怖ささまざま
一ヶ月ほど前、中学校の同窓生からメールが来た。
非常にまめで、パソコン通な人なので10年以上前から同窓会のサイト運営やら
一手に引き受けてやっていた。
近年は、メーリングリストでみんなの近況やらを流していたが、
先日同窓会があって盛り上がったらしいせいか、急にMLは取りやめになって
あるところに集結せよと通知がきた。。
何の気なしに登録して、、、SNSだったと知り、ぎゃーとなった。
僕はSNSが大の苦手で、言い方は悪いけど気持ちが悪いのだ。
しかし、mixiなどとは違い、空間自体が同窓生(年次会)だけなので、足抜けもできず、
二度と立ち寄らないようにしようと思うのだけど。
毎日のように、誰それの日記が更新されたとか、足跡が何個ついただのメールが来る。
もはや迷惑メールに等しい。
こんなこと文句言ってもしょうがないけど、
気持ち悪いと思う人いないかもしれないけど、何しろ怖いのである。
***
顔が見えない相手と初めて接するとき、メールはどんな風に書くのが適当なのか。
僕は、某取引をやりながら、世の中にはこんなにもいろんな人がいるのかと、
常々驚異を覚えている。
異常になれなれしい人は少ないけど、ぶっきら棒な人は結構多い。
しかし特に金銭が絡む取引なので、内容以前に反応が遅い人=信用できないということも多い。
が、いちばん頭を抱えるのが、
異常に、いや過度に礼儀正しい風を装いながら自己防衛満々の人で、何より恐ろしいのである。
もちろん適度な礼節は必要だけど、度を越すこのタイプは、
下手な対応をすると一瞬にしてキレル匂いが紛々としている。
なので、そういう人には、慇懃無礼に逃げてしまうのに限ると思っている。
例えば。
ただ住所氏名が必要だから聞いているのにもかかわらず。
「これから私の個人情報を開示させていただきます」という人。
商品の発送方法に、過度な梱包と注意書きを求める人。
これらはまあよしとして、今日来たメールがあまりにも怖かったので。
一部分を出しておこう。
いや、怖すぎる、僕には。
取引、早く終わってほしい。
ご提示頂いておりますご発送方法が御座いますところ、
誠に恐れ入りますが、お手数をお掛け致しますこと、
誠に申しわけ御座いませんが、
出来ましたら、普通郵便に、簡易書留をつけて、
ご発送をお願い出来ませんでしょうか。
ご考慮のほど、宜しくお願い申し上げます。
重ねてお願い申し上げますこと、誠に恐縮ですが、
お手数をお掛け致しますこと、誠に申し訳御座いませんが、
出来ましたら、お手持ちのもので十分ですので、
お品を、ダンボール片でご補強を、お願い出来れば幸いに存じます。
○○様には、ご梱包について、
十分ご承知でいらっしゃることと存じますのに、
かようなことを申し上げ、ご無礼を仕り、誠に申し訳御座いません。
大変楽しみにしておりますお品ですので、
お願い出来れば幸いに存じます。
ご考慮のほど、宜しくお願い申し上げます。
非常にまめで、パソコン通な人なので10年以上前から同窓会のサイト運営やら
一手に引き受けてやっていた。
近年は、メーリングリストでみんなの近況やらを流していたが、
先日同窓会があって盛り上がったらしいせいか、急にMLは取りやめになって
あるところに集結せよと通知がきた。。
何の気なしに登録して、、、SNSだったと知り、ぎゃーとなった。
僕はSNSが大の苦手で、言い方は悪いけど気持ちが悪いのだ。
しかし、mixiなどとは違い、空間自体が同窓生(年次会)だけなので、足抜けもできず、
二度と立ち寄らないようにしようと思うのだけど。
毎日のように、誰それの日記が更新されたとか、足跡が何個ついただのメールが来る。
もはや迷惑メールに等しい。
こんなこと文句言ってもしょうがないけど、
気持ち悪いと思う人いないかもしれないけど、何しろ怖いのである。
***
顔が見えない相手と初めて接するとき、メールはどんな風に書くのが適当なのか。
僕は、某取引をやりながら、世の中にはこんなにもいろんな人がいるのかと、
常々驚異を覚えている。
異常になれなれしい人は少ないけど、ぶっきら棒な人は結構多い。
しかし特に金銭が絡む取引なので、内容以前に反応が遅い人=信用できないということも多い。
が、いちばん頭を抱えるのが、
異常に、いや過度に礼儀正しい風を装いながら自己防衛満々の人で、何より恐ろしいのである。
もちろん適度な礼節は必要だけど、度を越すこのタイプは、
下手な対応をすると一瞬にしてキレル匂いが紛々としている。
なので、そういう人には、慇懃無礼に逃げてしまうのに限ると思っている。
例えば。
ただ住所氏名が必要だから聞いているのにもかかわらず。
「これから私の個人情報を開示させていただきます」という人。
商品の発送方法に、過度な梱包と注意書きを求める人。
これらはまあよしとして、今日来たメールがあまりにも怖かったので。
一部分を出しておこう。
いや、怖すぎる、僕には。
取引、早く終わってほしい。
ご提示頂いておりますご発送方法が御座いますところ、
誠に恐れ入りますが、お手数をお掛け致しますこと、
誠に申しわけ御座いませんが、
出来ましたら、普通郵便に、簡易書留をつけて、
ご発送をお願い出来ませんでしょうか。
ご考慮のほど、宜しくお願い申し上げます。
重ねてお願い申し上げますこと、誠に恐縮ですが、
お手数をお掛け致しますこと、誠に申し訳御座いませんが、
出来ましたら、お手持ちのもので十分ですので、
お品を、ダンボール片でご補強を、お願い出来れば幸いに存じます。
○○様には、ご梱包について、
十分ご承知でいらっしゃることと存じますのに、
かようなことを申し上げ、ご無礼を仕り、誠に申し訳御座いません。
大変楽しみにしておりますお品ですので、
お願い出来れば幸いに存じます。
ご考慮のほど、宜しくお願い申し上げます。
上り坂の先に
後輪の空気が抜けていることにも気づかず、ダイエーへ突進。
通称「水みたいなもの」を連夜飲む素氏の消費が激しいので、週末は炭酸大量購入。
現在、ダイエー他、350ml=38円の缶が最安値。
もはやここまでくると、缶代しかないのではと思わせる。
帰路、パンクしたみたいに、進まない〜。
大根ほぼ一本残っていたので、おでん作成。
僕は鳥手羽を投入するのが好き。
土鍋ってほんと便利なので、(平野)レミパンともども大変重宝しています。
ブラタモリ・秋葉原編録画していたのを観て、わいわい騒ぐ。
しかし、、あのアシスタントのお姉さん、無知にもほどがあるのでは。
全然突っ込めていないんですけど。
ハンダも電熱器も真空管も知らないとは、、。
今はもう、中学校の技術とか女子はやらないのだろうか。
僕はトランジスタラジオ作ったけどねえ。
ハンダの溶ける瞬間、ぼてっとならないように引き抜くのが、銀色の輝きが愉しいのに。
***
新刊で買う物は、ほぼ漫画だけといういけない生活を送っていますが。
なぜそうなってしまったか、古本行脚趣味とは別の位置関係にあるんだろうなあ。
いやーもう、素晴らしい。
ますます磨きがかかってます、このギリギリのスタンスと、究極エロス。
やはりサーカス好きの僕としては、「コペルニクスの呼吸」や「Jの総て」も捨てがたいのですけど。
さらには、同性愛だけでないので、この人のエッジの鋭さは。
うん、SとMの立ち位置とは、相互依存であり、交換関係にあるのだ。
この対極を描ききってこそ、研ぎ澄まされていると認識できるもの。
即売会で一人新人発掘作業とかしなくなって、
本屋にいくこともなくなって。
毎年、お気に入りの漫画家さんが、本来あった角度を鈍らせてしまうことを悲しむ日々ですが。
中村明日美子さんを読んでいると、毎回、
もう上り坂の頂点に立ってしまったか、と或る意味幸福な、非常に得手勝手な緊張を感じさせて貰っています。
極みというのは、みんな山を振り返ってしか気づかない、見えざる頂ですからねえ。
通称「水みたいなもの」を連夜飲む素氏の消費が激しいので、週末は炭酸大量購入。
現在、ダイエー他、350ml=38円の缶が最安値。
もはやここまでくると、缶代しかないのではと思わせる。
帰路、パンクしたみたいに、進まない〜。
大根ほぼ一本残っていたので、おでん作成。
僕は鳥手羽を投入するのが好き。
土鍋ってほんと便利なので、(平野)レミパンともども大変重宝しています。
ブラタモリ・秋葉原編録画していたのを観て、わいわい騒ぐ。
しかし、、あのアシスタントのお姉さん、無知にもほどがあるのでは。
全然突っ込めていないんですけど。
ハンダも電熱器も真空管も知らないとは、、。
今はもう、中学校の技術とか女子はやらないのだろうか。
僕はトランジスタラジオ作ったけどねえ。
ハンダの溶ける瞬間、ぼてっとならないように引き抜くのが、銀色の輝きが愉しいのに。
***
新刊で買う物は、ほぼ漫画だけといういけない生活を送っていますが。
なぜそうなってしまったか、古本行脚趣味とは別の位置関係にあるんだろうなあ。
![]() | ダブルミンツ(EDGE COMIX) (2009/07/24) 中村 明日美子 商品詳細を見る |
いやーもう、素晴らしい。
ますます磨きがかかってます、このギリギリのスタンスと、究極エロス。
やはりサーカス好きの僕としては、「コペルニクスの呼吸」や「Jの総て」も捨てがたいのですけど。
さらには、同性愛だけでないので、この人のエッジの鋭さは。
うん、SとMの立ち位置とは、相互依存であり、交換関係にあるのだ。
この対極を描ききってこそ、研ぎ澄まされていると認識できるもの。
即売会で一人新人発掘作業とかしなくなって、
本屋にいくこともなくなって。
毎年、お気に入りの漫画家さんが、本来あった角度を鈍らせてしまうことを悲しむ日々ですが。
中村明日美子さんを読んでいると、毎回、
もう上り坂の頂点に立ってしまったか、と或る意味幸福な、非常に得手勝手な緊張を感じさせて貰っています。
極みというのは、みんな山を振り返ってしか気づかない、見えざる頂ですからねえ。
いらっしゃいませ!
休日出勤でとぼとぼ道を歩いていたら、反対側の車線にどこかでみた車がとまっていて。
上司がいきなり顔をのぞかせていました。
15分の道のりをぶーっと車で病院まで連れて行ってもらえて、わーラッキーだわ。
夕方素氏と待ち合わせして、表参道へ。
先日も書いたオヨヨ書林さんを見納めに。
途中、道の隙間から、金ぴかに光るゴシック建築が。
帰りに二人で探してみたら、うわ、まさにpseudo-gothic-cathedoral 登場。
結婚式場でした、はい。
まさに結婚式終わった直後だったので、大声で文句もいえずに、携帯写真だけ撮って遁走。
青山通りの喫茶店がいっぱいだったので、
素氏に某国営放送施設内の喫茶部に連れて行って貰う。
がら空きで、穴場感いっぱい。
さらに珈琲もカフェモカもソフトドリンクは、みんな同じ値段なのに、笑う。
ついでに移転後まだ行っていなかった、日月堂さんへいそいそと。
前回僕が一人で行ったときは、緊張だったり、電話されていたりで全く話せなかった店長さんが、
素氏とは旧来の仲ということで、僕も調子に乗ってしゃべりまくる。
市で購入されたという、一本一本模様の違う謎のマーブル鉛筆で興奮する。
落ち着いてしまう統一された棚の赤(ロシアやチェコの赤だ!)は、
わざわざ配合された色だとか何とか。
最後には内田善美の話までしていました。。。
いやーもー。
うわ、欲しいって思う本は沢山あったのですけど、涎ばっかり流れて流れて。
結局喋りまくって何も買わずにお暇するという、、、、
こんなに古書店で喋ったの初めてだったので、愉しかったのなんの。
で、最後は赤坂へ。
正露丸臭やクロロホルムが大好きな僕は、珍しく調子づいて質問したりして、
くぴくぴ美味しいウイスキーを飲ませて貰いました。
さらにハプニング付き。
素氏と二人きりだったお客さんの次にある方が入ってきて、
その後、初めてっぽいお客さんは入っていらっしゃったのですが。
その瞬間、隣から大きな「いらっしゃいませ!」の声。
え!と一瞬耳を疑い、横を向く。
そう、8月にしばらくお手伝いしていた素氏が、自分もお客さんのくせに、店員になって叫んでいた。
ぷふふふふふ。
みんなで笑いを堪えて、震えていました。。。
いやー、久しぶりに愉しい一日だったなあ。
***
昨晩、寒さにガタブルしながら布団の中で1/4ほど読んでいた本を開く。
あまりにぐいぐい引っ張られるので、時計は二時を回っていたけど一気読み。
そして、最後の頁を読んだ瞬間。
真夜中なのに、僕は、えええええ!と叫んだ。
こんな声をほんとに出して悶絶するのも珍しい。
で、しばらく、なんだよー、これじゃ落ちてないじゃないかーとブツブツ考えて。
ハタと気づいた。
そうか、これは、あれだ。
メタだ、メタフィクションだ。
枠小説だ。
単純なミステリーだと思うから、全ての謎が解けないとおかしいと思うけど、
よくよく考えれば、とてもリアルな世界の中に、悄然と異空間が存在していたじゃないか。
その枠で起こったことならば、枠の掟に従わなくちゃいけないんだと。
かつて何度も麻耶流の最終頁なんじゃそりゃ電撃ショックに打たれていながら
いまだに学習能力が及んでいなかったようです。
これでいいのだー、なんです。
しかしこのミステリランドでも純粋に自分の目指すものを崩さない美学には、アッパレとしかいいようがありません。
いや、むしろ過去の作品より、視点を子供にしているが故に、
「見せない」(misleadとは違うんだよね、麻耶雄嵩の場合)技法が際立っていたようにも思えます。
ただし。
これ、非常に残酷な物語です。
子供が大人の本を覗き見る怖いものみたさ、という域とは異なる、簡単に云えば、非常にえぐい話で、不快感が残る部分が多々あります。
謎解きのための必要条件に不可欠な殺害方法や動機ならば、読者は首肯できるのですが。
なぜ作者が、あえてこの道を選択しなければならなかったのか、腑に落ちないえぐみがあって。
君たち、ここは目をふさいでおきなさーいと目隠ししたくなるような光景が。。。
まあ、これは趣味の問題なんでしょうけど、そこのところが、ちょっと気にかかりました。
前回の「ぐるぐる猿〜」は子供の悲痛な訴えにシンクロして怖ろしかったのですが、
今回は、別の恐ろしさで真っ青になった次第です。
上司がいきなり顔をのぞかせていました。
15分の道のりをぶーっと車で病院まで連れて行ってもらえて、わーラッキーだわ。
夕方素氏と待ち合わせして、表参道へ。
先日も書いたオヨヨ書林さんを見納めに。
途中、道の隙間から、金ぴかに光るゴシック建築が。
帰りに二人で探してみたら、うわ、まさにpseudo-gothic-cathedoral 登場。
結婚式場でした、はい。
まさに結婚式終わった直後だったので、大声で文句もいえずに、携帯写真だけ撮って遁走。
青山通りの喫茶店がいっぱいだったので、
素氏に某国営放送施設内の喫茶部に連れて行って貰う。
がら空きで、穴場感いっぱい。
さらに珈琲もカフェモカもソフトドリンクは、みんな同じ値段なのに、笑う。
ついでに移転後まだ行っていなかった、日月堂さんへいそいそと。
前回僕が一人で行ったときは、緊張だったり、電話されていたりで全く話せなかった店長さんが、
素氏とは旧来の仲ということで、僕も調子に乗ってしゃべりまくる。
市で購入されたという、一本一本模様の違う謎のマーブル鉛筆で興奮する。
落ち着いてしまう統一された棚の赤(ロシアやチェコの赤だ!)は、
わざわざ配合された色だとか何とか。
最後には内田善美の話までしていました。。。
いやーもー。
うわ、欲しいって思う本は沢山あったのですけど、涎ばっかり流れて流れて。
結局喋りまくって何も買わずにお暇するという、、、、
こんなに古書店で喋ったの初めてだったので、愉しかったのなんの。
で、最後は赤坂へ。
正露丸臭やクロロホルムが大好きな僕は、珍しく調子づいて質問したりして、
くぴくぴ美味しいウイスキーを飲ませて貰いました。
さらにハプニング付き。
素氏と二人きりだったお客さんの次にある方が入ってきて、
その後、初めてっぽいお客さんは入っていらっしゃったのですが。
その瞬間、隣から大きな「いらっしゃいませ!」の声。
え!と一瞬耳を疑い、横を向く。
そう、8月にしばらくお手伝いしていた素氏が、自分もお客さんのくせに、店員になって叫んでいた。
ぷふふふふふ。
みんなで笑いを堪えて、震えていました。。。
いやー、久しぶりに愉しい一日だったなあ。
***
![]() | 神様ゲーム (ミステリーランド) (2005/07/07) 麻耶 雄嵩 商品詳細を見る |
昨晩、寒さにガタブルしながら布団の中で1/4ほど読んでいた本を開く。
あまりにぐいぐい引っ張られるので、時計は二時を回っていたけど一気読み。
そして、最後の頁を読んだ瞬間。
真夜中なのに、僕は、えええええ!と叫んだ。
こんな声をほんとに出して悶絶するのも珍しい。
で、しばらく、なんだよー、これじゃ落ちてないじゃないかーとブツブツ考えて。
ハタと気づいた。
そうか、これは、あれだ。
メタだ、メタフィクションだ。
枠小説だ。
単純なミステリーだと思うから、全ての謎が解けないとおかしいと思うけど、
よくよく考えれば、とてもリアルな世界の中に、悄然と異空間が存在していたじゃないか。
その枠で起こったことならば、枠の掟に従わなくちゃいけないんだと。
かつて何度も麻耶流の最終頁なんじゃそりゃ電撃ショックに打たれていながら
いまだに学習能力が及んでいなかったようです。
これでいいのだー、なんです。
しかしこのミステリランドでも純粋に自分の目指すものを崩さない美学には、アッパレとしかいいようがありません。
いや、むしろ過去の作品より、視点を子供にしているが故に、
「見せない」(misleadとは違うんだよね、麻耶雄嵩の場合)技法が際立っていたようにも思えます。
ただし。
これ、非常に残酷な物語です。
子供が大人の本を覗き見る怖いものみたさ、という域とは異なる、簡単に云えば、非常にえぐい話で、不快感が残る部分が多々あります。
謎解きのための必要条件に不可欠な殺害方法や動機ならば、読者は首肯できるのですが。
なぜ作者が、あえてこの道を選択しなければならなかったのか、腑に落ちないえぐみがあって。
君たち、ここは目をふさいでおきなさーいと目隠ししたくなるような光景が。。。
まあ、これは趣味の問題なんでしょうけど、そこのところが、ちょっと気にかかりました。
前回の「ぐるぐる猿〜」は子供の悲痛な訴えにシンクロして怖ろしかったのですが、
今回は、別の恐ろしさで真っ青になった次第です。
蒼ざめたヘビタコ
今日も精一杯頑張ったぜ!
室内にいて寒風吹き荒れるクリーンベンチ前で寒さと退屈(?)さで意識が遠のく。
二時間顕微鏡覗いてごそごそ擦ってたら、そりゃもう。
しかし、報われない感が強いお仕事だこと。
喫煙所によくくる入院患者さんがいて、色々な要素から僕が作ったものを使ってる人なんだけど。
直接対面することは叶わない関係だから、あーと思う。
それだけ。
ドクターとか看護師さんは、その点別の責務もあるけど、リアクションがあっていいなと。
ま、臨床苦手な僕としては、表の面だけを見て文句をいってもしょうがない。
そんな文句たれの僕に一喝の文章。
本日読了したこちらの一冊から、綺堂が河竹黙阿弥について語ったエッセイより引用。
まあこの文庫、タイトルから想像するよりも、かなり雑多な寄せ集めエッセイ集にも思えますが。
一応綺堂が、江戸、江戸時代から明治を跨ぐあれこれといった視点が中心になっているのかも。
未読の怪談が3編入っているのが、儲けものといったところでしょうか。
なにしろ我が家のすぐ脇を流れる小名木川、そして猿江を舞台にしたカワウソ嫉妬譚が哀れに怖ろしかったので、ついつい必死に素氏に筋を語ってしまった。「深川の老漁夫」
イメージとしては、ガンバの冒険のノロイのように怖ろしい。
しゃーーっっっ。
あと、不忍池の鯉に祟られて、鯉のぼりに絞め殺される話も凄かったです。
で、「甲字楼夜話」という雑記帳めいたものがあって。
これは綺堂が15才の砌より見聞したあれこれを蒐集したメモから抜粋したということなんですが。
やはり「甲子夜話」を意識したタイトルなのかしら。
って調べてみたら、綺堂が麹町の自宅を「甲字楼」と呼んでいた。。。って全然関係ないじゃん。
僕が自宅を狸穴(まみあな)って呼ぶのに、、、似てない似てない。
それはさておき。
どれも短い、おや?と思われる味わい深い事項が出てきます。
その中で絹山の興をそそったのが、「蛇蛸」という項目。
馬琴の『兎園小説』に登場する出雲の蛇が蛸に変化するという記載が気になった綺堂は、
実際に出雲の人に尋ねてみたそうな。
それこそ悲哀満点のユーモラス。
室内にいて寒風吹き荒れるクリーンベンチ前で寒さと退屈(?)さで意識が遠のく。
二時間顕微鏡覗いてごそごそ擦ってたら、そりゃもう。
しかし、報われない感が強いお仕事だこと。
喫煙所によくくる入院患者さんがいて、色々な要素から僕が作ったものを使ってる人なんだけど。
直接対面することは叶わない関係だから、あーと思う。
それだけ。
ドクターとか看護師さんは、その点別の責務もあるけど、リアクションがあっていいなと。
ま、臨床苦手な僕としては、表の面だけを見て文句をいってもしょうがない。
そんな文句たれの僕に一喝の文章。
謹慎の二字を生涯の守りとしていた翁にあっては、おそらく周囲のものに対しても滅多に愚痴も不満も洩らさなかったであろう。しかしこれは多弁と沈黙とを以て決定せらるべき問題ではない。俎上の魚が叫ばぬというを以て、かれに不平が無いと認めるのは人間の手前勝手である。翁はおそらく叫ばなかったであろう。叫ばなかった所に、我々は無限の悲痛を感ずるのをとどめ得ないのである。
p175
![]() | 江戸のことば (河出文庫) (2003/06/05) 岡本 綺堂 商品詳細を見る |
本日読了したこちらの一冊から、綺堂が河竹黙阿弥について語ったエッセイより引用。
まあこの文庫、タイトルから想像するよりも、かなり雑多な寄せ集めエッセイ集にも思えますが。
一応綺堂が、江戸、江戸時代から明治を跨ぐあれこれといった視点が中心になっているのかも。
未読の怪談が3編入っているのが、儲けものといったところでしょうか。
なにしろ我が家のすぐ脇を流れる小名木川、そして猿江を舞台にしたカワウソ嫉妬譚が哀れに怖ろしかったので、ついつい必死に素氏に筋を語ってしまった。「深川の老漁夫」
イメージとしては、ガンバの冒険のノロイのように怖ろしい。
しゃーーっっっ。
あと、不忍池の鯉に祟られて、鯉のぼりに絞め殺される話も凄かったです。
で、「甲字楼夜話」という雑記帳めいたものがあって。
これは綺堂が15才の砌より見聞したあれこれを蒐集したメモから抜粋したということなんですが。
やはり「甲子夜話」を意識したタイトルなのかしら。
って調べてみたら、綺堂が麹町の自宅を「甲字楼」と呼んでいた。。。って全然関係ないじゃん。
僕が自宅を狸穴(まみあな)って呼ぶのに、、、似てない似てない。
それはさておき。
どれも短い、おや?と思われる味わい深い事項が出てきます。
その中で絹山の興をそそったのが、「蛇蛸」という項目。
馬琴の『兎園小説』に登場する出雲の蛇が蛸に変化するという記載が気になった綺堂は、
実際に出雲の人に尋ねてみたそうな。
それこそ悲哀満点のユーモラス。
この事甚だ奇怪なりと思いて、或時出雲の人に糺したるに、同地にて昔より左る伝説あり。即ち蛇が海中に入りて、半死半生の体にて浮かぶこと六、七日、次第にその形が変わりて蛸と変ず。これを蛇蛸と云いて食う者無し。蛇蛸は普通の蛸に比すれば色甚だ蒼く、脚は六本或は七本にて、満足に八本揃いたるを見ず。されば同地方にては脚の不足せる蛸を見る時は、或は蛇の化身ならんかと危ぶみて一切口にせずと云えり。動物学者の説を聞きたきもの也。
p65
ちょっとしんみり
週頭から勤務先の病院と僕が降りる駅の間にバスが走るようになった。
雨がひどい日や、疲れがピークの日はさすがに30分歩くとへとへとになるので、
利用できたらいいなあと思ってたけど。
朝は始発が九時過ぎで、到底間に合う訳もなく、夕方は六時半が最終という、
全く患者さんにしか目が向けられていない時刻表で、ひっくり返る。
今日も雨がひどかったので、終バス間に合うはずだったけど、
なんとなく悲しくなって歩いてしまった。
水溜りをよけながら、俺は一分一秒もムダにできねえ!と叫びながら。
アホみたいだけど、本当に時間がいつもない。
一方で、晩御飯は二、三時間テレビ観たり、わちゃわちゃ素氏と喋ったり、
同時にお酒飲んだり、鯛焼き食べたりでぼんやりほわほわしています。
でもこうやって肩の力を抜く時間がないと、
僕みたいなへなちょこは、きっと完全だめになってしまうのでしょう。
***
某所からメルマガが来る。
既に他の人のブログで金沢に移転することを知っていた、、オヨヨ書林さんから。
青山のお店は、11月一杯だそう。
東大勤務時代。
お昼休みに理学部の前から弥生門を抜け、よく各所にさぼりに行っていました。
弥生美術館や、坂下のモスバーガー、さらに団子坂方面から、遠く千駄木のほうろうさんまで。
情報が先だったのか、それともたまたま根津駅脇のATMに行って見つけたのだったか。
もう定かではありませんが、オヨヨさんも僕のさぼりコースのひとつで。
買ってしまった本を、こっそりロッカーに隠すのが必死でした。
その狭い空間に無理矢理置かれた小机で食事をするお局様と鉢合わせようものなら、
冷や汗だらだらでした。
古本好きの人は多くそうでしょうけど。
新刊を購入した場所はなかなか記憶に残っていなくても、
古書はどこで買ったか、同時にその日に何があったかなんてことを鮮明に覚えているものです。
オヨヨさんでは、マードックとかの海外文学ものや、美術関係や、芸能ものを沢山買いました。
一度見かけた舞踏関係の書籍のことを素氏に告げると欲しがって、
二度目にいくと見当たらなくて、なんとかうろ覚えのタイトルを告げると、
二階の倉庫からもじゃもじゃ頭の店長さんが出してくれたときもありました。
行き始めた当初は中央に低い棚を繋げて作った平台に、
いつも可愛い本がたくさんあって、獅子文六をお土産にもとめたこともあったし、
外の50円の本もしゃがみこんで眺めていました。
でも、だんだん根津のお店は、市で買ってきた本や、市で戻ってきた本で一杯になり、
次第に店全体をゆっくり眺めるのが難しいキャパになったように思えました。
青山に引越されてから、一度だけ、覗いたことがあります。
でも、もう引越されて随分経っているし、随分贅沢に広い空間なのに、
同じように未整理の雑然とした気配があって、全部を見ることが出来ませんでした。
古書市でも何度も名前は観るようになったけど、なぜかほとんど入手にいたらず。
市で相性のいい本屋さんもあれば、お店で相性のいい本屋さんもありますから
簡単にはいいきれないけど、どんどん膨らんで中身が消えてしまうような寂しさがありました。
さすがに金沢に追っかけはできないけど。
可愛い本がたくさんあって、ゆっくり店内が物色できるお店だといいなあと。
遠いファンとして応援したいなと思います。
11月中に、青山のお店、もう一回覗きたいなあ。
雨がひどい日や、疲れがピークの日はさすがに30分歩くとへとへとになるので、
利用できたらいいなあと思ってたけど。
朝は始発が九時過ぎで、到底間に合う訳もなく、夕方は六時半が最終という、
全く患者さんにしか目が向けられていない時刻表で、ひっくり返る。
今日も雨がひどかったので、終バス間に合うはずだったけど、
なんとなく悲しくなって歩いてしまった。
水溜りをよけながら、俺は一分一秒もムダにできねえ!と叫びながら。
アホみたいだけど、本当に時間がいつもない。
一方で、晩御飯は二、三時間テレビ観たり、わちゃわちゃ素氏と喋ったり、
同時にお酒飲んだり、鯛焼き食べたりでぼんやりほわほわしています。
でもこうやって肩の力を抜く時間がないと、
僕みたいなへなちょこは、きっと完全だめになってしまうのでしょう。
***
某所からメルマガが来る。
既に他の人のブログで金沢に移転することを知っていた、、オヨヨ書林さんから。
青山のお店は、11月一杯だそう。
東大勤務時代。
お昼休みに理学部の前から弥生門を抜け、よく各所にさぼりに行っていました。
弥生美術館や、坂下のモスバーガー、さらに団子坂方面から、遠く千駄木のほうろうさんまで。
情報が先だったのか、それともたまたま根津駅脇のATMに行って見つけたのだったか。
もう定かではありませんが、オヨヨさんも僕のさぼりコースのひとつで。
買ってしまった本を、こっそりロッカーに隠すのが必死でした。
その狭い空間に無理矢理置かれた小机で食事をするお局様と鉢合わせようものなら、
冷や汗だらだらでした。
古本好きの人は多くそうでしょうけど。
新刊を購入した場所はなかなか記憶に残っていなくても、
古書はどこで買ったか、同時にその日に何があったかなんてことを鮮明に覚えているものです。
オヨヨさんでは、マードックとかの海外文学ものや、美術関係や、芸能ものを沢山買いました。
一度見かけた舞踏関係の書籍のことを素氏に告げると欲しがって、
二度目にいくと見当たらなくて、なんとかうろ覚えのタイトルを告げると、
二階の倉庫からもじゃもじゃ頭の店長さんが出してくれたときもありました。
行き始めた当初は中央に低い棚を繋げて作った平台に、
いつも可愛い本がたくさんあって、獅子文六をお土産にもとめたこともあったし、
外の50円の本もしゃがみこんで眺めていました。
でも、だんだん根津のお店は、市で買ってきた本や、市で戻ってきた本で一杯になり、
次第に店全体をゆっくり眺めるのが難しいキャパになったように思えました。
青山に引越されてから、一度だけ、覗いたことがあります。
でも、もう引越されて随分経っているし、随分贅沢に広い空間なのに、
同じように未整理の雑然とした気配があって、全部を見ることが出来ませんでした。
古書市でも何度も名前は観るようになったけど、なぜかほとんど入手にいたらず。
市で相性のいい本屋さんもあれば、お店で相性のいい本屋さんもありますから
簡単にはいいきれないけど、どんどん膨らんで中身が消えてしまうような寂しさがありました。
さすがに金沢に追っかけはできないけど。
可愛い本がたくさんあって、ゆっくり店内が物色できるお店だといいなあと。
遠いファンとして応援したいなと思います。
11月中に、青山のお店、もう一回覗きたいなあ。



