2017-03

scheelite

斎藤大和英辞典ってすごいよねえ。
というか斎藤秀三郎先生が1866年生まれって、慶応年間だよ。
時々トンデモ?とか思うのもあるけど、英英は別として和英/英和じゃこれにしか出てないイディオム多いよねー。
weblioの例文集みて、毎回驚いてます。

名詞としてしか知らない語が動詞や形容詞で使われてたり、
意味は五番目以降じゃないと合わないの頻発で、辞書を引け―の神様のお言葉ばかり降臨の毎日。
cheekに頬っぺた以外に、生意気なんて意味があって。
what cheek ! で今でいえば、「生、言ってる!」になるなんてびっくりだなー。

単語力ひどいのを文法力だけでカバーしようとしている。
文法のいいところは、品詞や仮定法や時制が見えることで、なんか論理詰めのパズル感が昔から大好きだけど、辞書引く時に意味を絞りやすくなる、ことくらいしか結局役立ってないかも。

そして9章に至り、主人公の名前が明かされました。
おーい、見落としてたな、自分。
が、その名前が男性的なのか僕にはよく分からない。
作者はアナグラム大好きな人で、自分の筆名も、他の作品の登場人物もアナグラムでつくってるので。
もしかしたら、カラクリがあるのかもしれない。
ヒロインはエルヴィラちゃんという美少女。
Elviraといえば、アメリカのホラー番組Movie Macabreの有名なホスト役だった人の名だと素氏から教えられましたが。
イメージは、こんなお色気ムンムンのおばさんじゃないので。。

**

週末の疲れが出て本日も延々と眠ってました。
手のブツブツも元気よくお祭り騒ぎしてます。
肉体は、どこかで辻褄合わせをしないと気が済まないようです。
精神は、どうなんだろう。
もっと長いスパンで辻褄合わせを求めている気がする。

四月からの仕事、更新してしまって本当によかったのか。
いまだに分からない。

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ジャズるフランス・ギャルで好きな曲。






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celestite

8章にようやく入る。
今週末は月一任務のため電卓叩く仕事してました。
人にはいろんな側面があり、実際に自由になる時間は有限なので、長い電車の移動中で翻訳してるのも結構面白いものです。
そういう色んなことをして、多面化していく分散化していく己というものには
「すべてを知る人はいない」という小さな特異性のような誇らしさがあり、
おそらく、僕が面白いと思う様々な人たちは、そういう風に複雑化した時間を送っている人だと感じています。
苦しくても、自分のために時間を費やすことは、幸福なことです。

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おそらく露語に興味をもったおり、沼野恭子さんのブログでそのゼミ生さんを知ったのですが。
当時は学部3年でサンクトペテルブルグに留学中で、現地レポを送ってきていました。
非常に鋭敏な印象の報告が続き、彼に対する興味が高まりました。
帰国して、早々に卒論を書き上げ、残り半年悠々と友達と哲学書の読書会をしていました。
図書館に就職後、ブログで詩や露アートの翻訳を続け、イベントなども主宰。
理知的で鋭利な印象は衰えず、社会人になった今も精力的に活動されています。

一度桑野塾の宴会で東京外大の露科講師のロシア人の女性と飲んだ時
彼のことについて聞いてみたことがありました。
不思議なものですね、一度も会ったことがない若者を密かに応援しているというのも。
向こうからすれば、とても気持ちの悪い話ですが。

その人が仲間たちと作った同人誌がkindle版で発行されアマゾンで販売されています。
そして紙版をひっさげて、五月文フリに参加とのこと。
おおお、ついに接点ができてしまう。
勿論何も話したいわけではないので、買いにいくだけです。

いままで幾人かの物書きさん、センセーと呼ばれる人と接したりして
結果的に実際に遭わない方が良かったと思うことがかなり多く。
特に自分が若い頃は過剰な幻想もあったのでしょうが、向こうも人であり生活者であるので。
よって現在は、会うこともサインすら無用と思っています。
ということで、
おおおおお、とか孤独で独りよがりな感激を胸に文フリに臨みたいと思っております。
それ以前に、自分の本を少しでも得心いくように仕上げねばなりませんが。

一応、そのグループのサイトだけこちらにリンク張っておきます。

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春風が心地よいので、涙が風に飛んでいきそうな唄を。






zeolite

素氏の解題校正、腰が重くなる。
一番欠けてるのは客観性、あと何度言っても箇条書きで構成を考えられないこと。
これは、どうやったら鍛えられるんだろうねえ。

あまり松山さんのこと個人的には得意ではなかったのですが、
ただ面倒になったら箇条書きにしてしまえ、なところは自分に合う。
なんていうか、頭の中でざらざらっと箇条書き浮かべて、それを論理的になるように順番直してしまえば。
あとは分量に合わせて、書くだけ。
ざらざら膨らまして、がりがり彫琢していくだけ。
なんだと思ってる。これは、小論文のテクニック。

反対に評論を論旨に合わせて段落分けして、各部を数文字の言葉でまとめる。
こっちは正反対の鏡像的論理解体作業。
背中合わせのこっち側も勉強になる。
でーもー。これいわば受験テク、論文テクなので。
随筆には不向きだと思ってる。
随筆には風情や情緒があって、こういう論理を越えたところにある物だから、遥かに難しいし、鍛えるより、個人の素質が寄与する部分も多いはず。
あと、昔吉本ばななだったかな。
毎日決められた文字数の超短編を書く練習をしたほうがいいとか何かで言ってたの。
下手くそでも研鑽はおそらく力になるのだろうという話でした。

ちなみに、吉本ばななも村上春樹も読んだことありません。
多分このまま一生読まないと思う。
村上春樹は実は、高校の先輩なんだけど、あの校風が合わなかったと言っていたとか何かで読みました。
いや、あの驚くほど古めかしい軍隊まがいの行事、それでいて不思議に自由な雰囲気。
飴と鞭ではなく、それが「質実剛健/自重自治」なのですが。
合う合わない以前に、模範的な学生になるためには、時間が全く足らない学校でした。
僕は個人的に学校という媒体は苦手ですが、しごく稀な体験をしたなあと三年間を振り返っています。
で、村上氏には興味がないので、先輩は小松左京、海野十三、竹久夢二という方が誇らしいのであります。
そういえば十一谷義三郎もいたね。

**

先週の土日は4件バイトで方々を巡りましたが。
池袋もあったので、これさいわいとS堂本店で、例の初版15万部というエッセイの予約金を払ってきました。
なぜ予約するのか、それは限定150人にトークショー参加権が当たるからです。
ええ、ホシノ君の。
発売は3月末、予約受付は先週からスタートして3月中旬まで。
僕の整理番号は4000番台でした。ひーえー。
これは応募者一万人いくだろうと目されます。
たった30分のトークでも間近にいけるとなれば、そりゃ殺到するよね。
外れたら、また交通費使って本だけ引き取りに行かねばならぬというのに、みんな夢見てます
倍率100倍とかじゃないですか、当たる気まったくしません。
それにしても、S堂。
やりやがったなー、このイベント企画。
一万部も予約取れたら、大不況の出版業界においてバンザーイ!じゃないですか。

これこそまさに 「いいー、仕事だな!」
(LIFE、ゲスニック西条の名セリフで)



cumengite

いま6章の終り訳してるんですが。
自分の馬鹿さ加減に、わーーと叫んだ。

主人公(語り手)のこと、ずーーーと女性だと思ってたんです。
思考回路とか、神経質なところとか。諸々の行動とか。
クービンの挿絵も沢山入ってるんですが。
なんか、ごちゃっとしたペン画で、まじまじと見てなかったっていうのもあるけど。

幽体離脱した自分を外から眺めているシーンで。
眠ってる方の自分のこと、myself とか、the Other とかで受けてて、それはそれでよかったんだけど。
himself でも受けてる。ぎゃー。
えー??まじかよー。
一時の放蕩の日々とか女性を見る目がやたらにエロチックだなとか思ってましたが、
これは百合幻想にちがいないと思い込んでいた。
その百合感が堪らなくいいではないかと、一人ほくそえんでいた。

いやいやいや。
ざっくり下読みの時になぜ気づかなかった。
女性のつもりでここまで来たよおおお。

再度挿絵を眺めてみる。
ズボン履いてるこいつ、もしかしてこいつが主人公なの??
いーやー。だーめー。

自分のアホさ加減がショックすぎるので、とりあえず寝る。

diaspore

本日もーーーーはい、絶賛絶不調!
痺れて動けませーン。
めまいがくらくらですー。
が、ネズミのうんちと血を集めないといけないしー。
這っていきましたー。
2時から出勤だ、おー!
昨日までに泳動写真でパワポ作っといてよかった、対数計算してグラフ描いといてよかった。
高校で習ったlog使ってますかー、使える仕事もあるんだよ、実社会で。
そういうのも実は大好き。
嫌いなのは哺乳類だけかもー。
木曜は週一の呪いの報告日なので、よろよろでメール書いてデータ貼り付けて、絶賛退散であります。
実質四時間で全部やりきったー。
みんなバイバイ。

**

先日S書房百均棚で購入した北杜夫『或る青春の日記』(中公文庫)、ざらっと一気読み。
東北大学医学部に奇跡的に合格してからの四年分。
茂吉がよれよれ、よいよいになって、身罷るまでの姿も含まれている。
茂吉の遺体を家族含め病理解剖に立ち会った様子、たしか『楡家』でも少し描かれたような記憶があるが、ここにも臓器の状態など細かく記されていて、とても興味深い。

北杜夫に多大なる影響を与えたトーマス・マンは僕のベスト5の作家なので
マンについて二十代の彼がどう捉えていたか、そこが一番気になっていたのですが。
『魔の山』を翻訳した望月市恵氏と直接交流があって、色々聞いてるんだなとか、
古本屋で少しずつマンを集めてるなとか、気になることはポツポツあれど。

一番泣けたのは、あとがきの次の言葉でした。


そんなふうに、およそ文学と縁がなかった私が、どうして「木の芽」の、かなり難解な短歌に惹かれたのか、これは今あれこれと考えてみても、どうしても分からない。或いは、血のささやきだったのかも知れぬ。松本へ行ってから、茂吉の「赤光」「あらたま」からの自選歌集「朝の蛍」を手に入れた。これには、私が生まれた狂院のことや懐かしい青山墓地の歌などが詠まれており、いっそう感激した。それまでずっとおっかなく煙ったく思っていた父は、だしぬけに私の内部で、崇拝すべき偉大な歌人に変貌したのである。
それで私は茂吉を模倣した短歌をかなり真剣に作り始めたのである。私の文学の師はトーマス・マンではなく、実は父茂吉であったのだ。



『楡家』では、一切茂吉の歌人としての姿は描かれず、苦悩する精神科医という側面だけしか描かれなかった理由に、思いを馳せる夜でした。

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絹山絹子

Author:絹山絹子
狸穴幼稚園の図書委員

kochairo@hotmail.com
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