んだ時。
たった一人で解剖したという「僥倖」の重みを感じたのだった。

科学的な裏付けを欲する気持ちは、絶対の理を求める気持ちは誰にもある。
それは、この世に生まれて、何か形を残したいと願う気持ちにも通じている。
でもね、それは確かに生の活力になる一方で、
酷く自らを呪縛することにもなるんだよ。

うん、これは、僕自身への諫めの言葉でもあるのでした。

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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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